斎藤佑樹の記事で、NP/IP、NP/BFの数字が出たので、昨シーズンのNPB、MLBの先発投手の数字を見ておこう。いろいろ興味深いことがわかる。
昨年、規定投球回数に達したセパ両リーグの投手の先発登板の記録から。NP/GSは先発1登板当たりの投球数、IP/GS先発1登板当たりの投球回数。NP/IPは、1回あたりの投球数。NP/BFは打者一人当たりの投球数。それぞれ数字の意味が違うのでご注意を。
NPB。



セリーグ。内海哲也は先発すると7.06回を投げ110球を費やす。そして1回あたり15.59球、1人当たり3.94球をなげるということだ。
中日の吉見一起、ヤクルトの館山昌平など、コントロールが良いとされる投手はNP/IPの数字が少ない。NP/BFはバリントンが一番良い。
パリーグは、セと違う次元の投球だったことが分かる。平均で110球以上を投げる投手が7人。ダルは9回半ばまで普通に投げていた。セリーグよりも先発投手が強力だったことはこれでもわかる。
この数字をMLBと比較する。長い表で恐縮。

平均値を見ればアナ両リーグともに先発投手は6回100球が目安になっているということがわかる。
セリーグも似た数値になっているが、それは「100球以上投げる投手」と「100球持たない投手」の平均値がそうなっているだけだ。
もちろん、優秀な投手は100球を大きく越えている。ナリーグでは、リンスカム、ハラデー、クリフ・リー、アリーグではバーランダー、ウィーバー、ハーレン。
MLBのアリーグ、NPBのパリーグでより多くの投球数、投球回数を投げる投手がいるのは、指名打者制度があって、打順と交代機が無関係であることが大きいだろう。
MLBでは「並みの成績」の投手は6回、100球をめどに降ろされる。優秀な投手だけがそれを越えての登板が許されるということだ。
ダルビッシュは前回、119球を投げたが、この投球数を維持するような投球ができるだろうか。
この表、なかなか味わい深い。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
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NPB。

セリーグ。内海哲也は先発すると7.06回を投げ110球を費やす。そして1回あたり15.59球、1人当たり3.94球をなげるということだ。
中日の吉見一起、ヤクルトの館山昌平など、コントロールが良いとされる投手はNP/IPの数字が少ない。NP/BFはバリントンが一番良い。
パリーグは、セと違う次元の投球だったことが分かる。平均で110球以上を投げる投手が7人。ダルは9回半ばまで普通に投げていた。セリーグよりも先発投手が強力だったことはこれでもわかる。
この数字をMLBと比較する。長い表で恐縮。

平均値を見ればアナ両リーグともに先発投手は6回100球が目安になっているということがわかる。
セリーグも似た数値になっているが、それは「100球以上投げる投手」と「100球持たない投手」の平均値がそうなっているだけだ。
もちろん、優秀な投手は100球を大きく越えている。ナリーグでは、リンスカム、ハラデー、クリフ・リー、アリーグではバーランダー、ウィーバー、ハーレン。
MLBのアリーグ、NPBのパリーグでより多くの投球数、投球回数を投げる投手がいるのは、指名打者制度があって、打順と交代機が無関係であることが大きいだろう。
MLBでは「並みの成績」の投手は6回、100球をめどに降ろされる。優秀な投手だけがそれを越えての登板が許されるということだ。
ダルビッシュは前回、119球を投げたが、この投球数を維持するような投球ができるだろうか。
この表、なかなか味わい深い。
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コメント
コメント一覧
そしてバーランダーのスタミナがすさまじい。ダントツの3941球(笑)。脱帽です。
また、わずか3576球ながら、バーランダーと同等のIPとIP/GSで去年の最多完投を記録したジェームス・シールズも素晴らしい。
見れば見るほどおもしろい表ですね。
ダルビッシがTEXのエースとなるならば、去年のC.J.ウィルソン以上のイニング数を稼いでほしいところです。目指せ平均7回以上!
また”レッドソックス命”の某元医師のコラムニストも似たような記事を書いています。
http://blog.livedoor.jp/goredsox-baseballnumbers/archives/50337772.html
一方1997年にデビューし、今年(2012年)はブレーブスでプレーしているリバン・ヘルナンデス投手は成績に波こそあれ、PAP点が毎年高いにもかかわらずメジャーで先発として活躍し通算174勝をあげるなど不可解な点もあります。
今MLBではPAPについてはどう認識されているのでしょうか?
MLBの上記表を見ると、あるいは前回のダルビッシュの投球数を見ると、それほど重要視されなくなっている、とみていいいのでしょうか?
TEXが代表格でしょうが、チームによっては球数制限を重要視しなくなっているのかもしれませんね。
この表、かなり前に作ったのですが、面白いのですが「何かが見えてくる」部分に乏しく、塩漬けしていました。日米の投球の差は一概に言いにくいと思います。
仮説ですが、「平均」にしたために見えにくくなるものもあるのではないでしょうか?TV中継を観ていての印象でしかありませんが、日米の先発投手起用はやはり違うと思います。
日:勝ち試合は引っ張る(130-140球超)。負け試合は球数・イニングに関係なく早めに引っ込める。
米:勝ち試合も負け試合も球数(90-110球)をめどに交代させる。序盤に試合を壊しても、よほどのことがなければ続投させる。
「勝ちゲーム」と「負けゲーム」でそれぞれの平均が取れれば、検証できるかもしれません。
ダルの評価はひとまず置き、興味深かったのがセリーグでNP/IPとNP/BFの数値がわずかながらパリーグよりも良かったこと。セリーグの投手は、それほど無駄球を投げているわけではない。MLBと比べても悪い数値ではないようです。
しかしIP/GSでは、パリーグよりも劣っている。
僕の考えはこうです。セリーグの投手は、パリーグと比べて能力的にそれほど劣っているわけではない。ただ、戦術的にリリーフの継投に頼るチームが多いため、早い回での降板を余儀なくされている。
考えられるのは、巨人・阪神の東西人気チームは、監督が極端に世評を気にするということ。ゆえに、先発が少しでも崩れ出すと我慢ができない。続投させて打たれれば監督が批判されますが、とりあえず交代させれば表面上「手は尽くした」事になり、打たれてもリリーフ投手の責任となる。
もしこれが事実ならなんとも情けない話ですが・・・
セ投手は代打送られますからね。
ただ、もう一つの要因として、
交流戦はパが毎年といっていいほど勝利するので、
単純にパの投手の能力のほうが高いということも考えられます。
パ投手はDH制なので予想以上に育ったのかも。
例えばエース級の投げあいで1点ビハインドで投手に打席が向かい
チャンスのとき、監督は自身のチームの救援部隊を信じ、勝負に出た。
ってのがある。パ・リーグがつまらないと言われる所以がそこにある。
DHを無くしたら、一気にセ・パの投手の成績は肉迫するだろう。
確かにパの恩恵に預かって「続投」させて「もらえた」、パの投手のアドバンテージはあるだろうが、そんなものはすぐに消える。
同じルールでないかぎり「実力のパ」などほざくバカがいることが笑えるwww その実力のパで首位打者をセから来た「最下位が定位置のチーム」の打者に持っていかれたではないかwww
ようこそいらっしゃいました。ぜひ、議論にお加わりください。ただし、あほ、ばかはやめていだだきましょう。