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少し前の記事ではあるが
報知
【阪神】藤川球児監督がNPBのブランド力向上を訴え 12球団監督会議で「誇り」を力説
国内のプロ野球選手がメジャー球団の帽子やTシャツを着用して練習し、メディアやSNSに露出する姿を以前から危惧。球界の将来を担う子供たちが目にすることにもつながるため、「憧れて入ったプロ野球。もっと自分たちの球団に誇りを持ってほしい」との希望を抱いていた。一方でNPB球団側からも「選手が身につけたいと思うようなアパレル」などの提案・提供が必要とし、より魅力的な球界への成長が重要だと訴えた。

スポーツのマーケティング戦略は、かなり前から、新しい展開に入っている。
端的に言えば「競技を離れて、純粋なファッションとしてのイメージ」を追求し始めているのだ。

最近、街中でもサンディエゴ・パドレスのキャップを被った人をよく見かける。あの茶色とカーキ色みたいなカラーリングが、渋いと言うか、おしゃれと言うか、一部の人に受けているのだ。SDマークのキャップを被っていてもパドレスファンとか、ダルビッシュファンを意味しないのだろう。もっと言えば野球ファンでもないかもしれない。
ずっと昔からNYのヤンキースのキャップもそういう感じだった。ドジャースもそうかもしれない。
しかしブリュワーズのあのごついマークのキャップを嬉しそうにかぶっている人は、まず見かけない。

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要するにデザインの問題なんでしょう。NPBの選手が普段被っているのも、恐らくそういう「おしゃれなベースボールキャップ」であって、深い意味はないはずだ。
それを見て「お前、パドレスいきたいんか?」みたいに言うあほ気なおっさんはいるかもしれないが。

選手が、オフィシャルでない練習や、カジュアルな時間にNPBのキャップやTシャツを着用しないのは、NPB12球団のユニフォームやキャップ、Tシャツの類が「スポーツ」以外のシチュエーションで身に着けても「かっこいい」と思えるほど「おしゃれ」でないからでしょう。

例えばHTの阪神のキャップを被って街を歩いていて「おしゃれ」というイメージは全くない。「トラキチ」「べたべたの関西人」という感じしかしない。GTの巨人のキャップは最近見かけないけど、あれなんか「昭和の野球ファン」としか見えなかった。

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藤川の言うように「選手が身につけたいと思うようなアパレル」がないのが問題でしょう。
私は常々思うのだが、NPB球団はロゴやマークをころころ変え過ぎだと思う。日ハムは2022年からマークを変えたが、それ以降も変わり続けている。最近は巨人がやたらおしゃれなユニフォームにしているが、こういうのも、一定期間流通させないと「おしゃれ」とか「格好いい」とか言うイメージが定着しない。

パドレスやヤンキースは、基本デザインはずっと変えずにアイテムを増やしたり、工夫をしている。
NPBの場合「よそも変えているからうちも」的なデザイン変更が多いように思うが、要するに「デザインポリシー」が不在なのではないかと思う。