Carp


カープという球団は、広島では強力なブランド力がある。市民は圧倒的に支持するし、メディアに対しても威圧感のある態度で接している。
今回の不祥事に際しても、広島は「抑え込める」という自信があったはずだ。
「エトミデートって、去年の5月まで合法薬物じゃったんだ。少々喫ったとしても、あやまりゃあ済むんじゃないか」みたいな感覚だったのではないか。

しかしエトミデートの成分を含む「ゾンビたばこ」は、沖縄の未成年者などの間に、急速に拡大し、警察当局は早急に対応しようと考えた。

そのうえで、プロ野球選手のような有名人の逮捕は「一罰百戒」で、アピール力が大きい。それもあって羽月隆太郎を逮捕し、そこからたどって売人を上げたわけだ。

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日本の野球選手の常として、何をするのにも「つるむ」習性がある。羽月もチームメイトの「誰か」とにゾンビたばこを吸引していた。

しかし彼だけが捕まった。おそらく使用頻度も高かったのだろう。異常行動によって家人に警察に通報されたのが事件発覚の糸口だったが、警察は当然「売人」「一緒に使用していた仲間」まで芋づる式に上げようとする。

広島球団が、事態の大きさに気が付いたのは、羽月が逮捕起訴され、法廷で「ほかにも使用者がいた」と発言して以降だろう。
しかし広島球団はここに至っても「おざなりの調査」で済ませてしまった。

警察は「本気で全容解明」を図っていたために、どんどん捜査を進めた。

おそらく人島東洋カープという球団には「危機管理」という概念がなかったのだと思う。これまで不祥事が起きれば、出入りのメディアに「書くなよ」と圧力をかけ、あとは適当に調査をしてお茶を濁してきた。

しかし今回の事件は「ローカル案件」ではなく「全国的な案件」だ。全国的なメディアにも警察にも広島カープの威光は通用しない。
松田元オーナーは「適当にやっとけ」くらいの支持しか出していなかったと思うが、ここにきて事態の大きさに驚き、涙を流したのだろう。

球団はおそらく無策であり、今後の捜査の推移を見守るしかない。先手を打って選手の問題行動を調べ上げ、発表していれば球団の責任を問う声は軽くなっただろうが、この事態では、オーナーも含めた責任追及の声はさらに大きくなるだろう。




Note


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