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2月は、中国最大の年中行事である「春節」の時期に当たる。この時期、私は沖縄にいることが多いが、今年は、那覇の街中は日本人より中国人の方が多い印象だ。
そしてコロナ禍以来、久々にこういうのを見かけた。

Mario


コロナ前は那覇だけでなく、大阪でも東京でも見かけたものだ。以前の車は「マリオカート」の商標を侵害していると任天堂から著作権法違反で訴えられてアウトになったが、今の車は「マリオカート(マリカー)とは別物です」と断り書きを入れて走行している。また、国際免許を持っていれば「道交法」上もすれすれでセーフなのだそうな。
しかし、この車は日本人はほとんど乗らない。外国人、それもほとんどが中国人が乗っている。そしてこのカートの営業をしているのも、中国の企業の様だ。

こういう形で、中国からのインバウンドを受け入れるビジネスをする中国企業がかなり増えている。主要な空港で見られる「白タク」は、中国の旅行会社がパックでつけている。

今、日本のさまざまなビジネス分野で、中国企業が根を張りつつある。不動産業界、通販業界。最近のネット広告のTEMUなどが典型だが。

難儀なのは、彼らが日本の法律やビジネス慣習を軽視することだ。「中国のやり方」を日本でも押し通してしまう。ビジネス上の「モラル」が日本とは大きく異なるのだ。
儲かると思えば、多少違法なことでも平気でする。バレれば本国に逃げたりする。手を変え品を変え、違法すれすれのビジネスをする。

同じアジア人でも台湾はそこまで酷くはない。韓国は日本に対する強い反感を持っているが、モラルはある。ベトナムはちょっと違うようだが。

これ、恐らくは中国の政治体制と関係がある。中国は共産党、習近平の独裁が続いている。端的に言えば、中国人は「習近平に睨まれさえしなければ、何をやっても良い」という感覚なのだ。また、習近平の政策はころころ変わるから「睨まれないうちに早く儲けてしまおう」ともなる。

彼らは、商売相手と長く信頼関係を維持しようと言う気がないのだ。
実は中国と言う国は、共産党政権になる以前からずっとそうだった。司馬遼太郎がよく言っていたが、中国の歴代王朝は「人民を搾取する」ことしかしてこなかった。だから中国人民は、国家社会のことを考えずに、自己の利益のことばかり考える。
孔子は「仁」という徳について説いたが、反対に言えば、ことさらこれを言わなければいけないほどにこの国に「仁」がなかった、ということなのだろう。

私は以前、仕事仲間に中国人がいた。彼は極めてまともで、真面目な人間だったが、それは彼がひとりで来日して働いていたからだろう。しかし大挙してやってくる中国人は「中国のモラル」も持ち込んでいる。

冒頭に掲げた中島恵さんの「日本のなかの中国」は、日本国内で新たな「中華人民共和国」を作りつつある中国人をリアルに描いている。

中国3千年の伝統と言うが、その長い歴史を通じて「自己の利得」ばかりを考えていた国が、今、日本よりもはるかに力を持ってきている。しかし国交断絶をすることも、経済交流をやめることもできない。
この難儀な隣人たちとどう付き合うか、は今後の日本の大きな課題になるだろう。




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