
昨年の夏に、マツダスタジアムの内野席で観戦していたら、カメムシが飛んできてTシャツの袖にとまった。「あ、どこから来たんだろう」と思ってそのままにしていたら、周りの人にも飛んできたようで「わっ、虫だ」と騒いでいる。
野球場は屋外でやるのが基本だ。屋外であれば、虫くらい飛んでくるでしょう。
カメムシの中には、さわると臭い汁を出すのもいるし、細長いカメムシの中には刺すのもいる。
さっと払うのが一番で、騒いで虫を刺激するのは良くないのだ。

昭和の昔、真夏の大阪球場では、セミが鳴いていたりした。あのころは虫はたくさんいたのだ。
秋になれば街路樹にはミノムシがついたり、毛虫が枝を伝ったりした。
地球という星は、人間が支配していると我々は思っているが、生命体の「数」というだけなら、他の生物の方がはるかに多い。
例えばキュウリエソという数センチほどの魚は、推計では1兆匹に達すると言う。人類の140倍も多いのだ。日本海のある水域は、上層にホタルイカ、中下層にキュウリエソとたった2種類の生物で構成されているとの話もある。
昆虫でも、昨年、アメリカで大発生した17年ゼミなど素数ゼミも1兆匹ほど発生すると言う。
数だけで言えば、人類は「マイノリティ」だと言ってもいい。自分が生活しているエリアだけ虫を排除して生きているから、虫を闖入者のように思うのだ。
大阪関西万博は5月に入ってユスリカが大量発生していると話題になっている。ランドマークの「大屋根リング」は、一部海にかかっているが、このエリアに大量に発生しているらしい。
リングによって囲まれた海は静止水域になる。ユスリカはこの手の水が大好きだから卵を産む。孵化した幼虫は「赤虫」と呼ばれ、代表的な釣り餌になるが、浮かして一斉に飛び立つのだ。
海に発生するユスリカはシオユスリカという種類だ。港などにも大量発生するが、刺すなどの害は及ぼさない。いたっておとなしい生き物だ。
メディアはシオユスリカを「ハエの仲間」と言っていたが、シオユスリカが属する双翅目はハエ目ともいうが、シオユスリカはその中の糸角亜目、カ下目 に属する「蚊の仲間」だ。
シオユスリカを「ハエの仲間」というのは、アジやサバをスズキ目に属するからと言って「スズキの仲間」というようなものだ。

とまれ、虫が嫌いだの、気持ち悪いだの言う人は、自分がいかに「不“自然”」な環境にいるかに思いを致すべきだろう。
野球だってもともとは草いきれのする野原でやっていたのだ。虫や鳥に囲まれながら走り回っていたのだ。
ドーム球場で見ることができるのは、ゴキブリくらいだろうが、虫もいない環境はスポーツをしたり、生活をするには良くないと言ってもいいのだ。

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2023年森原康平、全登板成績

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例えばキュウリエソという数センチほどの魚は、推計では1兆匹に達すると言う。人類の140倍も多いのだ。日本海のある水域は、上層にホタルイカ、中下層にキュウリエソとたった2種類の生物で構成されているとの話もある。
昆虫でも、昨年、アメリカで大発生した17年ゼミなど素数ゼミも1兆匹ほど発生すると言う。
数だけで言えば、人類は「マイノリティ」だと言ってもいい。自分が生活しているエリアだけ虫を排除して生きているから、虫を闖入者のように思うのだ。
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海に発生するユスリカはシオユスリカという種類だ。港などにも大量発生するが、刺すなどの害は及ぼさない。いたっておとなしい生き物だ。
メディアはシオユスリカを「ハエの仲間」と言っていたが、シオユスリカが属する双翅目はハエ目ともいうが、シオユスリカはその中の糸角亜目、カ下目 に属する「蚊の仲間」だ。
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