韓国野球委員会(KBO)の情報も定期的にみるようにしているのだが、今朝、公式サイトをのぞいてみて驚いた。
去年千葉ロッテを退団した金泰均とオリックスを退団した李承燁が、打撃ベスト10の1,2位を占めているのだ。



金泰均はNPB1年目はまずまずの成績を残したが、2年目の昨年、シーズン半ばに退団して帰国した。
「傭兵扱いに耐えられなかった」「日本の選手がホームランを打つとコーチたちがハイタッチを求めてくるが、自分が打つと“傭兵だから当然”とでもいうように手も出さなかった」と語っている。
そんなことはなかったと思う。千葉ロッテの熱い応援団は、ものすごい声援を送っていたと思うが。要するに里心がついたのだろう。
韓国へはKBO史上最高の10億ウォンの単年契約で復帰。開幕から打ちまくり、35試合時点で.451.KBOでの4割打者は、創設年度(1982)に、近鉄から移籍した白仁天がマークしたのみ(250打数103安打.412)。30年以上前の神代の時代の記録に並ぼうとしている。
また李承燁も.364。この選手はアジア記録(とKBO側は言っている)の56本塁打をひっさげてMLB移籍を模索したがオファーがなくて千葉ロッテに移籍、巨人を経てオリックスとNPBで8年もプレーをし、最後はすっかり衰えた感があったが、KBOへ帰ったとたん大活躍をし始めた。
「それだけKBOのレベルが低いのだ」という見方は当然できよう。WBCを見ていても、KBOは奉重根など一部の投手を除いて、NPBの打線を抑えることはできなかった。層の薄さは明らかだ。
しかしながら、それだけではないと思う。李承燁は、NPBで40本100打点を打ったこともある。その打撃は一級品だったと思う。金泰均も、一昨年の夏までは球をじっくり見る手ごわい打者だった。
個々の素材、能力は決してNPBの選手に劣らないと思う。NPBの一流投手を打ちぬく力もあると思う。恐らく彼らが苦しんだのは「まともに勝負してくれない」ことだろう。内角を鋭くえぐる2シームやシュート、激しく落ちるスライダー。そしてタイミングを外すチェンジアップ。こうした配球の妙に苦しんだのだと思う。
また、生活面、管理面での統制も彼らを苦しめたかもしれない。有名選手として特別待遇に慣れてきた彼らにとって、厳しいトレーニングや節制も苦しいものだったに違いない。金泰均は「空港から降りた途端、息がつまりそうになった」と言っている。
今、二人が大活躍しているのは、KBOでは投手がまともに勝負をしてくれるからだろう。また、管理面でも厳しくないからだろう。水を得た魚とはこういうことだ。
オリックスで4番を打っている李大浩も、内角攻めと配球に苦しんでいる。遅ればせながら「これまで来た球を打つだけだったが、配球について考えるようになった」と言っている。
日本の野球の精妙さ、決め細かさを改めて感じる。
しかしながら、同時に「まともに勝負をせず、相手をうまく打ち取ることを考える」ことが基本になっている野球に、どこか不健全なものを感じもする。NPBからMLBに挑戦した野手たちがそろって非力で、MLBの投手に太刀打ちできないことを考えると、NPBの野球は正しい進化をしてきたのか、とも思う。
産業界ではガラパゴス化という言葉が生まれている。日本でしか通用しないような、必要以上にハイテクになった技術、特殊化したテクノロジーのことだが、NPBもガラパゴス化していないか、とも思えるのだ。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
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金泰均はNPB1年目はまずまずの成績を残したが、2年目の昨年、シーズン半ばに退団して帰国した。
「傭兵扱いに耐えられなかった」「日本の選手がホームランを打つとコーチたちがハイタッチを求めてくるが、自分が打つと“傭兵だから当然”とでもいうように手も出さなかった」と語っている。
そんなことはなかったと思う。千葉ロッテの熱い応援団は、ものすごい声援を送っていたと思うが。要するに里心がついたのだろう。
韓国へはKBO史上最高の10億ウォンの単年契約で復帰。開幕から打ちまくり、35試合時点で.451.KBOでの4割打者は、創設年度(1982)に、近鉄から移籍した白仁天がマークしたのみ(250打数103安打.412)。30年以上前の神代の時代の記録に並ぼうとしている。
また李承燁も.364。この選手はアジア記録(とKBO側は言っている)の56本塁打をひっさげてMLB移籍を模索したがオファーがなくて千葉ロッテに移籍、巨人を経てオリックスとNPBで8年もプレーをし、最後はすっかり衰えた感があったが、KBOへ帰ったとたん大活躍をし始めた。
