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今日で、今年のキャンプ取材は終わる。あと1件、くふうハヤテに行こうと思っているが。
春季キャンプに行きだして、もう10年くらいになる。
野球選手やチームと我々が身近に接する機会は、この時しかない。ペナントレースが始まれば、我々は限られたエリアで、限られた対象としか会うことができないのだ。

キャンプでは球団ごとに取材申請を挙げて、パスを発給してもらい報道陣のエリアに入る。

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周りは新聞社、テレビ局の記者ばかりである。彼らは何十万とか百万とかの大きなカメラを持っている。会社の金で買った装備品だ。私は自前だから、せいぜい十数万のカメラだ。鼻で嗤うような空気を感じることもある。
彼らは会社から交通費、宿泊費を支給されているが、私は自腹だ。
彼らは顔写真入りのNPBパスをぶら下げている。最近はそれでもフリーパスではなく、別途申請がいる。私と同じパスもぶら下げている。彼らはみんな顔見知りで、選手や球団関係者とも親しいことが多い。
かなりアウェーな空気の中、あちこち見て回るのだ。おそらく私のことは「新聞記者ごっこがしたい、変なオヤジ」みたいに思っているのだろう。

ただ今年は「文藝春秋」という私のパスを見て、ぎょっとする記者がいる。この間、フジテレビのカメラクルーの隣に立っていたら、周りの記者が「えっ」みたいな声を上げた。

選手の囲み取材には参加するようにしているが、ある球団からは「文春や新潮は選手に話を聞かないでほしい」と言われた。球団もかなり警戒しているのだ。貰い事故みたいなもんでもあるが、私に責任があるわけでなし、それはそれでその空気を楽しもうと言う感じになっている。おそらくこれら報道陣の中で、私は最年長のはずだ。年金貰っているペーペーの記者なんていないだろう。

それからキャンプ地からホテルまでは、歩けるところは歩こうと思っている。私は泊まれるかぎり東横インに泊まるようにしているが、石垣島の東横インは埠頭ターミナルのはずれにある。そこからロッテのキャンプまでは、4㎞ほどあるが、行きかえり歩いた。それも愉しみの一つだ。テレビや新聞社はもちろん、レンタカーやタクシーである。

私にとって2月は「マイノリティを楽しむ月間」になっているのだ。




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