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ドナルド・トランプが今、何を欲しがっているかは、世界中の人が知っている。「ノーベル平和賞」だ。
アメリカ大統領で言えば、2009年にバラク・オバマ大統領、2007年にアル・ゴア元副大統領、2002年にジミー・カーター元大統領、1997年には地雷禁止に尽力したジョディ・ウィリアムス、1986年にホロコーストに関する大統領委員会のエリ・ヴィーゼル、1973年にはヘンリー・キッシンジャー国務長官などなど。
キッシンジャーを除けば、みんな民主党系、リベラル系ではあるが、トランプは「あのケニア人のオバマでももらえたのだから、俺がもらえないはずない」と思ったのだろう。

ひょっとすると、トランプに「ノーベル平和賞」を吹き込んだのは、安倍晋三かもしれない。安倍はトランプのゴルフ友達だったが「うちのじいちゃんの弟(佐藤栄作)が、74年に貰ってるんですよ、よかったら推薦しましょうか」みたいなことを言ったわけだ。

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それがトランプの心の底に残っていて、このところ世界各国の「紛争終結」に走り回っているわけだ。
彼は、世界各地の紛争をやめさせることができれば、ノーベル平和賞がもらえるだろうと思っているわけだ。
6月には、イスラエルとイランの停戦合意が成立したと発表。
7月末にはカンボジアとタイの国境紛争を、関税圧力をちらつかせて「一時停戦」にもちこんだ。
その上で、第二次大戦後の最大の「戦争」とされるロシアのウクライナ侵攻にも再び手を付けた。

しかしトランプは「世界平和」にも「人権」「人命」にも、関心がないし、難しいことはよくわからない。「関税」「経済制裁」をちらつかせてプーチンを脅せばいうことを聞くと思ったが、それこそ自分の命運を懸けて戦争しているプーチンにとって、うわついたトランプを誑し込むのなどお手の物で、またぞろウクライナに不利な条件を飲むような結論になったわけだ。
世界のまともな国は、トランプと真正面から対立するのではなく「この部分は歓迎できる」と猫なで声を出しつつ「この馬鹿な男にいいようにさせてはならない」と密かに結束するようになっている。
間もなく始まるとされるゼレンスキーとの会談も、うまくいくはずがないのだ。

トランプは「賞がほしい」だけで、世界平和などどうでもいいのだ。
だったら、世界中の「賞」をくれてやって、巨大すぎる承認欲求を満たせばいいのではないか。

イグノーベル賞は、是非授与してほしい。受賞理由は「世界平和に貢献した(笑)」(笑)つきで。フジサンケイグループは「高松宮殿下記念世界文化賞」を惜しげもなく出すべきだし、あの長谷川豊も受賞した「東久邇宮記念賞」は当然だろう。ノーベル製菓は飴玉を大量に送りつけよう。中国は「孔子平和賞」を、そして昔懐かしい「素人名人会」は、「名人賞やっとくなはれ(故小文枝師匠の声で)」。

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Note


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