「それだけKBOのレベルが低いのだ」という見方は当然できよう。WBCを見ていても、KBOは奉重根など一部の投手を除いて、NPBの打線を抑えることはできなかった。層の薄さは明らかだ。
しかしながら、それだけではないと思う。李承燁は、NPBで40本100打点を打ったこともある。その打撃は一級品だったと思う。金泰均も、一昨年の夏までは球をじっくり見る手ごわい打者だった。
個々の素材、能力は決してNPBの選手に劣らないと思う。NPBの一流投手を打ちぬく力もあると思う。恐らく彼らが苦しんだのは「まともに勝負してくれない」ことだろう。内角を鋭くえぐる2シームやシュート、激しく落ちるスライダー。そしてタイミングを外すチェンジアップ。こうした配球の妙に苦しんだのだと思う。
また、生活面、管理面での統制も彼らを苦しめたかもしれない。有名選手として特別待遇に慣れてきた彼らにとって、厳しいトレーニングや節制も苦しいものだったに違いない。金泰均は「空港から降りた途端、息がつまりそうになった」と言っている。
今、二人が大活躍しているのは、KBOでは投手がまともに勝負をしてくれるからだろう。また、管理面でも厳しくないからだろう。水を得た魚とはこういうことだ。
オリックスで4番を打っている李大浩も、内角攻めと配球に苦しんでいる。遅ればせながら「これまで来た球を打つだけだったが、配球について考えるようになった」と言っている。
日本の野球の精妙さ、決め細かさを改めて感じる。
しかしながら、同時に「まともに勝負をせず、相手をうまく打ち取ることを考える」ことが基本になっている野球に、どこか不健全なものを感じもする。NPBからMLBに挑戦した野手たちがそろって非力で、MLBの投手に太刀打ちできないことを考えると、NPBの野球は正しい進化をしてきたのか、とも思う。
産業界ではガラパゴス化という言葉が生まれている。日本でしか通用しないような、必要以上にハイテクになった技術、特殊化したテクノロジーのことだが、NPBもガラパゴス化していないか、とも思えるのだ。
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コメント
コメント一覧
各国でスタンダードとなるスタイルがそれぞれ異なっているのと似ていますね。
国民性や成立した経緯など様々な要素から熟成されるものなので
中々変わるものでは無いと思います。また一概にどちらが正しいのかも言い切れない。
実際に金を出す観客が最も喜ぶスタイルが、一つの答えかもしれませんが。
個人的にはルールで認められた範囲でちまちま試行錯誤し、全力を尽くすという考え方は好きですよ。
完全にたらればの話になってしまいますが、MLB流やKBO流で日本プロ野球が発展してきたとして、
現在と比較して国際試合の勝率が上がるのか、もしくは下がってしまうのか。
またMLBに移籍した一流選手たちが、どの程度適応しやすくなっているかは興味あります。
ダルビッシュ等はその辺り「違いがあって当然・上手く行かなくて当たり前、自分のペースで適応していく」
という意図が最初から伺えました。こういった心づもりは国を越えた移籍には特に重要でしょうね。
デホはそれなりに頑張っていると思いますよ。オリックスは他の選手が故障もあってもっとひどいですから。
イングランド、イタリア、スペイン、ドイツ、オランダ、フランス・・・、
皆スタイルが微妙に違い、それが欧州リーグの面白さにつながっています。
アジアシリーズがより多くのチームが参加したら国別の差違が出てきて更に面白いのでしょう。
じゃあどうすればいいんだよw
著者は日本人が外人にパワーで勝てると思ってんのか?w
> 著者は日本人が外人にパワーで勝てると思ってんのか?w
>
>
コメントをするのならHNをつけてください。本当に議論する気があるのなら。
広尾さんが言ってるのは、そもそも野球(に限らずだが)は身体を資本としてあるわけで、近年のNPBがその原点を忘れてるのではと提起してのだと、個人的には解釈しています。
確かに技術は大事ですが、その技術を運用する身体がしっかりしていなければ、その技術は最大限生かせません。
もちろん、時代が進むにつれ、トレーニング法や栄養管理etc多くが進歩したと思います。ただ、NPB選手とMLB選手を比較した場合、体格差に大きな違いがあるのは事実です。あなたのいうように、外人と日本人には生まれつきその体格に差はありますが、日本人選手にはその差を埋める「努力」が足りていないのではないでしょうか?
