ダルビッシュがジーターやA-RODと対戦したらどうなるのか。素朴だが、日本のすべての野球ファンの夢だ。それが実現する。しかも投げ合うのは黒田博樹。


ジーターは初球を打って遊ゴロ。これ、かなり助かった。グランダーソンを歩かせたが、コマンドに問題があったわけではない。攻めた上での四球だ。A-RODはおあつらえ向きのスライダーで三振。素晴らしい。カノは四球。
アウトコースにきちっと4シームが来ている。これまで最高の立ち上がりだ。アーリントンパークは沸いている。
黒田はいきなりキンズラーに本塁打。スライダーだが、落ちも曲りもしていない。
しかし、この日はシンカーがきれいに決まっている。落ち着いて後続を凡退させた。このところスプリッター(フォーク)を早い回から使う黒田だが、ハミルトンもアンドラスもこれに引っかかった。やや高いのが気になるが。
2回、ダルの課題は下位打線。ニューヨーク・ヤンキースの下位打線は、他チームの中軸より怖い。タシェアラの二球目、MLBではスプリッターと表記していたが、チェンジアップ。恐らくMLBで初めて。切れがいい。スライダーを泳がせた。今日は打者をどんどん追い込む。追い込まれて、スイッシャ―、イバニェスともに変化球が来るのが解っていながら振らされた。
上々だ。
風がかなり強い、変化球にも影響が出そうだ。
黒田は変化球でヤングを打ち取る。ベテランの味だ。クルーズは外側にせめて遊ゴロ。マーフィーは捕手の構えた所に速球を投げ込んだが右安打。
しかし、黒田のコントロールも素晴らしい。
外から中に入ってくるシンカー(シュート)、小さく曲がるスライダーが、捕手マーチンの構えた所に決まっている。芸術的だ。ナポリを見事に三振に切って取った。
3回、ダルはチャベスに安打を打たれ、マーチンを歩かせる。マーチンの最後のスライダーは素晴らしかったが、審判バーレットの手が上がらない。ジーター、ここでなんとプッシュバント。ダルは一塁に任せる気でいたが、モアランドは出てこず。内野安打。何といやらしい。満塁。しかし今日のダルは違う。グランダーソンに粘られるも三振。そしてA-RODには黒田のシンカーよりは小さな変化のシュート(シンカー)を投じてゲッツー。しびれる場面だった。
黒田は3回、タシェアラの反応の良い守備に助けられる。続くキンズラーは3ゴロに打ち取るが、曲者アンドラスを歩かせる。この対戦も面白かった。アンドラスはハミルトンの3球目に盗塁、ハミルトンの安打で2点目。
ボールがそれたすきにハミルトンが二進。いやらしい形で得点圏に進む。ベルトレは三振するが、走者が塁に出ると黒田の投球の質は少し落ちる。
どちらも打線が良いために、少々の難しい球でも安打にしてしまう。
4回、ダルビッシュ。いい当たりではなかったがカノが二塁打。しかし、ここからがすごかった。カッター、カーブ、スライダー、変化球のオンパレードで2者連続三球三振。イバニェス2ゴロ。凄味がある。
黒田はスライダーが良くない。先頭ヤングはジーターがいいところに守っていて遊ゴロ。
マーフィとナポリはシンカー系で三振。苦労はしているが持ち球のシンカーが生きている。ただ、球数は多い。
5回、ダルは2シームを使いはじめた。ジーターには、速球が通用するか試している。低く外れたが、MLBへきて最速の156km/h。しかしジーターは軽くいなすようにスライダーを振り切って二塁打。グランダーソンは1ゴロ。改めてジーターはいい打者だと思う。
黒田はすでに70球を超えた。1死後キンズラーが歩きアンドラス。打つ気を全く見せない。キンズラーが一塁でかく乱する。しかしエンドランが裏目に出て二塁カノが走ってくるキンズラーにタッチして一塁へ。併殺。
6回、A-RODはダルに全く手が出ない。2ゴロ。カノの当たりは打ち取ったがセンターに抜けた。やや憮然とするダル。しかしタシェアラを勢いのあるカッターでセンターフライ。勝っている。スイッシャ―も1ゴロ。少ない球数で打ち取っている。完投ペースか。
