
学校も含めて、日本の行政機関は、安定した職場である分、流動性が低く、極めて換気が悪い。
朝日新聞
「嫌なら断ればよい」前福井知事のセクハラ、通報しにくい組織風土
役所は就職してから定年退職するまで、部署の異動はあるがずっと同じ人間関係が続く。
私は行政の仕事もたくさんしたが、役所の人は
「一度人間関係が悪くなったら、ずっとそのままになることが多い」
という。それだけに、波風が立たないように以上に気を遣う。無事これ名馬で、事なかれ主義の風土が培われる。
その上、都道府県庁には「お殿様」がやってくる。総務省など中央官庁から、キャリア官僚が経験を積ませるために出向してくるのだ。30歳そこそこで総務部長とか偉い役職に、落下傘で降下してくるのだ。
私は三重県や京都府などの行政の仕事をしてきたが、会議に突然、私よりも若いくらいの人が「部長」として出席することがよくあった。親くらいの年齢の課長がまさに「腫れ物に触る」ように気を遣っていた。会議で大したことを言うわけではない。「あ、そう」「それならそうしてよ」くらいしか言わない。バカ殿みたいだった。
この手の「落下傘部長」は2年ほどで中央に戻っていく。
件の福井県知事も、東大法学部、総務省と言うエリートキャリアで、若いころに総務部長で福井県庁に在籍したことがある。また福井県副知事にもなったことがある。岐阜県出身で福井県とは関係がない。
その後、福井県知事として戻ってきたわけで、県庁も「お殿様」だと思うし、自分自身も県庁職員を「下僕」のように思っている。セクハラもお殿様が腰元に色目を使うような感覚だったのだろう。
そして県庁職員も、職員へのセクハラなどの些事で殿のご機嫌を損ねるわけにはいかない。職員の人権など、それにくらべればどうでもいい。
とにかくお上の方だけを見る、江戸時代の「藩」みたいな体質がしみついているのだ。
当然、行政としての市民サービスも、お殿様への忠誠心に比べれば優先順位は低い。
そういう体質が、今の行政の停滞、日本社会の伸び悩みのもとになっている。
前知事の杉本達治は、表を歩けないような恥ずかしい目に逢ったが、能力は高いし、バカ殿で勘違いをしているから、平気で世の中に復帰するだろう。
必要なのは、女性職員の人権を無視、軽視した福井県庁の幹部職員に対して、明確な処罰をすることだろう。これをあいまいにしては、問題解決はない。


私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!
↓
好評発売中!

https://amzn.to/47hJdhC

高代延博

「嫌なら断ればよい」前福井知事のセクハラ、通報しにくい組織風土
役所は就職してから定年退職するまで、部署の異動はあるがずっと同じ人間関係が続く。
私は行政の仕事もたくさんしたが、役所の人は
「一度人間関係が悪くなったら、ずっとそのままになることが多い」
という。それだけに、波風が立たないように以上に気を遣う。無事これ名馬で、事なかれ主義の風土が培われる。
その上、都道府県庁には「お殿様」がやってくる。総務省など中央官庁から、キャリア官僚が経験を積ませるために出向してくるのだ。30歳そこそこで総務部長とか偉い役職に、落下傘で降下してくるのだ。
私は三重県や京都府などの行政の仕事をしてきたが、会議に突然、私よりも若いくらいの人が「部長」として出席することがよくあった。親くらいの年齢の課長がまさに「腫れ物に触る」ように気を遣っていた。会議で大したことを言うわけではない。「あ、そう」「それならそうしてよ」くらいしか言わない。バカ殿みたいだった。
この手の「落下傘部長」は2年ほどで中央に戻っていく。
件の福井県知事も、東大法学部、総務省と言うエリートキャリアで、若いころに総務部長で福井県庁に在籍したことがある。また福井県副知事にもなったことがある。岐阜県出身で福井県とは関係がない。
その後、福井県知事として戻ってきたわけで、県庁も「お殿様」だと思うし、自分自身も県庁職員を「下僕」のように思っている。セクハラもお殿様が腰元に色目を使うような感覚だったのだろう。
そして県庁職員も、職員へのセクハラなどの些事で殿のご機嫌を損ねるわけにはいかない。職員の人権など、それにくらべればどうでもいい。
とにかくお上の方だけを見る、江戸時代の「藩」みたいな体質がしみついているのだ。
当然、行政としての市民サービスも、お殿様への忠誠心に比べれば優先順位は低い。
そういう体質が、今の行政の停滞、日本社会の伸び悩みのもとになっている。
前知事の杉本達治は、表を歩けないような恥ずかしい目に逢ったが、能力は高いし、バカ殿で勘違いをしているから、平気で世の中に復帰するだろう。
必要なのは、女性職員の人権を無視、軽視した福井県庁の幹部職員に対して、明確な処罰をすることだろう。これをあいまいにしては、問題解決はない。


私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!
↓
好評発売中!

https://amzn.to/47hJdhC

高代延博

コメント