
トンデモおじさんの本
習近平は、今年の自民党総裁選に強い関心を抱いていた。とりわけ高市早苗が総裁=日本の首相になることを警戒していた。おそらく自慢の情報工作部隊を使って色々交錯したのだろうが、それよりも「高市推し活連」の力が強くて、政治評論家などの予想を裏切って当選してしまった。
中国が嫌がったのは、言うまでもなく高市が「極右」で、反中国路線をあからさまに標榜していたからだ。
中国としては、アメリカにドナルド・トランプと言う異常な政権が誕生した。国内では経済破綻が顕在化して、国民の不満がたまりつつある。こうした中で、日本とは波風を立てたくないと思っていたわけだ。
しかしながら高市は就任早々に「台湾有事に戦艦云々」と「やらかし」てしまった。台湾問題は、中国と言う「体面だけで持っている」国にとっては、最もナーバスな問題だった。台湾は実質的には独立国家で、西側諸国でも上位に位置する経済、技術の先進国で、高度な民主主義体制で統治されている。
しかし中国は、台湾を「台湾省」として、中国の一部だ、としたい。世界の国々には、本当はどうであれ「中国の顔を立てて」、「そうそう、台湾は中国の一部ですよね」と言ってほしいわけだ。
しかし高市は、この「本当のことを言わないゲーム」で「ダウト!」してしまった。
習近平は「絶対に間違わない」政治家であり、世界の国々は習近平を敬服し、彼が統治する中国を世界に冠たる先進国家として、誉めそやしている。と、言う風に国民に説明しているから、高市の発言は、習近平の顔に泥を塗る行為であり「許せん」ということになる。高市が謝罪して発言を撤回しない限り、習近平は振り上げたこぶしを降ろすことができなくなったのだ。
頭に日の丸をオッ立てた高市推しや、右翼がどんなに鼻を膨らませても、今の中国をへこますことなどできない。日本にできることは、内憂外患、矛盾だらけの習近平政権が自壊するのを待つしかなかったのだ。
しかし高市は習近平を怒らせたために、国内の不満の圧力の一部は習ではなく、日本へと向くようになった。もちろん、インテリレベルは中国国内のことも、世界情勢も知っていて、中国、日本のいさかいを醒めた目で眺めているだろうが、日本と同じように頭の悪い連中が、中国にもたくさんいて、彼らは「日本けしからん」と言っているわけだ。
この諍いを鎮めるには「日にち薬」しかなかった。怒りの感情はいつまでも持続しないから、人々が倦んで、うやむやになるのを待つしかなかったのだが、一昨日、首相側近と思しき官邸人が「核を持つべき」とメディアに漏らした。核を保有するかどうかは、極めて高度な政治決断が必要な話であり、木っ端役人が口にすべきことではないのは言うまでもない。
これによって、中国は「日本は戦前の軍事国家への道を歩んでいる」との主張を強化するだろう。

世界のパワーバランスでは強国と言えない日本のような国は「はっきり言わないこと」で得をすることが、たくさんあるのだ。
高市早苗の人気は「はっきりものを言う」部分にあるのだろうが、一国の宰相として、それは「危うい資質」だというしかない。

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高代延博

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しかし中国は、台湾を「台湾省」として、中国の一部だ、としたい。世界の国々には、本当はどうであれ「中国の顔を立てて」、「そうそう、台湾は中国の一部ですよね」と言ってほしいわけだ。
しかし高市は、この「本当のことを言わないゲーム」で「ダウト!」してしまった。
習近平は「絶対に間違わない」政治家であり、世界の国々は習近平を敬服し、彼が統治する中国を世界に冠たる先進国家として、誉めそやしている。と、言う風に国民に説明しているから、高市の発言は、習近平の顔に泥を塗る行為であり「許せん」ということになる。高市が謝罪して発言を撤回しない限り、習近平は振り上げたこぶしを降ろすことができなくなったのだ。
頭に日の丸をオッ立てた高市推しや、右翼がどんなに鼻を膨らませても、今の中国をへこますことなどできない。日本にできることは、内憂外患、矛盾だらけの習近平政権が自壊するのを待つしかなかったのだ。
しかし高市は習近平を怒らせたために、国内の不満の圧力の一部は習ではなく、日本へと向くようになった。もちろん、インテリレベルは中国国内のことも、世界情勢も知っていて、中国、日本のいさかいを醒めた目で眺めているだろうが、日本と同じように頭の悪い連中が、中国にもたくさんいて、彼らは「日本けしからん」と言っているわけだ。
この諍いを鎮めるには「日にち薬」しかなかった。怒りの感情はいつまでも持続しないから、人々が倦んで、うやむやになるのを待つしかなかったのだが、一昨日、首相側近と思しき官邸人が「核を持つべき」とメディアに漏らした。核を保有するかどうかは、極めて高度な政治決断が必要な話であり、木っ端役人が口にすべきことではないのは言うまでもない。
これによって、中国は「日本は戦前の軍事国家への道を歩んでいる」との主張を強化するだろう。

世界のパワーバランスでは強国と言えない日本のような国は「はっきり言わないこと」で得をすることが、たくさんあるのだ。
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高代延博

コメント
コメント一覧
これは首班指名される前からある程度分かっていた事ではありますが、ここまで予想を外さないのはある種人は変わらないということを体現したとも言えるでしょうか。
短期政権で終わるのは間違いないかと思いますが、これ以上の「やらかし」が起こる前に辞めてほしい。