黒田はハミルトンを2ゴロに打ち取る。ハミルトンはきょう2回目のバット投げを披露した。三者凡退。スライダーが指に引っかかり出した。
7回、ダルは冴えわたる。イバニェス、チャベスを連続三振。思わず、ガッツポーズをしかかる。マーチンに安打を打たれるがジーターを0-2に追い込む。観客が立ち上がる。ナポリがマウンドに駆け寄り、間を取る。1球ボールの後空振り三振。完全に去年のダルビッシュ打。全身がドヤ顔である。
黒田はこの回までか。安定感が出てきた。クルーズを内野フライ。マーフィーを当たり損ねの中飛に打ち取るが、ナポリに安打を打たれたところで降板。
今日は良い黒田だった。しかし、ダルがすごすぎた。
8回、ダルは勝負を楽しんでいる。A-RODに速い球を投げ込んでからスライダー。強い当たりを打たれるが遊ゴロに。A-RODは4タコ。カノを0-2に追い込んで、ピッチャーゴロ。きわどいタイミングだったがアウト。
ベンチでワシントン監督がダルと話す。「行くか?」「もちろん!」。
9回、タシェアラは簡単に打って中飛。しかしスィッシャーが安打が出たところでワシントン監督がマウンドへ。ネイサンにチェンジ。観客のスタンディングオベーションにダルは軽く挨拶。イチローもこれは許してくれるだろう。
完封はお預け。これがMLBの流儀だから仕方がない。不満そうなダルにワシントン監督が近寄り、肩を叩いた。犬をあやすようだ。
ネイサンの方が、NYYにとっては確実にくみしやすいのだが、ネイサンは簡単に併殺に切って取った。
この投球ができるのなら、ダルビッシュは無敵だ。基本は左打者のアウトコース外側に速球系でストライクが入るかどうか。
1勝3敗となったが、黒田も信頼をつないだし、日本人にとって言うことない試合だった。
さあ、仕事をしよう!
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
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ジーターは初球を打って遊ゴロ。これ、かなり助かった。グランダーソンを歩かせたが、コマンドに問題があったわけではない。攻めた上での四球だ。A-RODはおあつらえ向きのスライダーで三振。素晴らしい。カノは四球。
アウトコースにきちっと4シームが来ている。これまで最高の立ち上がりだ。アーリントンパークは沸いている。
黒田はいきなりキンズラーに本塁打。スライダーだが、落ちも曲りもしていない。
しかし、この日はシンカーがきれいに決まっている。落ち着いて後続を凡退させた。このところスプリッター(フォーク)を早い回から使う黒田だが、ハミルトンもアンドラスもこれに引っかかった。やや高いのが気になるが。
2回、ダルの課題は下位打線。ニューヨーク・ヤンキースの下位打線は、他チームの中軸より怖い。タシェアラの二球目、MLBではスプリッターと表記していたが、チェンジアップ。恐らくMLBで初めて。切れがいい。スライダーを泳がせた。今日は打者をどんどん追い込む。追い込まれて、スイッシャ―、イバニェスともに変化球が来るのが解っていながら振らされた。
上々だ。
風がかなり強い、変化球にも影響が出そうだ。
黒田は変化球でヤングを打ち取る。ベテランの味だ。クルーズは外側にせめて遊ゴロ。マーフィーは捕手の構えた所に速球を投げ込んだが右安打。
しかし、黒田のコントロールも素晴らしい。
外から中に入ってくるシンカー(シュート)、小さく曲がるスライダーが、捕手マーチンの構えた所に決まっている。芸術的だ。ナポリを見事に三振に切って取った。
3回、ダルはチャベスに安打を打たれ、マーチンを歩かせる。マーチンの最後のスライダーは素晴らしかったが、審判バーレットの手が上がらない。ジーター、ここでなんとプッシュバント。ダルは一塁に任せる気でいたが、モアランドは出てこず。内野安打。何といやらしい。満塁。しかし今日のダルは違う。グランダーソンに粘られるも三振。そしてA-RODには黒田のシンカーよりは小さな変化のシュート(シンカー)を投じてゲッツー。しびれる場面だった。
