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2005年に四国アイランドリーグが設立されて以降、毎年のように見に行って、選手や監督に話を聞いてきたが、指導者がしみじみ言う言葉がある。
「NPB球団にいるときは、当たり前だと思っていたけど、プロ野球で活躍する選手はみんな『天才』なんだな、独立リーグに来て、つくずくそう思ったよ」
例えば、練習の時に、選手のフォームがおかしいことに気が付く。
「投手でも、打者でも、NPBなら、そういう指摘をした次の日には、修正してくる。『こういうことですよね』と確認しに来る。
でも、独立リーグのやつらは、全然修正しないんだ。何を指摘されているかわからない奴もいるし『いえ、僕はこのやり方で来たので』とか言うのもいる。だから成績が出ないんじゃないか、といっても全然改めないんだ」
また
「この練習を今日から毎日やれ、と言うと、NPBの選手なら、その瞬間からそれをやり始める。そして『もうやめろ』と言うまでやっている。やりながら自分で工夫をしたりもする。
でも、独立リーグのやつは3日も経つと『すいません、やってません』と言ったりするんだ。NPBにいるときは気が付かなかったけど、NPBと独立リーグでは『人間の質』が違うんだね」

なかなか残酷な話だ。またある指導者は

「独立リーガーたちは『成功体験』があまりないんだ。だから『ああしろ』と言っても続けることができない。NPBの選手は指導者のアドバイスに従ってフォームや練習の仕方を変えることで『うまくいった』経験を持っているんだ。『成功体験』があったから努力が続けられる。この差は大きいと思うよ」

そしてNPBの選手たちは「時間がない」ことも知っている。

「独立リーグの選手でも、本気でNPBに上がりたいと思っている選手は『時間がない』と必死になって練習するし、試合でも頑張ってアピールしようと思う。でも、そうでない選手は『大学へ行ったつもりで4年間頑張る』とか言うんだ。大学に行けば学歴ができるけど、独立リーグではなんの肩書もつかないのにね。そういう奴に限って、親も『頑張れ』とか応援するんだね」

10年も前だが、独立リーグの選手になった祝いにベンツを買ってもらった選手がいた。NPB上がりの監督のBMWの横にベンツを停めて「誰の車だ!」と怒られていた。

育成は独立リーグとNPBの「中間」に位置するが、そこから支配下、レギュラーと進む道は想像以上に険しいのだ。

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