もちろん選手たちも努力しているのでしょうが、ダルビッシュ選手や沢村選手ほど努力している選手たちがどれほどいるのでしょうか?ダルビッシュ選手もおっしゃっていますが、身体を作り上げるのは、個人差もあるし、時間もかかります。その点、「小手先」の技術の習得はそれほど難しくはないでしょう。
付け焼刃の「技術」を身に着けるのではなく、屈強な「身体」を作り上げる必要性を、広尾さんはおっしゃていると解しました。
以上が、この記事を読んだ、私なりの感想です。
広尾様
まったくその通りです。鑑賞する側としては、そこら辺で悩んじゃいます。MLBとNPBでは全然違うスポーツだ、と感じることでさえありますよね。“まともに勝負をせず〜” なので、バットとバールが強くコンタクトしない。今年のNPBは投打ともに、我々の知っている5月下旬のスタッツじゃない!
>基本になっている野球に、どこか不健全なものを感じもする。
じゃあ、技巧派投手の生きてゆく立場がないじゃないですか。
「やあやあ、我こそは」と真向から投げ下ろすことだけが野球なんでしょうか。
オールスターではこういう事ばっかりやっていて興ざめなんですが。
>NPBからMLBに挑戦した野手たちがそろって非力で、MLBの投手に
>太刀打ちできないことを考えると、NPBの野球は正しい進化をしてきたのか
しょうがないです、日本人は元々非力なんですから。
サッカーならイングランドのタフさ・イタリアの守備・ブラジルの個人技とか個性有りますからね。
ガラパゴス化しているというご指摘もその通りだと思います。
ただ、ガラパゴス化は日本人の特性に合わせた進化をしたからであって、管理人さんの言う「まともに勝負する」野球を追及したところで、体格差が大きすぎてMLBの投手には太刀打ちできないでしょう。
KBOの選手がMLBから相手にされていないのを見てもわかります。
さらにWBCでは日本のスモールベースボールを駆使して、二連覇しています。
私はNPBは十分正しい進化をしていると思いますよ。
オールスターの「全部直球勝負」みたいな風潮が広がっているのが
興ざめなのはくっち~さんと同意見です。
それって昔から活躍できなかったアメリカ人選手も日本野球に対して言ってた言葉。
単に変化球を打てなかった言い訳。
情けねw
日本はWBC連続優勝という結果出してますがね。
何?アメリカはベストメンバーでなかった?
言い訳、情けねw
野球は世界のどの国でもチームスポーツであり、個人のパワーや技術だけでなく、戦術、戦略まで含めて優れた方の勝利です。
日本野球は、相手に野球をさせない。
メジャーは、自分の野球で圧倒する。
そんなプレーの違いだと思いますが、最後に勝つのは、相手の形にさせないチームです。
なので、日本野球のやり方は間違いではないです。
メジャーリーグは、中米南米カリブ海地域の選手が増えたから、レベルが上がっているわけで、アメリカ人だけでは日本プロ野球とレベルは変わらなくなるはずです。
節制や管理野球がダメとなると、一昔前の二日酔いに煙草ぷかぷかの不健全なプロ野球選手が復活しそうです(汗)
本当は、グラウンド上と私生活は同じなはずですから、のびのびを履き違えた自分勝手な選手は成功出来ないと思います。
野球に限らず、日本のスポーツ全般当てはまる傾向ですよね。
思うに、個人よりも集団を優先させる考え方が、根底にあるのではないでしょうか。
確かに、勝利を前提とした場合、極めて合理的な考え方ではありますが...
