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上沢問題の続き。新庄剛志が、一昨年までの自分の部下だった選手に対して、救いようのない非難の言葉を浴びせかけたことに問題があるのは事実だ。
「一年向こうに行って駄目で、(すぐ日本の)違う球団となると、監督をしている立場としては『は?』となる。違うものは違う」

しかしかれは、新庄の発言の前にソフトバンクに移籍を決めてしまった。また日本ハムもそれを容認した。今更、上沢は撤回できないし、どうすることもできない。

本来ならば、プロ野球界の先輩として、新庄剛志その人が「ま、そりゃそうだけど、上沢君頑張ってね」などと、お得意の「軽妙な話術」でまとめればそれで収まったのだが、新庄はそれをしなかった。

であれば、日本ハム、ソフトバンク両球団が、上沢の移籍に関して「正当な手続きを踏んだ」と発表すべきなのに、騒ぎに巻き込まれるのを恐れてか、だんまりを決め込んだ。

そして例によって「小学校の小遣いさん」程度の権限、権能しか持ち合わせないNPBも、知らぬ存ぜずだった。

その結果として、一選手である上沢に誹謗中傷が集中した。これに対して、仲間である選手会の選手たちが「見るに見かねて」声を上げたと言う図式である。

新庄監督は、選手の上に立つ指揮官として、きわめて中途半端で無責任な言辞を弄したと言う自覚はあるのだろうか?

ただ、さらにこの問題の本質を言えば、SNS社会になって、自分は「匿名」という安全な隠れ蓑に身を隠しながら、特定の人間を叩きまくる、というレジャーに夢中になっている卑劣な人間がいると言うことが最大の問題だ。

SNSができる以前でもそういう連中はいただろうが、電話や手紙を使っても攻撃の程度はたかが知れていた。しかし今は、上沢の目の前に、恐ろしい量の「脅迫」「暴言」が突き付けられるのだ。

NPBは、球団は、噂にたかる「誹謗中傷蠅」から選手を守らなければならない。上沢が試合ができない状態まで追い込まれるような事態にでもなれば、上沢だけでなく、新庄監督も、球団もただでは済まないはずだ。

選手会に言われて動くのは沽券にかかわると言うかもしれないが、ことは選手生命、さらには本物の「生命」に関わる可能性さえある。

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当事者たちは動くべきである。




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