
スポニチ
野球人口の減少で大手2社が撤退の衝撃!東大卒の元プロ野球選手が私見「選手全員に支給できない」
小林至先生は何度かインタビューした。玉川大や桜美林大の研究室によくお邪魔したが、最近始めたYoutubeは、この先生にしか語れない話満載だ。ご自身で発信し始めたので、ちょっと取材しずらい感じになったが。
今、主要な野球用具メーカーで本当に作っているのはミズノ、ゼットとかに限られる。アシックス、デサントなどはOEMだ。それも撤退の可能性と報じられている。アンダーアーマーもウェアだけになった。四国アイランドリーグはアンダーアーマーからユニフォームの提供を受けていたが、それもなくなった。
愛知県のハクソウバットは、主要野球メーカーのOEMを受注していたが、メーカーの撤退に苦しんでいる。若きバット職人の松本さんは、それもあって独自ブランドでバットを売りだそうとしている。

今、しみじみ思うのは、用具、とりわけグローブが高くなったことだ。奈良県は皮革の加工業者が多い。私はグローブ職人を取材したことがある。一枚の牛比較から皮を切り出してグローブにするのはまさに職人技ではあるが、職人も減っているのでグローブの価格が上がっている。
「練習用」と銘打った合成皮革製のグローブは数千円であるが、試合で使えるグローブは軟式でも1万円以上、硬式なら2万円はする。有名選手のモデルになると3万円以上となる。
安いのは中国製が多かった。昔は日本のグローブ職人が中国に技術指導に行っていたが、今はどうなっているのか。
バットだユニフォームだということになれば、出費は5万円をすぐにオーバーするから、親も簡単に子供に野球をやらせることができない。
今、子供向けの野球教室、入門教室では、主催者側がグローブを用意するのが一般的になっている。
しかし野球を始める子は、親にグローブを買ってもらうことになるのだろう。

大学の頃、仲間で野球チームを作ることにして、安売り屋で定価の半額以下のグローブをいくつか買ってきたことがある。昔は「B級品」を安売り屋に卸していたのだが、そういうのもなくなったのだろう。
軽便な野球型スポーツである「ベースボール5」は、全軟連の肝いりで普及が進んでいる。それは喜ばしいが、野球の「感触」の基本は、グローブでボールを捕球するときのみっしりした「あの感触」ではあろう。
公園でのボール投げが全国的に禁止され、子供の「野球遊び」はほぼ絶滅した。今は本気で野球をする子しかグローブを持っていない。「野球離れ」の根本は、ここに帰すると思う。
大谷翔平が全国の小学校にニューバランスのグローブを配ったのは、まさに「野球の感触」を子供たちに味わわせるためだと思うが、子供時代に「グローブでキャッチボール」の経験をさせることは、本当に大事だ。グローブをもっと安く、手軽に買えるようにしてほしい。


私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!
↓
好評発売中!

https://amzn.to/47hJdhC

2023年森原康平、全登板成績

今、主要な野球用具メーカーで本当に作っているのはミズノ、ゼットとかに限られる。アシックス、デサントなどはOEMだ。それも撤退の可能性と報じられている。アンダーアーマーもウェアだけになった。四国アイランドリーグはアンダーアーマーからユニフォームの提供を受けていたが、それもなくなった。
愛知県のハクソウバットは、主要野球メーカーのOEMを受注していたが、メーカーの撤退に苦しんでいる。若きバット職人の松本さんは、それもあって独自ブランドでバットを売りだそうとしている。

今、しみじみ思うのは、用具、とりわけグローブが高くなったことだ。奈良県は皮革の加工業者が多い。私はグローブ職人を取材したことがある。一枚の牛比較から皮を切り出してグローブにするのはまさに職人技ではあるが、職人も減っているのでグローブの価格が上がっている。
「練習用」と銘打った合成皮革製のグローブは数千円であるが、試合で使えるグローブは軟式でも1万円以上、硬式なら2万円はする。有名選手のモデルになると3万円以上となる。
安いのは中国製が多かった。昔は日本のグローブ職人が中国に技術指導に行っていたが、今はどうなっているのか。
バットだユニフォームだということになれば、出費は5万円をすぐにオーバーするから、親も簡単に子供に野球をやらせることができない。
今、子供向けの野球教室、入門教室では、主催者側がグローブを用意するのが一般的になっている。
しかし野球を始める子は、親にグローブを買ってもらうことになるのだろう。

大学の頃、仲間で野球チームを作ることにして、安売り屋で定価の半額以下のグローブをいくつか買ってきたことがある。昔は「B級品」を安売り屋に卸していたのだが、そういうのもなくなったのだろう。
軽便な野球型スポーツである「ベースボール5」は、全軟連の肝いりで普及が進んでいる。それは喜ばしいが、野球の「感触」の基本は、グローブでボールを捕球するときのみっしりした「あの感触」ではあろう。
公園でのボール投げが全国的に禁止され、子供の「野球遊び」はほぼ絶滅した。今は本気で野球をする子しかグローブを持っていない。「野球離れ」の根本は、ここに帰すると思う。
大谷翔平が全国の小学校にニューバランスのグローブを配ったのは、まさに「野球の感触」を子供たちに味わわせるためだと思うが、子供時代に「グローブでキャッチボール」の経験をさせることは、本当に大事だ。グローブをもっと安く、手軽に買えるようにしてほしい。


私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!
↓
好評発売中!

https://amzn.to/47hJdhC

2023年森原康平、全登板成績

コメント
コメント一覧
前橋育英高校や青森山田のサッカー部には企業がスポンサーに付いていますよね。
大学の運動部(野球を含む)にもスポンサーが付き始めてるし。
うちの近所のサッカー少年団にも地元の商店街がスポンサーになっていますね。
今年の選抜に出た、エナジックスポーツ高の「エナジック」は、経営する会社の商品名で、ユニフォームのロゴは商標と同じだったんですが、それはOKで、スポンサードはアウトなんです。
おそらく利益率は低く、旨味の少ない分野だと思います。
また、熟練職人の確保の難しさ、ウェブやハミ出しの形状の権利関係がややこしく、新規参入が困難なことも撤退が相次いでいる理由だと思います。
ニッチな層に向けた零細のブランドは次々立ち上がっていますが、メーカーとしては10万くらいの値をつけたいというのが本音ではないでしょうか。