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本来なら、相撲界を率いるべき「大横綱」がどんどんやめていくのが、今の相撲界だ。
白鵬の宮城野親方が、どんな指導者だったのかは知らない。
しかし、優勝45回の大横綱が、弟子の育成もままならないうちにやめてしまうのは、損失以外の何物でもないだろう。

近年、優勝回数が多い大横綱がどんどん相撲界を離れている。優勝25回の朝青龍、22回の貴乃花、そして45回の白鵬だ。

朝青龍と白鵬はモンゴル出身。今の大相撲は、外国人力士で持っていると言っても大げさではないが、今の制度は非常にいびつだ。
一つの部屋が獲得できる外国人力士は一人だけ。だからモンゴルから来た力士は必ず別の部屋になり、本割で対戦をする。モンゴル力士同士は連帯感があり、アジア的な先輩後輩の上下関係もあるが、それでも本場所では対戦がある。
こうした状況が「八百長」など「疑惑の相撲」の温床になっている。

さらに、モンゴルなど外国から来た力士がどんどん出世をすることで、部屋は「外国人力士中心」に回るようになる。
かつての高見山大五郎は日本の習慣を徹底的に仕込まれ、大相撲の社会に適応したが、今の外国人力士には、部屋の親方が逆にかしずくようになる。

こうしてモンゴルなどの外国人勢力が、大相撲界で力を持つようになったが、日本相撲協会の中枢は、外国人力士、親方を協会の中枢に就けることはなかった。
朝青龍など「大相撲の伝統にふさわしくない」と引退させられたが、他国、多文化で育った力士をロクに教育せず、好き放題させた挙句に、協会にタテを突けばクビという状況では、外国人力士が懐疑的になるのは当然だ。

貴乃花はこうした協会の現状に疑問を抱き「八百長の排除」など改革に動いたが、これも排除された。

日本相撲協会には「上の言うことに従順で、おとなしい親方」しか生き残れない。
大相撲に入門する力士がどんどん減る中で、現役時代トップに立った大力士を「わがまま」と、あたかも学校の問題児のように批判して、排除する。
もちろんモンゴル力士に問題があることは承知するが、それなら彼らも含めて話し合いをして、改革を進めるべきだろう。

これでは、大相撲はじり貧になっていくだけだと思う。


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Note


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