
野球ビジネスをワールドワイドに拡げていくために必要なのは何なのか?例えばアジアで野球をもっと盛んにし、アジアリーグを大人気のリーグにするには何が必要なのか。
KBOとCPBL、NPBの3つのカテゴリーでアジアリーグを作って、MLBに対抗するというプラン。
短期的に成功するのは難しいだろう。3つのリーグには「実力格差」があるからだ。例えば2~3か月間、3カテゴリーでリーグ戦をするとすれば、NPBが圧勝すると思われる。
おそらくKBOとCPBLは、負けが込んでくるので、撤退すべきという声が上がるだろう。
事実、シーズンオフの9月、10月にアジアカップをやっていた時期があるが、数年で終了した。そもそも真剣勝負ではなかったし、盛り上がらなかったからだ。
基本的には3か国の「実力差」は、競技人口の差から出ている。日本の高校野球部は減ったといっても3800校、韓国は80校、台湾は50校。人口差はあるにしても競技人口は比較にならない。
日本、韓国、台湾のリーグの融合を本気で考えるのなら、10年単位の長いスパンで、本気で取り組まなければ不可能だろう。しかし、国内のペナントレースよりも、こちらを優先して興行すれば、人的交流も進み、韓国、台湾の意識改革も進み、競技人口も増えて、3か国のレベルは徐々に近づいてくると思う。
しかし国内にプロのトップリーグがあるこの3か国でさえ、これくらいの遠大な計画が必要だ。それ以外の国も巻き込むとなると途方もない。
今、日本は、世界中で野球を振興する取り組みを進めている。今年からは、ミズノにいた篠原果寿さんがJICAに入ってパラグアイで野球振興活動をしている。篠原さんは筑波大の川村卓教授門下だ。また豊川遼君はカンボジアで野球振興に取り組んでいる。彼もライター仲間である。
しかし野球が根付いていない国と、日本のような国の格差は絶望的なほど大きい。その差を縮め「世界リーグ」を実現するのは、地道な普及活動だけでは、不可能だろう。
キーワードは「経済」「国家」だ。野球が大きなビジネスになるとなれば、その国も本気になる。企業や資本家が乗り出してくる。MLBがオーストラリアやヨーロッパで行っている普及活動の基本は「金を出す」である。まず金を出して、グラウンドやチームを整備して、野球をさせようとしている。
もう一つは「国家がその気になる」だ。独裁国家はオリンピックを国威発揚の場にしようとする。中国は野球が五輪種目だった時代だけ力を入れた。MLBの普及活動も利用して強いチームを作り上げた。金と権力という強い力が働かないと、事態は動かない。
次のロス五輪で野球が競技として復活したとたん、中国は代表チームに力を入れ始めた。ジャパンウィンターリーグにはU23、つまり五輪の代表チームが派遣された。レベルは極めて高かった。

サッカーは「世界のステージ」が至上のものとして確立されている。そして世界各国のプロリーグが「人気スポーツ」として「経済的」に成立している。また、サッカーで活躍することは「国威発揚」のために大いに有益だという認識ができている。
野球とサッカー、19世紀半ばに成立したこの二つのスポーツが、世界レベルでここまで差がついたのは、端的に言えば「オープンリーグ=新参者を受け入れ、どんどん拡大する」のサッカーと「クローズドリーグ=自分たちだけで利益を分け合い、他社を排除する」野球の違いだと思う。

