無題_3




昔、おとぎ話の結末が残酷だからと、かたっぱしからハッピーエンドにした作家がいた。「桃太郎」は、桃太郎が鬼ヶ島に「話し合い」に行き、交渉がまとまって「みんな幸せに暮らしました」。「サルカニ合戦」は、カニに柿をぶつけたサルが説得されて「反省をして」、「みんな幸せに暮らしました」。昔のグリム童話や日本の民話は今より遥かに残酷で、近世に入ってマイルドに脚色されたが、今の世の中にはそれでも「子供の教育に悪い」とする大人がいて、愚かな「改変」をするわけだ。私はこういうのを「頭の悪い正論」と呼びたい。

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