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MLBの凄さは、統計学者やバイオメカニクスの専門家など、多くの学者、研究者を擁する「研究機関」をもっていることだ。
そこでは、選手のプレーのさまざまな側面について、日々調査、研究を行い、膨大な資料を作成している。
私は以前、MLBがNCAAと組んで金属バットを開発するプロセスを取材したことがあった。MLBは、アマチュア野球、少年野球をも統括している。飛びすぎる金属バットの問題に注目して、金属バットの反発係数を徹底的に調べ、BBCOR5.0という金属バットの規格を決めたのだ。

実はこの時、日本の高野連に「共同開発」を申し出たのだが、高野連にはこうした研究をする体制が全く整っていなかったので、共同プロジェクトを組むことができなかった。

そのあたりの経緯についての史料を見たが、アメリカ側は、大掛かりな計測機器を使い、実際にバットにボールを射出機から発射して反発係数を図っていた、
こういう検査は、日本ではできないために、結局、ものわかれとなったのだ。

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今年の金属バットの改定は、今のところうまくいっているが、バットの設計は「反発係数」に基づいたものではない。

同様に「球数制限」そしてこれから始まるであろう「球速」に関する制限でも、アメリカは圧倒的な情報量、調査量でルールを改定していくだろう。

それに対して日本は、旧来の野球を守りたい「守旧派」と、改革すべきという「革新派」の間で綱引きみたいな議論が行われる。「俺の顔が立たない」みたいな理屈もでたりする。具体的なデータはほとんどない。
2021年から導入された「球数制限」=「1週間最大500球」という根拠に乏しい数字が「足して2で割った」ようにでてきたのを見ても、あまりにもプアだと言える。

野球の進化を考えるときに、どちらの方が「正しい在り方」なのかは言うまでもない。

実は、日本にも野球について様々な見地から研究する学者、研究者はたくさんいるのだ。この21日、22日と仙台で、そうした研究者が集まり「日本野球学会」が行われる。私も会員なので行く。
この会場には、桑田真澄、吉井理人をはじめNPB関係者も出席するが、NPBはほとんど関与していない。日本高野連は、恐らくその存在すら知らない。

よくわからないなわばりのようなものがあるようだが、こういう形でまた「差」がついてしまうのだと思う。





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