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2015年と24年の先発投手の平均の投球回、球数について紹介したが「勝利投手だけで見るべきではないか」というご指摘があった。そこで、同じ数字を「勝利」「敗戦」「勝敗無」に分けて調べなおしてみた。
球団別、トータルでも出す。

NP-2015-2024
修正

勝利投手が最も長く投げて、投球数も多いのは当然だが、2015年はヤクルトを除く11球団で勝利投手の平均の球数が100を上回っていたのに対し、2024年は100球を上回っていたのは、巨人、広島、日ハム、西武の4球団だけだった。巨人には戸郷、広島には床田、大瀬良、日本ハムには伊藤大海、西武には今井、隅田と比較的球数の多い投手がいたからだと思うが、全体に先発勝利投手の球数は減っていて、トータルでは2014年の97.3%になっている。

この間に「球数」に関するチームの認識は明らかに変化して「100球」が目安になってきたのだと思う。

当然、平均の投球回も減っている。今では勝利投手でも7回未満で降りることが多くなっている。

注目すべきは1回あたりの投球数だ。
一般的に投手は1イニング15球で投げるべきとされている。しかしこれはハードルの高い目標だった。
2015年は、好投している勝利投手でも平均の投球数はトータルで15.33球。敗戦投手、勝敗無投手では17球を超えていた。
しかし2024年、勝利投手の1イニング平均投球数は14.91球と15を割り込んだ。敗戦投手、勝敗無投手でも数字が減っている。

球団別でみると、DeNAが14.36球。東克樹という球数の少ないエースがいるのが大きいか。続いて日本ハムの14.51、これは何と言っても左腕加藤貴之の存在が大きい。

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今の投手は、球数の制限がある。その中でできるだけ長いイニングを投げるために、無駄球を減らし、制球力を上げ、スキルを上げているのではないか。

今の投高打低には、いろんな要素があると思うが「投手のスキルアップ」も一因なのではないか。




Note


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