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似たような話を立て続けに聞いた。
ある地方に新規に誕生した少年野球チームが、地域の少年野球の会合に出席して、挨拶をした。
自分たちのチームの考え方を紹介して「一緒に地域の少年野球を盛り上げましょう」
というと、地域に古くからある少年野球チームの指導者が
「そんなことをしたら、うちにくる選手が減ってしまう」
と文句を言うというのである。

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私が取材で付き合っている野球指導者は、先進的で子供たちの自主性を大事にした指導をする。また、体のケアもしっかりする。そういうチームには父母も入団させたがる。

それに対して、既存の古い野球チームは相変わらず指導者が「コラ!いうことを聞かんか!」と子供たちを叱りつけ、勝利至上主義で野球を教えている。

古手の指導者は
「お前らみたいな指導をするチームができたら、みんなそっちに行ってしまうから困る」
と言っているのである。

自分たちのやっている指導法が時代遅れで、子供にも親にも好かれないことは理解している。しかしそれを変えたくない、あるいは変えることができない。
だから、新参者には「そんな指導をするな」とクレームを入れているのだ。

いやしくも、指導者であるならば時代に合わせて、あるいは野球の指導法の変化に合わせて、自分たちも変わっていこう。進歩しよう、努力しようと思うものだと思うが、そういう気持ちがみじんもない指導者もいるのだ。

既得権を主張して、新規参入者、新たな考えを持つチームを阻害しようとするのだ。

もうすでに、そういうことを言うのが「恥ずかしい」という認識もないのだろう。

野球界はずいぶん変わったという記事をたくさん書いてきたが、そうでもないのか、と思ってしまう。

日本の年長者は「それだけで偉い」「自分の権利を主張できる」と思う人がかなりいるが、そういう人が「進化を阻害」しているのだろう。





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