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去年、広島からFA移籍した先発投手だが、広島時代から私は割と見る機会が多かった。
球はそれほど速くはない。せいぜい150㎞/h程度。速球とスライダー、ツーシームなどを投げ分ける投手だが、目の覚めるような投球はほとんどなくて、奪三振はイニング数よりも少なく、とにかく黙々とイニングを「食べる」。
しかし、この投手はなかなかマウンドを降りないのだ。このあいだの楽天との開幕第2戦でも、9回を完封した。球数は132球に及んだ。この試合、マチャドがチームに合流していた。最終回の時点で110球を越えていたから、調整的に投げさせるのではないかと思ったが、そのまま九里が上がった。本人が志願したという。

昨年もチーム最多の164.1回を投げた。完投は2回だが、136球、131球、129球、129球と100球をはるかに超す球数を平気で投げている。

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もともと広島でも「イニングイーター」ぶりを発揮していたが、奪三振が少なく、結構被安打が多いうえに四球もそこそこ出すので、評価はそれほど高くはない。

一昨年オフにはFA宣言して、MLBに挑戦の意向を示した。彼はアメリカ人とのハーフで父はマーク・アントニオ・シェックというマイナーリーガーだとウィキペディアには書いてあるが、Basebball Referenceでは確認できない。ともあれ、MLBに挑戦したいという気持ちは理解できるが、このタイプは好成績を上げてもMLBでは評価されない。上沢直之や有原航平、高橋光成と同タイプだ。

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しかし日本では「とにかく長いイニングを投げてくれる」九里はありがたい投手だ。多くの投手が「100球」で退く中、130球を平気で投げるというのは「特別」であり、他の投手にはまねできないが、宮城や山下舜平大などが調子が上がらないオリックスでは、実に貴重な存在になっている。

今日もいい滑り出しになっているが、今年はキャリアハイを迎えるかもしれない。



Note


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