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ここ10年以上、2月1日には私は宮崎か沖縄にいる。プロ野球の春季キャンプを見に行くためだ。

私はシーズン中はほとんどNPB球団に取材申請はしない。一観客として球場で試合を見て、その様子をブログや記事にしている。
私は野球界全体の「動向」や「社会とのかかわり」などをテーマとして記事を書いている。
よく私は「“打ったのはスライダーです”みたいな取材はしていません」というのだが、スポーツの「競技」の部分よりも「歴史」「記録」「ビジネスモデル」みたいなものにより興味があるのだ。
付け加えるならば、そういう取材は恐ろしく多くの人がやっている。レッドオーシャンもいいところで、そこに六十面下げて参戦してもしゃーないという気持ちがある。

それでも毎日、たくさん書きたいテーマができてくる。メディアの取材について批判することもあるし、記録的なテーマもある。選手や関係者のコメントをネタにすることもある。
それだけで1年が回っていると言う感じなのだ。

しかし2月のこの期間だけは、球団からパスを発給してもらって春季キャンプの取材をしている。
別にそうしよう、と思ったわけではない。10年程前にそういう取材記事を書いて、その後「12球団春季キャンプの歩き方」というムックを作ったことから、春季キャンプに行くようになったのだ。
私は日本国内で行われている12球団の一軍、二軍のキャンプ地はほぼすべて回っている。
どんな街のどんな球場でキャンプをしているのかを見て回った。
また春季キャンプがどんなものか、もつぶさに見て回った。

「面白いか」と言われれば、確かに面白いのだが、そんなに毎年、あちこち行ってみるほど面白いのか、と言われれば「そうでもない」と言いたくもなる。

要するに「惰性」で回っている。行かないと何か物足りないような気がして、結構なお金を払ってあちこちまわっているのだ。

しかし、そうして見に行くうちに、日本のプロ野球が少しずつではあるが年々変化しつつあることも見えてくる。

まず、キャンプの全体練習は確実に短くなっている。シートノックや投内連携などもあっさりしてきている。チームメンバー全員がユニフォームを着て一緒に何かする時間が短くなっているのだ。

しかし全体練習が終わってからの各自の選手の練習は、確実の濃密になっている。それぞれの選手が自らのテーマをもって練習することが増えているのだ。そして昔みたいに、ちんたらした選手は本当に少なくなった。

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キャンプはチーム全体が一堂に会することで「結束」を固め、新チームを作る場ではあるが、同時に「個々のテーマに基づいて、自分を高める」ばにもなっているのだ。

2017年の名護、日本ハムキャンプ、NPB最後の年だった大谷翔平は、多目的広場で身体を動かすと、すぐに室内練習場に入って、メデイァもシャットアウトして練習していた。その頃は、ごく一部の選手がそうしていたが、今はかなり多くの選手がそうするようになっているのだ。

なお、今日からNPBの「試合観戦応援約款」が改定され、一般のファンが撮影した試合や選手の写真、動画をSNSに公開することが禁止される。撮影することはOKではあるが。

球場全体や施設の様子をアップするのは大丈夫だが、選手はダメになる。SNSなどでアフィリエイト収入を無断で得ている連中を規制するためだろうが、私も今日以降撮影した選手の写真などは当ブログにアップしないことにする。

それがなくてもブログ的には成立するので、そうすることとする。




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