
デイリー新潮
ド軍との“密約説”を再燃させた佐々木朗希(23)のひと言とは? “払拭工作”に米代理人から「策に溺れた」の指摘
佐々木朗希の移籍を巡るNHK「クローズアップ現代」のドキュメントは、佐々木のドジャース移籍に関する一連の疑惑を払しょくする意図があったのではないかと思える。
佐々木はロッテ入団時に「佐々木が望むタイミングでの米移籍」を保証するサイドレターをかわしていた。だから、昨オフのタイミングで移籍を求めたときに、ロッテ側はこれを拒めなかった。佐々木の入団時からついていた代理人は、山本由伸と同一だった。この代理人はワッサーマンとつながっていて、山本をドジャースに入れたが、同じ経緯で佐々木もドジャースに押し込んだ。
佐々木に関する一連の疑惑は要約するとこうなるが、「クロ現」では、最終的に絞られた球団について、佐々木が代理人と共に検討しているシーンが紹介された。ホワイトボードに書かれた各球団のメリット、デメリットについて、佐々木が書き込みをして検討している映像は、ドジャース入りが「出来レース」ではないと思わせるためのものではなかったか?
新潮の記事によると、パドレス入団交渉時に同席したマニー・マチャドは
「彼(佐々木)は既にどこに行くか決めていたと思う。私見だが、そういう印象を受けた」と答えた、という。
さらに、佐々木は最終候補に絞った7球団に対して「2024年に自身の直球のスピードが落ちた理由を分析し、解決策を提示してほしい」という宿題を出した。7球団はそれぞれ宿題を提出したが、佐々木はそれを持ったままドジャースに入団したと言う。

7球団に「宿題」を課したのも「ドジャースに決めていたわけではない」ことを印象付ける「演出」だったとみることもできる。選から漏れたドジャース以外の6球団は不信感を持っていると言う。
最終的にドジャースに決まったことで「疑惑」は払しょくできなくなったわけだ。
疑惑は、そもそも佐々木が移籍するには全く不利な「ポスティング年限以前での移籍」を決めたことにも遡る。佐々木は「クロ現」で「1年目で故障して、トミー・ジョン手術を進められた」ことから危機感を抱き、移籍を急いだのだと言う。そうであれば、吉井監督やロッテ球団とその時点からよく話し合って理解を得るべきだったはずだが、佐々木が移籍を表明した昨年の時点でも、吉井監督は「納得がいかない」とコメントをしていた。
今回の佐々木の「不自然な移籍」を巡る疑惑は「クロ現」で、つじつま合わせ的な説明をしたことで、さらに深まった印象がある。ただ、佐々木の問題は「済んだこと」になった。
問題は、山本、佐々木と同じパターンで移籍する選手が続出するかどうか、だろう。今、MLB挑戦を口にしている選手の多くは、ポスティングでの移籍を求めているが、佐々木のように「早すぎる移籍」をしそうな選手も多い。彼らにも山本、佐々木と同じ代理人がついている可能性がある。「プロ野球選手会退会」をすれば、「佐々木的な移籍」の兆候がある、と見ることができるだろう。
この問題は、NPBからMLBへの選手移籍が、一部代理人らの「利権」になる危険性をはらんでいる。本来移籍を巡る報酬は、NPB球団に入るべきだが、その上前を非公然のエージェントが撥ねている疑惑があるのだ。
気持ちの悪い状態が続いている。日米の関係者が話し合って「ルール上の陥穽」を埋める必要があるのではないか。日本のコミッショナーはお飾りだが、ここはビジネスマンの手腕を見せるべきだろう。
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2021年山本由伸、全登板成績【投手五冠にリーグ優勝に金メダル】

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佐々木に関する一連の疑惑は要約するとこうなるが、「クロ現」では、最終的に絞られた球団について、佐々木が代理人と共に検討しているシーンが紹介された。ホワイトボードに書かれた各球団のメリット、デメリットについて、佐々木が書き込みをして検討している映像は、ドジャース入りが「出来レース」ではないと思わせるためのものではなかったか?
新潮の記事によると、パドレス入団交渉時に同席したマニー・マチャドは
「彼(佐々木)は既にどこに行くか決めていたと思う。私見だが、そういう印象を受けた」と答えた、という。
さらに、佐々木は最終候補に絞った7球団に対して「2024年に自身の直球のスピードが落ちた理由を分析し、解決策を提示してほしい」という宿題を出した。7球団はそれぞれ宿題を提出したが、佐々木はそれを持ったままドジャースに入団したと言う。

7球団に「宿題」を課したのも「ドジャースに決めていたわけではない」ことを印象付ける「演出」だったとみることもできる。選から漏れたドジャース以外の6球団は不信感を持っていると言う。
最終的にドジャースに決まったことで「疑惑」は払しょくできなくなったわけだ。
疑惑は、そもそも佐々木が移籍するには全く不利な「ポスティング年限以前での移籍」を決めたことにも遡る。佐々木は「クロ現」で「1年目で故障して、トミー・ジョン手術を進められた」ことから危機感を抱き、移籍を急いだのだと言う。そうであれば、吉井監督やロッテ球団とその時点からよく話し合って理解を得るべきだったはずだが、佐々木が移籍を表明した昨年の時点でも、吉井監督は「納得がいかない」とコメントをしていた。
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問題は、山本、佐々木と同じパターンで移籍する選手が続出するかどうか、だろう。今、MLB挑戦を口にしている選手の多くは、ポスティングでの移籍を求めているが、佐々木のように「早すぎる移籍」をしそうな選手も多い。彼らにも山本、佐々木と同じ代理人がついている可能性がある。「プロ野球選手会退会」をすれば、「佐々木的な移籍」の兆候がある、と見ることができるだろう。
この問題は、NPBからMLBへの選手移籍が、一部代理人らの「利権」になる危険性をはらんでいる。本来移籍を巡る報酬は、NPB球団に入るべきだが、その上前を非公然のエージェントが撥ねている疑惑があるのだ。
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