黒田は3回、タシェアラの反応の良い守備に助けられる。続くキンズラーは3ゴロに打ち取るが、曲者アンドラスを歩かせる。この対戦も面白かった。アンドラスはハミルトンの3球目に盗塁、ハミルトンの安打で2点目。
ボールがそれたすきにハミルトンが二進。いやらしい形で得点圏に進む。ベルトレは三振するが、走者が塁に出ると黒田の投球の質は少し落ちる。
どちらも打線が良いために、少々の難しい球でも安打にしてしまう。
4回、ダルビッシュ。いい当たりではなかったがカノが二塁打。しかし、ここからがすごかった。カッター、カーブ、スライダー、変化球のオンパレードで2者連続三球三振。イバニェス2ゴロ。凄味がある。
黒田はスライダーが良くない。先頭ヤングはジーターがいいところに守っていて遊ゴロ。
マーフィとナポリはシンカー系で三振。苦労はしているが持ち球のシンカーが生きている。ただ、球数は多い。
5回、ダルは2シームを使いはじめた。ジーターには、速球が通用するか試している。低く外れたが、MLBへきて最速の156km/h。しかしジーターは軽くいなすようにスライダーを振り切って二塁打。グランダーソンは1ゴロ。改めてジーターはいい打者だと思う。
黒田はすでに70球を超えた。1死後キンズラーが歩きアンドラス。打つ気を全く見せない。キンズラーが一塁でかく乱する。しかしエンドランが裏目に出て二塁カノが走ってくるキンズラーにタッチして一塁へ。併殺。
6回、A-RODはダルに全く手が出ない。2ゴロ。カノの当たりは打ち取ったがセンターに抜けた。やや憮然とするダル。しかしタシェアラを勢いのあるカッターでセンターフライ。勝っている。スイッシャ―も1ゴロ。少ない球数で打ち取っている。完投ペースか。
黒田はハミルトンを2ゴロに打ち取る。ハミルトンはきょう2回目のバット投げを披露した。三者凡退。スライダーが指に引っかかり出した。
7回、ダルは冴えわたる。イバニェス、チャベスを連続三振。思わず、ガッツポーズをしかかる。マーチンに安打を打たれるがジーターを0-2に追い込む。観客が立ち上がる。ナポリがマウンドに駆け寄り、間を取る。1球ボールの後空振り三振。完全に去年のダルビッシュ打。全身がドヤ顔である。
黒田はこの回までか。安定感が出てきた。クルーズを内野フライ。マーフィーを当たり損ねの中飛に打ち取るが、ナポリに安打を打たれたところで降板。
今日は良い黒田だった。しかし、ダルがすごすぎた。
8回、ダルは勝負を楽しんでいる。A-RODに速い球を投げ込んでからスライダー。強い当たりを打たれるが遊ゴロに。A-RODは4タコ。カノを0-2に追い込んで、ピッチャーゴロ。きわどいタイミングだったがアウト。
ベンチでワシントン監督がダルと話す。「行くか?」「もちろん!」。
9回、タシェアラは簡単に打って中飛。しかしスィッシャーが安打が出たところでワシントン監督がマウンドへ。ネイサンにチェンジ。観客のスタンディングオベーションにダルは軽く挨拶。イチローもこれは許してくれるだろう。
完封はお預け。これがMLBの流儀だから仕方がない。不満そうなダルにワシントン監督が近寄り、肩を叩いた。犬をあやすようだ。
ネイサンの方が、NYYにとっては確実にくみしやすいのだが、ネイサンは簡単に併殺に切って取った。
この投球ができるのなら、ダルビッシュは無敵だ。基本は左打者のアウトコース外側に速球系でストライクが入るかどうか。
1勝3敗となったが、黒田も信頼をつないだし、日本人にとって言うことない試合だった。
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コメント
コメント一覧
これがまさに「投手戦」というような試合でした。昨日の試合で、両軍の破壊力はいまだ健在だとわかり、二人とも打たれるかなと思ったのですが…お互いめちゃくちゃかっこいいピッチングで最高に痺れました!!
