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MLBの投手成績を調べていると、ほtんどの球団の最後の方に、野手の名前が出てくる。今日更新するダイヤモンドバックスなら、パヴィン・スミスと言う外野手が昨年、マウンドに上がっている。
試合で得点差が広がって、投手に投げさせるのがもったいない状況になれば、野手がマウンドに上がるのだ。メジャーリーガーになるくらいの選手は、キャリアのどこかで投手をした経験があるか、と言ったらそうでもないようで、素人臭い投げ方の選手が多い。
大谷翔平の昨年の本塁打のうち、9月19日のマーリンズ戦の3本目の本塁打も、ヴィダル・ブルジャンという控えの内野手の、山なりのボールをスタンドに運んだものだ。こういう緩い球をホームランにするのはかえって難しいのだが。

MLBは従来「6点差以上離れたら、野手登録の選手がマウンドに上がっても良い」としていたが、野手が投手をする頻度はどんどん増えて、2022年は132回も野手がマウンドに上がった。これを問題視したMLBは2023年からリードしている側は10点差、されている側は8点差以上ないと野手が投げてはいけない、とルールを改定した。

イチローや青木宣親も、MLBでは「投手記録」が残っている。それだけ普通になったのだが、NPBでは「大事件」みたいになっている。

2020年8月6日に巨人の野手、増田大輝がマウンドに上がったが、これは実に20年ぶりだった。
この時は、堀内恒夫など球界OBから「投手に対して失礼だ」という非難の声が上がった。以前、オールスターでイチローがマウンドに上がったときも、野村克也監督が「失礼だ」として、投手を代打に立てた。何が失礼なのか、よくわからない。
日米問わず、ペナントレースでは「投手をこれ以上使いたくない」という状況が必ずある。そういう時に野手が投げるのは決して「失礼」なことではないと思うが。

日本では「野手が投げる」となれば大谷翔平張りの「二刀流」ということになる。このキャンプでは、楽天の辰巳涼介がマウンドに上がって注目されているが、そこまで大層でなくても、各チームに一人くらい「投手要員」の野手がいてもいいと思う。

日本では「野球はかくあるべし」みたいな堅苦しい考えがあるが、スポーツはもっとフレキシブルなものだ。いろんな考えで選手を起用すべきだと思う。

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