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中居正広、フジテレビを巡るスキャンダルは、ひとり中居正広、あるいは社員Aに帰する問題ではないと思われる。
彼らは、自分のステイタス、権力をかさに着て、女性の人権、尊厳を毀損するような行為をしたとみられているが、その背景にはフジテレビと言う巨大メディアの存在があったのは間違いないところだ。

彼らが中居や社員Aの行為を容認、少なくとも見て見ぬふりをしたことで、こうした行為が常態化した。
さらに言えば、こうしたインモラルな行為は、中居だけでなく他の芸能人や、フジテレビ関係者もしていたのではないか、という疑念がもたれている。その筆頭格が松本人志ということになるのだろう。

フジテレビの女子アナは被害者になったわけだが、アナウンス室を含むフジ社内にこうした行為を問題視しない体質が存在したとも考えられる。
そして女子アナの中にも、権力者のこうした行為にはっきり抗議をしないような空気があったのではないか。今、佐々木恭子が謹慎処分のようになっているが、彼女たち女子アナの管理監督者が、こうした被害を看過してきた歴史があったとも考えられる。

ある意味で、フジテレビは、人権を軽視し、権力におもねるような企業体質を持っていたともいえる。
そんな中では、幹部だけでなく、一般社員も含めて、フジテレビの社員は「被害者」であるとともに「加害者」だった可能性もある。
だから、多くの社員は社内の改革を求めつつも、息をひそめて事件の推移を見守っているわけだ。



フジテレビが過去から行っていた「人権侵害」を根こそぎ調べ上げ、当事者を片っ端から告発することに、どれだけの正統性があるのかはわからない。

日本社会で、人権に対する意識が高まり、コンプライアンスを重要視し始めたのは、ここ十数年のことだろう。それ以前の日本社会では、女性差別は横行していたし、セクハラ、パワハラも普通に存在した。男中心の社会では、それが問題ある行為だと思われてこなかった。

そういう意味では確かに日本社会は良くなってきていると言えるが、価値観が違っていた「過去の行為」を今の基準で批判し、責任を徹底的に追及しようとするのは、大いに疑問が残るところだ。

昔は何ら問題とされなかったことが、今、大問題になっているのだ。

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端的に言えば、フジテレビ、中居正広のハラスメント問題は、どこかで線引きをして収集するしかないだろう。

そういう意味では、長谷川豊のように、自分の体験をSNSに上げて、さも被害者面する行為は、見苦しいと言うほかはない。彼だってフジテレビ社員だったのだから「被害者」であるとともに「加害者」だった可能性がある。自身はそういう行為に加担しなくても、社内で横行していた行為を咎めたり、批判しなかったと言う「不作為」の経験はあるのではないか。
そういう意味では、彼も今のフジテレビの異常な事態を招いた責任の一端があると言える。

彼は人工透析患者を「殺せ」と言った、許しがたい過去を持っている。そのために、一般メディアから締め出された。
彼は「公益性」があると判断して告発、なクロに踏み切ったと言う評価もあるが、そんな高尚な人物だろうか?
古巣のスキャンダルに便乗して「メデイァへの復権」を狙っているように思える。調子に乗って次々暴露する姿はあさましいとしか言いようがない。

フジテレビに対する厳しい批判を目の当たりにして、多くの人々は「これからは、こんな行為もアウトになるんだ」と認識を新たにするはずだ。「一罰百戒」ではないが、そういう風に日本社会の意識が少し進歩することが、この事件の「プラスの部分」だと思う。




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