やはりポイントは3回でしょうか?MLBに来てからのダルさんは、得点圏にランナーを背負うと、NPB時代とは違い、どこか不安定さをみせていましたが、今回はちゃんとギアを入れられていたように感じました。不運のヒットもありましたが、今日の安定感は抜群でした。これが続くといいのですが…
前回の登板でも有効でしたが、縦のカーブorスライダーにどの打者も苦戦した印象でした。さらに今回は、チェンジアップを使えたのも好材料かもしれませんね。
いやぁ~、7回のジーターの打席をみて、ほんとTEXに来てよかったのではないかと感じました!!あの雰囲気最高です!!!
長くなりましたが、興奮のせいでしょうか、誤表記が何点かありましたので、お直しのほど。
改めて修正能力の高さは流石です。しかし彼のMAXはまだこんなものでは無いはず。
今までの試合が幸運続きだっただけに、そろそろ逆の目が出て
勝ちきれなかったりボコボコに打たれる試合が来るかもしれませんが、
ダルビッシュに関してはそれほど心配していません。
更なる適応を果たして、アメリカ全土を席巻して欲しい。
黒田もいい投球をしていましたね。緊迫した投げ合いに興奮するやら
この内容で少なくとも片方は勝てないことが勿体無いやら。
実に忙しく楽しい試合でした。
ついに基本線アウトローに決まり出しましたね。しかもヤンクス相手に。まさかチェンジアップここまで温存していたとしたら、ちょっと恐ろしいです。
最後、ネイサンに代わったとき、絶対逆転されると思いました。良くて同点だろうと。クローザーにしているからしょうがないですが、怖いことするなぁーと。
中継も、球場も、日本も、ダルびいきなので、黒田が気の毒になりました。今年の黒田も、良い時は打ってくれない、悪いときは1点差までしか打ってくれない。やっぱり黒田はもっていない。良い投手なのに。
日本ならワンサイドになっていたでしょうけど、きっちり7安打揃えてくるNYY打線は、申し分のない好敵手。ダルビッシュも、アメリカで高い次元の勝負をし、それに打ち勝った満足感を得られたんじゃないでしょうか。
カーブに加えて今日はスライダーも良かったですしね。3回のピンチでグランダーソンを見逃し三振にとった球は最高でした。また、要所で4シームも冴えていました(甘い球はちゃんと打たれてましたけど)。2シームも復調の兆しが見えましたし、今後チェンジアップもコマンドできるようになれば、手がつけられなくなりそうです。
次の登板予定はトロント・ブルージェイズ戦。
打線はそれほど好調ではないので、いまのダルビッシュなら勝つ可能性は高いんじゃないでしょうか。
ただこれでも完封させてもらえないというのはどうなんでしょうか…ネイサンが絶対的な抑えというわけではないですし、次が中6という話もあるので最後まで行かせて欲しかったです。
良い意味で怖いもの知らずだったからこそ今日のようなピッチングが出来たのだと思います。
黒田もTEX打線を相手に良いピッチングをしたのでこれからもこの調子で頑張ってくれればいいのですが…