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TRILL
なぜ「3000円」の野球グローブを“選んではいけない”のか 『ドラゴン桜』が教えるビジネスセンスの磨き方
「ドラゴン桜」は、一時期ずいぶん流行ったが、これで東京大学に合格した人がどれだけいたのだろうか?と思う。
今思うと、この受験漫画は「勝利至上主義」であり、「志を高くもて」「あきらめずにがんばれ」と連呼するような中身だった。
この漫画は、そこそこ勉強している中堅以上の受験生には、あまり響かなかっただろう。それ以下のやる気のない「問題外」みたいな層の学生に「ひょっとして?」と思わせて、そのうち何パーセントかに「成功」をもたらしたはずだ。
ただ「3000円」の野球グローブを“選んではいけない”は、問題があるのではないかと思う。

野球がうまくなりたいのなら、目標がすでに実現しているかのように行動することが大切だ。つまり、甲子園に出場するような高校球児に自分がなっていると仮定して行動すべし、そうすることで目標を本当に実現できる。

そうだろうか?

スポーツを始めることは「受験」とは次元が違う。
「甲子園に出る」そして「プロに行く」「成功する」みたいなことを最初から考えて野球を始めてしまうと、おそらく続かない。

一つには、スポーツと「勉強」は全然違うということがある。
スポーツは「素質」「才能」が、大きくものをいう。一定程度の学力があれば合格できる「東大」とは異なり、どんなに志を高く持っても、それでうまくいくとは限らない。わざわざ高いグローブを買っても、それでうまくいくとは限らない。

もう一つ、スポーツの、成功までの道のりは「受験」よりもはるかに長い。小学校で志を立てても、プロに入って成功するまでには10年はかかる。ほんの数年集中的に勉強すれば何とかなる「受験」とはスパンが違う。
長いだけでなく、どんな選手でも必ず「挫折」がある。大谷翔平だって高校時代は挫折続きだったのだ。
そういう長丁場の勝負である「スポーツ」で大事なことは、「自分」と「スポーツそのもの」を好きになることだ。負けても、挫折しても、自分をあきらめない、野球をあきらめない、そうした粘り強さ、しぶとさが大事なのだ。

先が長いことを考えれば、最初は安いグローブを買って、頑張ることよりも「野球が好き」になることを優先すべきではないかと思う。

そして、たとえ挫折して、野球で身を立てられなくても「自分」も「野球」も嫌いにならないことだろう。「人生」は、「野球で身を立てる」ことよりもさらに、さらに長いのだから。

Ohtani





Note


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