「目にもとまらぬ速い球を投げる投手をこの目で見た」という自慢話は、いつの時代も存在する。子供の頃、祖父は海草中学の嶋清一、職業野球の神田武夫の投球を見たと語っていたことをうっすら覚えている。
『メジャーリーグ剛腕列伝』


『メジャーリーグ剛腕列伝』
私は阪急の山口高志が、目にもとまらぬ球で野村克也から三振を奪ったのを覚えている。大成しなかったが、同じ阪急の白井孝幸の球をブルペンで見たときは、心底すごいと思った。「バシっ」という軽い音ではなく、「バチャっ」という粘りつくような音がしていた。
「速い球」とは、何なのだろう。ミットを構えてそれを体で実感するわけにいかない素人にとって、それは永遠の問いかけだ。そして、一晩中酒が飲める上質の酒の肴でもある。
『メジャーリーグ剛腕列伝』は、昔からMLBを見てきた人には、格好の酒の肴だ。
投手へのインタビューも面白いが、それ以上に捕手や打者のコメントが面白い。ミゲル・オリーボは、重たいと感じるのは球速ではなく、球が動くかどうかだと語っている。速い球はいい音がするが軽いそうだ。オリーボが重たいと思うのは、やはりフェリックス・ヘルナンデス。なるほどなあ。
打者の声によると、当代一の剛速球投手は、ジャスティン・バーランダー、つづいてクレイトン・カーショウのようだ。数字的にも反映されているが、二人とも単純にスピードで押すだけでなく、動く球、変化球も持っている。このあたりが現代だ。
昨日、ティム・リンスカムが投げているのを見たが、フォームが大人しくなって髪が靡かなくなっていた。インタビューでも92マイルしか出ない、と語っている。あの小さな体で剛速球を保つのは大変なのだろう。
加藤和彦さん(実は蛭間豊章さんらしい)の「激突!剛腕vs豪打」も酒が進む読み物だ。個人的には知性派の捕手、スティーブ・イェーガーが好きだったのでボブ・ウェルチとレジー・ジャクソンの対決が印象的。
サンディ・コーファックスの話は私には伝説だが、スヌーピーでおなじみのピーナツブックスで、へぼチームのエースチャーリー・ブラウンが「サンディ・コーファックスが引退した気持ちがわかるよ」と言っていたのを思い出した。
単に速い球を投げるだけなら、人類史上最速は、スティーブ・ダルコウスキーだと言われる。一説には200km/hに達したとか。MLBに昇格しなかったこの投手のものすごいSTATS。

60年は170回を投げて262四球!このムックではじめてダルコウスキーの写真を見た。眼鏡をかけた冴えないオヤジ顔。今井雄太郎に似ているような気がする。これも一つの収穫だ。
これまでなら白夜書房が出しそうな本。こういう本が売れるということは、野球ファンも熟成してきたのだろう。よいことではある。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
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「速い球」とは、何なのだろう。ミットを構えてそれを体で実感するわけにいかない素人にとって、それは永遠の問いかけだ。そして、一晩中酒が飲める上質の酒の肴でもある。
『メジャーリーグ剛腕列伝』は、昔からMLBを見てきた人には、格好の酒の肴だ。
投手へのインタビューも面白いが、それ以上に捕手や打者のコメントが面白い。ミゲル・オリーボは、重たいと感じるのは球速ではなく、球が動くかどうかだと語っている。速い球はいい音がするが軽いそうだ。オリーボが重たいと思うのは、やはりフェリックス・ヘルナンデス。なるほどなあ。
打者の声によると、当代一の剛速球投手は、ジャスティン・バーランダー、つづいてクレイトン・カーショウのようだ。数字的にも反映されているが、二人とも単純にスピードで押すだけでなく、動く球、変化球も持っている。このあたりが現代だ。
昨日、ティム・リンスカムが投げているのを見たが、フォームが大人しくなって髪が靡かなくなっていた。インタビューでも92マイルしか出ない、と語っている。あの小さな体で剛速球を保つのは大変なのだろう。
加藤和彦さん(実は蛭間豊章さんらしい)の「激突!剛腕vs豪打」も酒が進む読み物だ。個人的には知性派の捕手、スティーブ・イェーガーが好きだったのでボブ・ウェルチとレジー・ジャクソンの対決が印象的。
サンディ・コーファックスの話は私には伝説だが、スヌーピーでおなじみのピーナツブックスで、へぼチームのエースチャーリー・ブラウンが「サンディ・コーファックスが引退した気持ちがわかるよ」と言っていたのを思い出した。
単に速い球を投げるだけなら、人類史上最速は、スティーブ・ダルコウスキーだと言われる。一説には200km/hに達したとか。MLBに昇格しなかったこの投手のものすごいSTATS。

60年は170回を投げて262四球!このムックではじめてダルコウスキーの写真を見た。眼鏡をかけた冴えないオヤジ顔。今井雄太郎に似ているような気がする。これも一つの収穫だ。
これまでなら白夜書房が出しそうな本。こういう本が売れるということは、野球ファンも熟成してきたのだろう。よいことではある。
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コメント
コメント一覧
平凡な選手はバットにかすりもしなかった、ファールチップになりバックネットに当たったらスタンドがどよめいた、挙句は審判員が余りの速いボールに判定出来なかった?!
あの世代の方が言うには、江川卓投手がNo.1、あとは皆同じ、最近の松坂も寺原もダルビッシュも田中も及ばない、だそうです。
私が実際に観て驚愕したのは、神宮球場のブルペンで観た槙原寛己投手と、最近では東京ヤクルトの佐藤由規でした。
、大変でしたが、ノーヒッターの捕手と相手先発を調べたのと奪三振ランキングでの2ケタ奪三振回数調べ。MLB公式ページのコピペに、何を加えるかが記録マニアに腕の見せ所だと思います。
個人的な思い出では日大一の保坂、深谷商の竹内が同じ
学年で1年生から投げていた。
比較対象が違いますが、当時としては140キロいくかいかないか
だったでしょうが、圧倒されました。
亡くなって10年になります。家の中を探せば当時のスクラップが出てくると思います。
江川のボールは3塁側から見るのが好きでした。(ボールの伸びがわかりやすかった)
ところでコーファックスについてはワールドシリーズでの画像がYOUTUBUで確認できます。(MLB CLASSICSで検索)
昔巨人にいた小俣みたいな投げ方ですが、マサカリ村田のようなボールです。