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私は毎日のように、いろんなメディアに野球関係の記事を書いている。少し前まで、多くのメディアはコメント欄を設けていたが、いまはほとんどない。おかしなコメントをチェックする手間や、炎上するリスクを避けたいためだろう。
だから、Number Webでも、東洋経済オンラインでも、Presidentオンラインでも、記事の反応は、Yahoo!に転載された後のコメント欄と言うことになる。中にはまともなコメントもあるが、ヤフコメの質の悪さ、低レベルは目を覆うばかりだ。しかし、これが「記事の評価」になってしまう。

多いのが、見出しだけ読んで批判しているようなのだ。ちょっと中身を読めば、その批判が的外れなのがわかるのに、読みもしないでコメントする。脊髄反応的というか、そういう形で議論に参加して承認欲求を満たそうとするのだ。

それから「こいつは何もわかっていない」的なもの。球場の記事なら「エスコンフィールドに一度でも行けば、そんな記事は書けないはずだ」みたいな。私はエスコンには2年で4回行ってプロアマ9試合見た。全部自腹である。建設途中にも2回現地に行っている。グラウンドレベルも歩いた。そのうえで、球団に取材もし、バックヤードも見たうえで書いているのだが、この手の批判が多い。そういう連中に限って、現地に行ったりしていないことも多い。

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既存のメディアはヘタレだが、それでも現場で取材源に当たっている。私のようなフリーランスでも現場に行っている。それ以上にメディアに出る記事、情報の多くは、時間をかけて裏取りもしている。多くの書籍や資料の裏付けがある。

しかしヤフコメにおかしなコメントをする輩は、記事の書き手がなぜか自分たちと同じレベルだと、思い込んでいる。かくいうその手の連中は、ネットでちょろっと情報を仕入れているだけだ。彼らの多くは新聞や原点資料に当たることもせず、もちろん現場に行くこともなく、スマホを片手に一般人として情報摂取しているだけだが、それでも「自分は何でも知っている」「専門家やジャーナリストより見識が高い」と思い込んでいる。
この根拠なき「確たる自身」「全能感」は、ネット世論をおかしな方向に動かしていく。

「週刊誌はいい加減なことばかり書く」「週刊誌報道なんて信用できない」という人間に限って、金を出して週刊誌を買ったことが無いし、ネット記事も見出しくらいしか見ていない。

エコーチェンバー効果がそうさせるのだろうが、何でもかんでも「ネットで調べてみる」ことの危険さがここにある。ネットは一次資料として当然目を通すべきだが、それに加えて、原典、紙の資料、過去の情報などにもあたるべきだ。

「仕事でもないのに、そんな手間暇かけられるか!」というのなら、口を慎むべきだと思う。その手の「知ったか」が、社会の空気を確実に悪くしている。




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