
一昨日のNoteで、プロ野球球団が、ボランティアである「私設応援団」をうまく使って、コンテンツ化し、集客、マーケティングに利用している、と書いた。
韓国プロ野球(KBO)の応援団は、NPBのように「攻撃時だけ応援」とか「限られたエリアだけ応援」とか言うのではなく、ホームチームはのべつ幕なしに味方を応援するし、全観客席が立ち上がって応援することも多い。
台湾プロ野球(CPBL)の応援団は、KBOに倣って創設されたと言うが、全く同様にホームチームはのべつ幕なしに応援しまくっている。
KBOやCPBLの応援リーダー(チアガール含む)は、ボランティアではない。球団に雇用され、球団の一員としてファンを鼓舞している。公式サイトでは選手に続いて応援リーダーが「今年はもっとパワフルな応援をしたい」などと抱負を述べたりしている。
しかしNPB球団の応援団は、全員「ボランティア」だ。球団と雇用関係にある人はいない。だから「私設応援団」なのだ。
NPB球団のチアリーダーは球団が雇用しているが、応援団とは別の役割で、応援団と絡むことは少ない。
NPB球団の営業、マーケティングにとって「応援団」は不可欠の存在になっているのは間違いない。だとしたら韓国や台湾のように、応援リーダーを社員とか、契約社員にしてもいいはずだが、それはしない。
恐らくそれは、応援団が過去に、不正にチケットを販売するなど反社会勢力に牛耳られたり、球団に大クレームを付けたり、監督人事に口出しをするなど、球団ともめ事を起こしていたことが大きいのだろう。
どれほど深くかかわっていても「球団と応援団は無関係」にしておきたいのだろう。要するに完全に信用してはいないのだ。
その代わり応援団メンバーは、NPB機構に「届け出制」になっている。また球場のどの場所でどんな応援をするか、については球団とリーダーの間で細かい取り決めをしている。
応援団メンバーが、おかしなことをすれば、その応援団は球場から締め出される。
2003年にプロ野球暴力団等排除対策協議会が発足してから、私設応援団は厳しく管理されているのだ。2013年には、中日の私設応援団が、協議会から活動停止処分を食らっている。
日本プロ野球の「私設応援団」は、NPB、球団に「飼い馴らされている」といえる。しかしそれでも「ボランティア」であり、応援団は安い席とはいえ、チケットを買って入場している。応援団の中にはそれこそ寝食を削って応援活動をしている人もいるだろう。私には信じられない。
ただ、この間のMLBの「東京シリーズ」のプレシーズンマッチ、巨人、阪神とカブス、ドジャースとの試合で、巨人、阪神の応援団が台応援を繰り広げていたのは「たまたまチケットが当たった応援団メンバーが応援していた」のではなく、主催者側が「応援団枠」のチケットを用意したのだろう。
2023年のWBCでも日本戦は大応援団が来ていたが、彼らもチケットを貰ったのだろう。
そのあたりNPBや球団と「応援団メンバー」の関係は、誠に微妙だと思う。(下は2023年WBCの応援席)


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しかしNPB球団の応援団は、全員「ボランティア」だ。球団と雇用関係にある人はいない。だから「私設応援団」なのだ。
NPB球団のチアリーダーは球団が雇用しているが、応援団とは別の役割で、応援団と絡むことは少ない。
NPB球団の営業、マーケティングにとって「応援団」は不可欠の存在になっているのは間違いない。だとしたら韓国や台湾のように、応援リーダーを社員とか、契約社員にしてもいいはずだが、それはしない。
恐らくそれは、応援団が過去に、不正にチケットを販売するなど反社会勢力に牛耳られたり、球団に大クレームを付けたり、監督人事に口出しをするなど、球団ともめ事を起こしていたことが大きいのだろう。
どれほど深くかかわっていても「球団と応援団は無関係」にしておきたいのだろう。要するに完全に信用してはいないのだ。
その代わり応援団メンバーは、NPB機構に「届け出制」になっている。また球場のどの場所でどんな応援をするか、については球団とリーダーの間で細かい取り決めをしている。
応援団メンバーが、おかしなことをすれば、その応援団は球場から締め出される。
2003年にプロ野球暴力団等排除対策協議会が発足してから、私設応援団は厳しく管理されているのだ。2013年には、中日の私設応援団が、協議会から活動停止処分を食らっている。
日本プロ野球の「私設応援団」は、NPB、球団に「飼い馴らされている」といえる。しかしそれでも「ボランティア」であり、応援団は安い席とはいえ、チケットを買って入場している。応援団の中にはそれこそ寝食を削って応援活動をしている人もいるだろう。私には信じられない。
ただ、この間のMLBの「東京シリーズ」のプレシーズンマッチ、巨人、阪神とカブス、ドジャースとの試合で、巨人、阪神の応援団が台応援を繰り広げていたのは「たまたまチケットが当たった応援団メンバーが応援していた」のではなく、主催者側が「応援団枠」のチケットを用意したのだろう。
2023年のWBCでも日本戦は大応援団が来ていたが、彼らもチケットを貰ったのだろう。
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