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事実、シーズンオフの9月、10月にアジアカップをやっていた時期があるが、数年で終了した。そもそも真剣勝負ではなかったし、盛り上がらなかったからだ。
基本的には3か国の「実力差」は、競技人口の差から出ている。日本の高校野球部は減ったといっても3800校、韓国は80校、台湾は50校。人口差はあるにしても競技人口は比較にならない。
日本、韓国、台湾のリーグの融合を本気で考えるのなら、10年単位の長いスパンで、本気で取り組まなければ不可能だろう。しかし、国内のペナントレースよりも、こちらを優先して興行すれば、人的交流も進み、韓国、台湾の意識改革も進み、競技人口も増えて、3か国のレベルは徐々に近づいてくると思う。
しかし国内にプロのトップリーグがあるこの3か国でさえ、これくらいの遠大な計画が必要だ。それ以外の国も巻き込むとなると途方もない。
今、日本は、世界中で野球を振興する取り組みを進めている。今年からは、ミズノにいた篠原果寿さんがJICAに入ってパラグアイで野球振興活動をしている。篠原さんは筑波大の川村卓教授門下だ。また豊川遼君はカンボジアで野球振興に取り組んでいる。彼もライター仲間である。
しかし野球が根付いていない国と、日本のような国の格差は絶望的なほど大きい。その差を縮め「世界リーグ」を実現するのは、地道な普及活動だけでは、不可能だろう。
キーワードは「経済」「国家」だ。野球が大きなビジネスになるとなれば、その国も本気になる。企業や資本家が乗り出してくる。MLBがオーストラリアやヨーロッパで行っている普及活動の基本は「金を出す」である。まず金を出して、グラウンドやチームを整備して、野球をさせようとしている。
もう一つは「国家がその気になる」だ。独裁国家はオリンピックを国威発揚の場にしようとする。中国は野球が五輪種目だった時代だけ力を入れた。MLBの普及活動も利用して強いチームを作り上げた。金と権力という強い力が働かないと、事態は動かない。
次のロス五輪で野球が競技として復活したとたん、中国は代表チームに力を入れ始めた。ジャパンウィンターリーグにはU23、つまり五輪の代表チームが派遣された。レベルは極めて高かった。

サッカーは「世界のステージ」が至上のものとして確立されている。そして世界各国のプロリーグが「人気スポーツ」として「経済的」に成立している。また、サッカーで活躍することは「国威発揚」のために大いに有益だという認識ができている。
野球とサッカー、19世紀半ばに成立したこの二つのスポーツが、世界レベルでここまで差がついたのは、端的に言えば「オープンリーグ=新参者を受け入れ、どんどん拡大する」のサッカーと「クローズドリーグ=自分たちだけで利益を分け合い、他社を排除する」野球の違いだと思う。

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コメント
コメント一覧
セカンドキャリアとして東南アジアなどで野球の指導者になるルートができたら面白いかもしれません。障壁は多そうですが。
NPBの選手にこだわる必要は全くないと思いますが。東南アジアでは彼らはほとんど知られていませんし、そもそも外国語ができないので。JICAは英語またはスペイン語がしっかり話せないと採用されません。そもそもセカンドキャリアにはなりません。
NPBかどうかではなく、引退してから「野球を学ぶ」気持ちがあれば、海外の野球普及スタッフになれると思います。
それが無いなら競技の普及は各地のクラブチームとなるので、クラブ創設は自由、昇降格ありのオープンリーグとなります。欧州などではそのやり方です。クローズドリーグはアメリカが近代化に関係していて学校部活動がある国だからこそ出来るんですよね。
しかも野球は、「3アウトを取れる投手が居ないと試合が進まない」という特性があるから厄介です。
日本くらいに競技人口が多ければ良いのですが、競技人口の少ない国だと代表チーム同志の国際大会でもコールドになりかねないですし。
サッカーのベタ引きカウンターの様に、戦力の劣るチームが一発勝負で一泡吹かせる様な戦術が無いんですよね。だから野球は、ドラフトで戦力均衡化をされるクローズドリーグととても相性が良いとなる。
ですから、何が難しいって『オープン型しか出来ない国にどの様に野球を普及させ、強くさせられるか』と言う方法論が確立されていない事に尽きますね。
隣の芝生は青く見えるじゃ無いですけど、クローズドリーグでやれる条件を揃えられて経済的に成功していることはそれはそれで羨ましい事です。逆にそれだけに、オープン型しか出来ない国の方が大多数なのですから、急にサッカーの様にはなれない事を理解して、やれる努力をするしか無いのでは…と言う気もしますね。