頭数が足りない　2024年楽天投手陣 : 野球の記録で話したい

本拠地楽天モバイルパーク宮城は、パ・リーグでは最もパークファクターが低いピッチャーズパークのはずではあった。しかしイーグルスは地の利を全く生かせていない。

楽天のここ4年のチーム投手成績の推移

楽天－P推移

最大級のフェアグラウンドを持っているにもかかわらず、防御率はここ3年連続最下位である。
今季はリーグ防御率が向上している中で、楽天は下落したのでPRは大きなマイナスとなった。

2023年と24年の推移

昨年、クローザーの松井がMLBに移籍。その穴を埋める補強はせずに、エースの則本を配置転換。
今季は、田中将大が手術明けでほぼ全休。

しかし早川が成長し、40歳の岸が奮闘して規定投球回数入り。則本もERAは下がったが最多セーブを捕った。さらに藤井、内も100イニングを超え、ドラ1古謝も83イニング。
投手陣はよく頑張ったが「一線級で使える投手の絶対数が足りなかった」という印象だ。先発はあと2枚必要だったろう。

このしわ寄せが救援陣にも来て、則本につなぐまでの救援投手で使えるのは鈴木、酒居、藤平の3枚しかいなかった。

他球団なら「外国人投手」で埋めるところが、ターリーも日ハムから来たポンセも使えず。

「資金不足」を露呈した陣容だったといえる。