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ドナルド・トランプとイーロン・マスクが世界をひっかきまわし始めてから、国際政治の顔つきがにわかに下品になった。
政治の世界というのは、建前の世界である。
これまで国際社会では、戦争をしていない限り、国家間は互いの立場を尊重し、礼節を守り、終始、友好的な空気の中で交渉事を取りまとめるのが「外交」だった。
もちろん、舞台裏で「暗闘」はあるだろうが、それをおくびにも出さず、あたかも「予定調和」であるかのように、様々な決め事をしてきた。

それは、交渉ごとに「感情」を交えないためだ。政治、経済、軍事など広範囲に及ぶ「外交」は、互いの立場や要求を相互に十分理解したうえで理性的に「落としどころ」を見つけていくものだ。そこに「感情的な要素」を混入させると「戦争」になりかねない。
経済や軍事で格差のある国の交渉では、恫喝めいた交渉も過去にはあったが、そんな状況でも政治家たちは「自制心」を持って、最後は交渉を締結させてきた。
外交関係は、最悪の場合「軍事」になりかねない。少なくとも民主主義国家の政治家、外交官は、戦争や紛争を回避するために、尽力してきたものだ。

外交は「スポーツ」に似ている。

スポーツマンシップでは、チームメイト、相手チームの選手、審判、そして競技、ルールをリスペクトすることが基本だとされるが、
それは外交が、自国民、交渉国の国民、関係する国際機関、そして国際法を尊重、順守することを基本とすることと基本的に同じだ。

優秀な外交官や政治家の中には、優秀なスポーツマンだった人がたくさんいるが、スポーツマンシップの精神は、政治や外交の世界でも、生きているのではないかと思う。

しかしトランプやマスクは、政治や外交を「ディール」だといい、相手の立場や利益を全く尊重せずに自分たちの利益だけを露骨に主張している。彼らの外交は、相手に納得させるのではなく「屈服させる」あるいは「あきらめさせる」ことを考えている。
これはロシアや中国の外交姿勢と全く同じだ。

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今、トランプの「実行力」を評価する人が日本にもたくさん出ているが、相手の立場を尊重しないでいいのなら、こんなに簡単なことはない。スポーツマンではなく、ごろつきや反社のように「厚顔無恥」になれば、自分たちの利益を得ることは簡単だろう。
トランプのやり方はスポーツで言えば「勝利至上主義」ということになる。
普通の政治家は、そういう振る舞いをすることは、プライドが許さないし、恥ずかしいと思うはずだ。

橋下徹はトランプを
「大好きです。政治家として、言ったことについてものすごい批判があったとしても実行するから」と言ったが、それは、彼が、本質的にトランプのような人間だからだろう。
彼は弁護士という立場をかさに着て、気に入らない相手を恫喝するし、巧妙にうそもつく。法を守る立場にありながら、法を自分の武器のように使っている。その性質は「日本維新」という政党の体質にもつながっている。

橋下はラグビー選手だった。最近はスポーツマンシップに理解があるかのような発言をしているが、本質的にはかなり露骨な「勝利至上主義」だったのだろう。

今のトランプを理解できる、支持するという人の本質は、結局「勝利至上主主義」に帰結するのではないかと思う。





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