
昨年のドラフトで大ブレークした富士大学である。
麦谷祐介(オリックス1位)、佐藤柳之介(広島2位)、安德駿(ソフトバンク3位)、渡邉悠斗(広島4位)、坂本達也(巨人1位)、長島幸佑(ロッテ育成3位)と6人もの選手が入団した。
すでに現役には山川穂高(ソフトバンク)、外崎修汰(西武)、佐藤龍世(西武)、佐々木健(西武)、鈴木翔天(楽天)、金村尚真(日本ハム)がいるから合わせて12人の一大勢力になる。
そのこと自身は問題があるわけではないが、学校の体制はどうなのか?という問題だ。

私が知るある私立大学の生体工学の教授は、野球出身ながら大学の野球部にはタッチしていない。大学が「野球」を学生集めの道具にして、勉強では箸にも棒にもかからない高校生をたくさん集めていることに批判的だからだ。
今、いわゆる「有名私学」は、「スポーツ馬鹿」をどんどん排除している。アメリカのNCAAに所属するエリート大学が、スポーツと勉学の水準をともに満たすことを必須にしているのに倣って、スポーツで世渡りしようという若者に「知性」「学び」を求めている。これ、あたりまえのことではある。
そのために東京六大学や東都六大学、関西学生野球などの名門大学は敷居が高くなっている。
「勉強なんかしたくない、野球だけ」という若者はだんだん入学できなくなっている。慶應義塾大学のレギュラーに慶應義塾高出身者が増えているのは、そのためだと思うが、それは「野球選手」を「人材」として育成するという至極全うな方向転換ではあろう。
その間隙をついて「うちは野球だけで結構ですよ」という新興大学が出てきているわけだ。いろいろな大学があるが、昔の大学同様、学力は問わず、野球だけで入学させる。そもそも偏差値が低いFラン大学も多いから入試は実質的にフリーパスだ。入学すれば「野球漬け」。プロまでルートができている。「昭和の野球」そのものだ。富士大学の偏差は40代のようだが。
日本の大学野球界は「野球だけ」の選手をなくしたいと思っている。社会に通用する人材を輩出するためが、それに逆行する動きだといってよいだろう。
心配なのは、富士大学の新入生の定員が190人なのに対して、野球部員が66人と3割以上になっていることだ。
昨夏の甲子園優勝校、京都国際高校が、男子生徒数80人の内60人以上が野球部員だというのと同様、富士大学も「野球学校」になっているのではないか。
こういう方針の高校、大学はこれからも増えるだろうが、この手の「ビジネスモデル」、どこかで歯止めをかけるべきだろう。
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今、いわゆる「有名私学」は、「スポーツ馬鹿」をどんどん排除している。アメリカのNCAAに所属するエリート大学が、スポーツと勉学の水準をともに満たすことを必須にしているのに倣って、スポーツで世渡りしようという若者に「知性」「学び」を求めている。これ、あたりまえのことではある。
そのために東京六大学や東都六大学、関西学生野球などの名門大学は敷居が高くなっている。
「勉強なんかしたくない、野球だけ」という若者はだんだん入学できなくなっている。慶應義塾大学のレギュラーに慶應義塾高出身者が増えているのは、そのためだと思うが、それは「野球選手」を「人材」として育成するという至極全うな方向転換ではあろう。
その間隙をついて「うちは野球だけで結構ですよ」という新興大学が出てきているわけだ。いろいろな大学があるが、昔の大学同様、学力は問わず、野球だけで入学させる。そもそも偏差値が低いFラン大学も多いから入試は実質的にフリーパスだ。入学すれば「野球漬け」。プロまでルートができている。「昭和の野球」そのものだ。富士大学の偏差は40代のようだが。
日本の大学野球界は「野球だけ」の選手をなくしたいと思っている。社会に通用する人材を輩出するためが、それに逆行する動きだといってよいだろう。
心配なのは、富士大学の新入生の定員が190人なのに対して、野球部員が66人と3割以上になっていることだ。
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