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文春砲が「社員A」について誤射をしたことをきっかけに「報道はどうあるべきか」「メディアの立ち位置は」などの議論が起こったのは本当に良いことだ。
「メディア」と一口に言うが、今のメディアは実に多様だ。
新聞、テレビは「オールドメディア」と言われる。記者クラブに入り、取材対象に対して特権的なステイタスがある。
こうしたメディアは「中立性」「正確性」を重んじるあまりに慎重すぎることが批判された。また「知っていても書かない」ことが多いともされた。
しかし、今回の「中居騒動」で「社員A」を巡る報道では「ファクトチェック」をしっかり行っていることが感じられた。

雑誌メディアは「玉石混交」である。文春や新潮、ポストなどは、それなりに裏取りもし、根拠のある記事を書いている。しかし同時にインパクトのある記事をいち早く報じようとするために、今回のような「誤報」をする可能性がある。
文春は続報記事の中に「訂正」をインクルードさせてやり過ごそうとしたが、橋下徹に「しれっと」と言われ、大っぴらに修正することにした。文春と橋下、さらにはフジテレビや他のメディアも交えた一連のやりとりは、興味深かった。こういう「メディア論」は、メデイァの立ち位置や役割を再確認するために、本当に有意義だと思う。

雑誌メディアでも、もっとレベルの低い、ろくに取材をしないメディアも、この話で騒いでいるが、岩井志麻子が言ったように、この手のメディアは「誤報」をしても垂れ流しである。この手のメディアが雑誌メディア全体の信用を貶めている。

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さらにウェブメディア。こちらにも信用のおけるメディアも当然あるが、メディアの顔をしているが実際には「嘘でも何でも、アクセスが稼げればOK」というろくでもないのまでいる。
この間のフジテレビの会見には、このクラスの「自称記者」や「Youtuber」までが参加していた。

あの会見でこの手の記者の劣悪さが露呈したのはよいことだった。

文春のミスショットは、この事件全体の構図を変えるほどのものではなかった。しかし文春の鼻息を抑えることにはなっただろう。

フジテレビのこの問題は、単なる一タレントのスキャンダルの問題ではない。日本の「言論」「メディア」の在り方が厳しく問われている非常に大事な問題だと言える。

「ほかにもっと大事な問題もあるだろう」という意見もあるが、そうした問題と同じくらい重要だ。
トランプ旋風は、このおっさんが大統領令を出し疲れて息が上がるまで、我々は傍観するしかないが、日本が、トランプみたいな変な人間が統治者にならないようにするためにも、この議論をしっかりすべきだと思う。

後世、フジテレビ問題は「メディア史」に残る重要な事件になると思う。





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