少し古いが、4/22のニッカンスポーツ
巨人デッドライン越え借金7でV率0%
ついにデッドラインを越えてしまった。最下位に沈む巨人は、連日の改造打線でヤクルト6回戦(神宮)に臨むも、1点及ばず今季2度目の5連敗となった。(中略)開幕から20試合以下で借金7は4度目になる。(巨人は過去)借金7以上からの逆転Vはない。

ニッカンスポーツというのは朝日新聞の系列で、発行部数200万部に迫る大新聞だ。プロ野球は最大のコンテンツだから、エリート記者が書いているはずだ。

これ、おかしいと思わないか?たかだか20試合で6勝13敗になっただけで「V率0%」?あと124試合もあるのに?

巨人が、開幕20試合以下で借金7で優勝できなかったのは偶然だ。ただのジンクスだ。デッドラインでも何でもない。
もちろん、好調に滑り出すに越したことはないが、この程度のつまずきで挽回できないはずがない。せいぜいこれは、小さな囲み記事で取り上げる程度のネタだ。そんな小さなジンクスを取り上げて、あたかも既定の事実のように喧伝しているのだ。

ジンクスにも科学的な根拠がある場合もある。「バンビーノの呪い」のように、あと一歩のところで選手たちに心理的なプレッシャーをかけるたのもあるだろう。

しかしこれは、そういう上等なジンクスでもない。前例はたった3つしかないし、根拠も薄弱だ。ただただお客さんの耳目を引き付けたい、刺激的な見出しをつけたい、それだけの代物だ。

昔のデイリースポーツは、阪神が開幕3連勝をすると「阪神マジック127!(130試合制)」みたいな見出しを立てた。他愛のないホラで罪はなかったが、巨人のこの記事は一見、データに基づいているように見える分、罪作りだ。

「どうせスポーツ紙なんてみんな真剣に読んでないんだから、いいんじゃない」と世間は言うだろう。
しかし、こうした与太データとちゃんとした野球記録が、雑然と混ざって報道するのは、よくない。読者を誤導するし、信頼性を損なう。



「巨人V率0%」の話は、雑誌やテレビなどでも話題になりつつある。サンケイスポーツも同様の記事を書いている。
ようやく調子が上がってきた巨人にしてみれば「風評被害」を立てられたようなものだ。

全国紙の系列であるにもかかわらず、スポーツ紙は血液型や占いなど科学的根拠のないものも記事にする。
勝手に自分からハードルを下げていかがわしい記事を書いているが、せめて“本業”の野球記事くらいは、信頼のおける数字に基づいたものだけにしてくれないか?

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