あたりまえ : 野球の記録で話したい

ライブドアニュース
前澤友作氏がゴルフ大会を主催喫煙の可否を問われ「耳を疑った」

今、大都市の中心部はどんどん「路上喫煙禁止」になりつつある。明後日から大阪・関西万博がはじまる大阪市でも、街を歩きながらタバコを喫うことはできなくなっている。

しかし、スモーカーにとって「喫煙」は、「生活の一部」であり、やめたり控えたりできるものではない。気が付けば煙草をくわえて火をつけている、というものだ。それはすでに「習性」のレベルになっている。

プロ野球チームの多くは、子供相手の野球教室を行っている。元プロ野球選手が子供たちを指導するのだが、セッションが終わると、彼らは控室でほぼ全員、タバコを喫う。私などはそれを見ると「ぎょっ」とするが、野球選手には「あたりまえ」になっているのだ。
少年野球の大会でも、喫煙所は必ず設けられ、監督やコーチ、父兄が紫煙をくゆらせている。

ゴルフの世界も、野球と同じ空気が流れている。
私は数年前、高校女子ゴルフ部の取材をしたことがある。彼女らは学校が終わると、近くのゴルフ場に行って、ラウンドが終わったコースを回らせてもらったりしているのだが、クラブハウスでは、ゴルファーがタバコを喫いながら「お姉ちゃんたちは、どれくらいで回るの」などと聞いていたりする。
今は、クラブハウスも分煙になっているところが多いが、おっさんゴルファーの中には、平気でタバコを喫う人もいる。

喫煙者にとっては、タバコを喫いながら話をしたり、人と接するのは「日常」なのかもしれないが、非喫煙者にとっては「タバコを喫う人」は、すでに「特殊なことをしている人」「自分たちとは違う種類の人」になりつつある。子供たちの前で「タバコを喫う」のは、すでに「タブー」と言っても良い。

野球界は、いまだに喫煙者が主流だが、その行為はもはや「あたりまえ」ではない。多くの人から「異様なことをする人」「おかしな人」に見えていることを認識すべきだろう。