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新潮
「清原正吾」が引退を決めた理由 「好きで野球をしていたのではなく、父親のため」
清原和博が夫人と離婚したのは、今から10年前の9月のことだ。二人の息子の親権も、妻に移動した。この時期には、タレント、解説者の仕事をドタキャンするなど異常行動が明らかになった。

当時、雑誌編集者が「清原ヤバいですよね」と言っていたのを思い出す。現役時代から清原に密着していたスポーツ紙記者は当然知っていたはずだが、びびりでへたりの新聞記者は書かなかった。文春が初めて口火を切ったが、そこから2年、清原サイドは「訴訟」をちらつかせながらも何もしなかった。文春は、清原の背中に大きな竜の刺青があること、現役時代から薬物を摂取し、仲間にも進めていたことなども報じた。
そして2016年2月に覚醒剤取締法(所持)容疑で逮捕される。

清原家は離婚した時には破綻していた。小学生のころから野球をしていた正吾が、このタイミングで野球をやめたのは、母親の心痛を慮ってのことだ。おそらく、父親の面影がある息子が野球をする姿を見るのは、離婚したばかりの妻にとっておぞましい思いがしたはずだ。
だから正吾は中学はバレーボール、高校ではアメリカンフットボールに打ち込む。高校では有望選手になった。
清原和博は懲役2年6か月(執行猶予4年)の判決が下る。清原は薬物依存症の治療を行う。
2020年6月、執行猶予が満了。
この時期から夫人との間に再び交流ができた。そして大学に入った正吾は再び野球を始めるのだ。

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これは、薬物依存からの回復途上の父親を安心させ、母親も喜ばせるためだったのだろう。そうでなければ、わざわざ6年ものブランクを経て、野球を始めることはなかったはずだ。

それから4年、父親の素質を受け継いだ清原は中心打者になった。しかし、なんといっても「経験値」が不足している。ドラフトでは指名がなかった。調査書も2通だけだったとされる。

各球団は清原の「時価での実力」に疑問を持ったのは間違いないが、同時に、愚かな父親がまた何かやらかすリスクも考えたのだろう。
この点、長嶋茂雄と一茂のような「ご陽気な話」ではなかった。

結局、清原正吾の22年の人生の大部分は「父と母のため」に費やされたということになるのではないか。二人の幸せ、とりわけ「母」のために、そして「父」の更生のために。

清原正吾は、もう、そんな痛々しい人生を歩まなくてもいいと思う。自分のために、自分の幸せのために、生きていけばいいと思う。




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