
昨年まで、上沼恵美子は週刊文春で「人生相談」をしていた。前任の伊集院静が病没した後を受けてこのコーナーができたが、伊集院の相談内容と比べても格段に面白く、また説得力もあった。
相談に対して、説得力のある答えを返していただけでなく、芸人らしい「おちょくり」もあり、最後は見事に「落ち」をつけていた。彼女が昨年限りでこの連載をやめたのは「ネタ切れ」を恐れたのだろうが、それとともに「お目付け役」「ご意見番」みたいな「色」が付くのを嫌がったのだろう。
例の阿部慎之助をめぐる事件、高須克哉の二番煎じみたいな麻生泰は、品性が疑われるコメントをした。それ以外の著名人の発言も、バランスを欠いたり、説得力がないものが多かった。

上沼恵美子は日曜昼の番組で、この問題を取り上げ、親子関係の難しさについて語った後で、
「親子の情とか、絆とか、そういうものっていうのはとっても複雑。でも本当に大きなお世話やけども、そんなことでお嬢さんがふさぎ込んだらアカンよ。こういうことがあるわけやから。そしてお父さんは、潔さっていうのか、ポジションを考えて辞任されたわけやから、『自分のせいや』とか、そんなの絶対思ったらアカン。ダメよ。『私の責任や』とか、お母さんと二人で泣いたり、絶対する必要ないで」
「本当に大きなお世話やけど」が、彼女の「謙虚さ」を表している。
そして彼女を励ましている。そして
「親子の強さというのがあるんだから、それをフルに使っていただいて、甘えなさい」
この言葉は、阿部の長女の心にしみたのではないか。要するに「何でも許し合うことができる家族、親子関係」が、ひょっとした「はずみ」で明るみに出て、大問題になってしまった。
しかしその核心にある「親子関係」が棄損されたわけではないという「本質」を上沼は「甘えなさい」という言葉で見事に言い当てたのだ。
この言葉で、阿部慎之助親子は救われるのではないか。

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たばとも

例の阿部慎之助をめぐる事件、高須克哉の二番煎じみたいな麻生泰は、品性が疑われるコメントをした。それ以外の著名人の発言も、バランスを欠いたり、説得力がないものが多かった。

上沼恵美子は日曜昼の番組で、この問題を取り上げ、親子関係の難しさについて語った後で、
「親子の情とか、絆とか、そういうものっていうのはとっても複雑。でも本当に大きなお世話やけども、そんなことでお嬢さんがふさぎ込んだらアカンよ。こういうことがあるわけやから。そしてお父さんは、潔さっていうのか、ポジションを考えて辞任されたわけやから、『自分のせいや』とか、そんなの絶対思ったらアカン。ダメよ。『私の責任や』とか、お母さんと二人で泣いたり、絶対する必要ないで」
「本当に大きなお世話やけど」が、彼女の「謙虚さ」を表している。
そして彼女を励ましている。そして
「親子の強さというのがあるんだから、それをフルに使っていただいて、甘えなさい」
この言葉は、阿部の長女の心にしみたのではないか。要するに「何でも許し合うことができる家族、親子関係」が、ひょっとした「はずみ」で明るみに出て、大問題になってしまった。
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