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NHKの全国ニュースは、主要ニュースをアナウンサーが読み上げると「その他ニュース」になるとAIアナウンサーが読み上げていた。
2022年から始めたという。

AIアナウンスはNHKが独自に開発したもので、これをニュースの一部に導入したのは
「AIシステムに原稿と放送時間を入力すれば、ぴったりの長さで原稿を読める」
からだという。
また、
「人間のアナウンサーの負担軽減・働き方改革」
の意味もあったという。

一部のニュースにAIアナを使うことで、アナウンサーの負担だけでなく、編集・技術スタッフの仕事を削減できる。彼らの出勤時間を少し遅くしたり、他の仕事に時間を充てたりできる。

NHKは契約者数が減少し、予算規模は少しずつだが、縮小している。それもあって「省力化」にAIを活用したのだろう。

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しかし人の意志が介在しないAIが、多くの人々にあたかも生身の人間が語り掛けるような調子で「情報伝達」を行うことには、不信感がつきまとう。

ネット社会では夥しい数の「ニュース」があふれかえっている。その多くは「フェイク」で、悪意やアクセス=収益を狙ったものだ。下劣な連中が利己的な意図で拡散している。

NHKのAIアナは遥かにレベルが高いが、この声が「虚偽」を発信したら、劣悪な「フェイクニュース」とは比較にならない影響を社会に与えるはずだ。

私は「言論の自由」に一定の制限をつけようとする政治勢力が台頭する中で、危険な取り組みだと思っていた。だからAIアナのニュースになれば私はチャンネルを切り替えていた。

しかし最近のNHKは「その他のニュース」を生身のアナウンサーで読んでいる。不評だったのかもしれない、また内部から、アナウンス技術が低下するとの懸念が出たのかもしれない。

フェイクが現実と区別がつかなくなりつつある今、最も信頼が置けるメディアがAIアナの仕様を一時的にせよやめたことは、大きな意義があると思う。

便利さ、楽さにかまけて、大事なことをおざなりにすることはあってはならない。踏みとどまるべきだろう。



Note


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