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米田哲也の「チューハイ万引き」のニュースは「野球以外に何も勉強してこなかった」、「昭和の野球選手」の末路哀れを感じさせる。
しかしデイリー新潮のこの記事は、悪意が過ぎるのではないか。
銀座のクラブで「今晩この女と寝るから、お前コンドーム買ってこい」 万引きで逮捕された350勝投手「米田哲也」の豪快エピソード

記者と見出しをつける編集者はふつう別だから、編集者が記事の中から刺激的なフレーズを抜き出して見出しにしたのだろうが、老残の日々を送る米田哲也には、あまりにも非情だと思う。

昭和の昔の野球選手は、その程度だったのだ。金田正一でも長嶋茂雄でも、村田兆治でも門田博光でも江夏豊でも、みんな「野球さえできれば、好き勝手やっても許される」と思って生きてきたのだ。
その生き残りのような清原和博は「うまい酒飲んで、ええ女抱くために野球やってるのや」と言ったわけだ。

金田や長嶋が落剥せずに永らえているのは、端的に言えば「読売グループ」の掌の上にいたからだ。それ以外の選手、特にパ・リーグの選手は、引退後の補償がなかった。

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野村克也や王貞治のように、指導者として才覚があれば、ステイタスを保ち続けることはできるが「野球以外に何も学ばず」家族、家庭さえ大事にしなかった選手の末路は少し足を踏み外せば、哀れなものになりかねないのだ。

私は阪急時代に山田久志、足立光宏、石井茂雄らと「四本柱」と言われた米田哲也を覚えている。野武士のような風貌、立派な体格で黙々と投げていた米田には風格があった。

それを知るものとしては「水に落ちた老犬を叩くような」記事は読むのがつらい。自業自得とはいえ、そっとしてやってほしいように思う。




Note


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