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セ・リーグの「指名打者制」導入進まぬ背景 今や野球界には必要不可欠であり、国際基準なのに…
このブログでも何度も言及してきた話題である。
DHがMLBで導入されたのが1973年、NPBのパ・リーグが導入したのは翌74年、すでに半世紀がたっている。

国内でも東京六大学野球連盟と関西学生野球連盟以外の大学野球、社会人では社会人野球日本選手権大会と全日本クラブ野球選手権大会、都市対抗野球大会が導入。日本高野連は導入していない。

要するに日本では、セ・リーグも含め「伝統」を振りかざす団体だけが、DH制を導入していない。

海外では、韓国プロ野球’KBO)、台湾プロ野球(CPBL)が導入した。2022年には長くDH制を導入していなかったナショナル・リーグもDHを導入。MLBは「ユニバーサルDH」となった。

国際大会はすべてDH制を導入している。

セントラル・リーグがなぜDHを導入しないのか、1975年にこういうのを出している。

1. 1世紀半になろうとする野球の伝統を、あまりにも根本的にくつがえしすぎる。
2. 投手に代打を出す時期と人選は野球戦術の中心であり、その面白みをなくしてしまう。
3. 投手も攻撃に参加するという考え方をなくしてしまう。
4. DH制のルールがややこしくファンに混乱をおこさせる。
5. ベーブ・ルースやスタン・ミュージアルは投手から野手にかわって成功したのだが、そのような例がなくなる。
6. 仕返しの恐れがないので、投手が平気でビーン ボールを投げる。
7. いい投手は完投するので得点力は大して上がらない。
8. 投手成績、打撃成績の比較が無意味になる。
9. バントが少なくなり野球の醍醐味がなくなる。

こうした理屈が半世紀後、どうなったのか、セ・リーグはもう一度声明を出すべきだろう。

実際にはセ・リーグは、上記9か条の理屈を放擲してしまったようだ。2022年に巨人がセ・リーグDH制の導入を提案した時に、他の5球団は「DH制を導入したら、レギュラーが増えてDH打者の年俸が上がる」と反対したと言う。小学生並みの小理屈だ。

要するに、野球界によくある「新しいことやるんなら、俺が定年退職してからにしてくれ」病であろう。
そもそも、今や「セ・リーグ」と言う組織もないのだ。12球団はコミッショナーの下に並列のはずだ。
セ・リーグと言う怠け者の「私党」が、野球界の進歩を妨げている、そういう図式が見えてくるのだ。

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