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フルカウント
ジャッジが史上4人目の快挙 大谷でも到達できず…驚愕の“同時達成”に「なんてことだ」

開幕40試合目で首位打者と14本塁打を同時に達成した選手は4人目の快挙となった。

アメリカのファンは日本に比べて、記録へのこだわりが強いようで、この手の細かい記事がたくさん出てくる。それをフルカウントなどが、鵜呑みにして記事にしているが、一過性の「アクセス稼ぎ」の記事だと思う。

そもそも「なぜ40試合目?」「なぜ14本塁打?」なのか?だ。そこに拘泥すべき理由は全くないのだが「快挙」「大記録」と騒いで一時的なアクセスを稼ぎたいと言う理由だけで、MLBの記者が書くわけだ。

ちなみにMLB公式のSTATSコーナーには、19世紀からの選手記録が恐るべき詳細さで掲載されている。またBseball ReferenceやFangraphsをはじめとする記録サイトもあるから、この手の細かすぎる「大記録」は、いくらでも作ることができる。

派手な数字を持ち出されて大げさに騒がれると「すごい」と思ってしまうが、我々は「記録を吟味する」力を持つべきではないか。

私は大谷翔平とベーブ・ルースを「二刀流」として比較するのも「ナンセンス」だと思う。2019年くらいに私も乞われてNumberに書いたが、投手と野手が分離して間もない100年前と、分業が究極のレベルに進んだ今の数字をそのまま比較するのは意味がない。そもそもベーブ・ルースは「投手から野手に移行する」5年間だけ「二刀流」だったわけで、大谷とは状況が全然違う。

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今で言えば「大谷の得点数」に注目すべきだろう。これはブログに書いたし、記事にも書いた。おそらく私のブログを見て、他の記者も紹介しているが、今季の大谷は20世紀以降の「シーズン得点」を更新する可能性がある。
しかしこれも「わー凄い」だけではなくて、今の「フライボール革命」が、1920~30年代の「ライブボール時代」に近い「打高」をもたらす可能性があることを前提に論ずべきだろう。

その上で「フライボール革命」の時代の「大谷の傑出度」を評価すべきだ。

野球記録に対する「リテラシー」をつけないと、記録の記事が出るたびにワーワー騒がないといけなくなる。




Note


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