こちらの書き込みを拝見していても、個々の勝負よりも、結果やチームの勝利を重視されている方も見受けられますし、
結局のところは、ファンが何を求めるかに、つきるということになりそうですね。
個人的には、プロスポーツだからこそ、リスクを恐ずチャレンジする姿勢を求めたいですし、そういったプレーには賞賛を送りたいと思います。
要は、個性のぶつかり合いを、もっと見せて欲しいですね。
ちなみに、サッカーの例えが出てましたが、海外のストライカーは、ゴール前でフリーになった時に「やった~!」と思い、日本のストライカーは「外したらどうしよう」と思うのだとか(笑)
なんだか、日本社会のメンタリティーを見てるような気がします。
>彼らが苦しんだのは「まともに勝負してくれない」ことだろう。
>内角を鋭くえぐる2シームやシュート、激しく落ちるスライダー。
>そしてタイミングを外すチェンジアップ。こうした配球の妙に
>苦しんだのだと思う。
4シームを投げる事だけをまともな勝負とお考えですか?
ならばナックルボール投手のウェイクフィールドやサイヤング賞4回の
マダックスはまともな勝負をしていないとなりますね。
今どきメジャーでも4シームだけで勝負してる投手は一部を除いて
ほとんどいないのが現実です。
4シームをど真ん中に投げる事をまともな勝負と定義するの
は昭和のスポ根マンガから進歩の止まった幼稚な発想としか思えませんね。
個人の思考は否定しませんが。
ヤンキース移籍の1年目ゴジラ松井は当初、相手投手の2シーム
に対応できなくでゴロキングと揶揄されました。
その時「松井が打てないのはメジャーの投手は日本の投手と違って
2シームばかりなのでまともな勝負をしてくれないから」という
発言や記事が当時の日本にありましたか?
当然ありませんでしたね。
>有名選手として特別待遇に慣れてきた彼らにとって、厳しいトレーニングや
>節制も苦しいものだったに違いない。
>金泰均は「空港から降りた途端、息がつまりそうになった」と言っている。
あのね、プロ野球選手もアスリートじゃないと務まらないよ。
厳しいトレーニングや節制が1年365日、引退するまで続くのは当たり前。
それが出来ないようではプロ失格。
例えて言えば、欧州のプロリーグに移籍して活躍できなかった日本人Jリーガーが
「うまくいかなかったのは日本以上に厳しいトレーニングや生活面、管理面
での統制があったからだ。」と発言したらそいつは日本中のサッカー
ファンから永遠にバカにされますよ。
この意味理解できますよね。
注)実際、欧州のプロチームはJリーグのチームより
練習や生活面、管理面での統制は厳しいそうである。
>基本になっている野球に、どこか不健全なものを感じもする。
こうした自虐的発想こそが悪い意味でのガラパゴス化かと。
『まともな勝負』に明け暮れている野球は昭和の草野球と変わらない。
それこそ4シームだけでは選手の個性が無いに等しい。
>NPBからMLBに挑戦した野手たちがそろって非力で、MLBの投手に
>太刀打ちできないことを考えると、NPBの野球は正しい進化をし
>てきたのか、とも思う。
たしかに日本人選手のパワー不足は否めませんが
ステロイド使用も無関係ではないかと。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm17815615
ちなみに韓国の球場は日本よりかなり狭い
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E7%90%83%E5%A0%B4#.E9.9F.93.E5.9B.BD
ご意見は尊重しますが、ずいぶん上から目線で失礼ですね。そういう幼い書き方では、説得力も失せると思うのですが。通りすがりと書いておられるのは、ちゃんと議論する気はないということでしょうか。
広尾さんの記事は、たくさんのデータ(僕にはよく理解できない難しい用語など)を駆使して分析なさってるなぁと楽しみながら読ませていただいています。
ハタチ前後までは結構プロ野球を見ていたのですが、ここ10年以上ほとんど見ることもなく、ネットで順位や個人データを見るにすぎなかった私ですが、また野球への関心を呼び起こしてくれたサイトでもありました。(うちにはテレビがないので、もっぱらネット配信のMLBだけしか見ていませんが、ダルビッシュの登板試合は見れるときには毎回見ています。日ハム時代にはリアルタイムで一度も見たことなかった私ですがw)
ただ、今回の広尾さんのコメントへの返しはいかがなものかと思い、初めてコメントさせていただいた次第です。
>ご意見は尊重しますが、ずいぶん上から目線で失礼ですねえ。そういう幼い書き方では、説得力も失せると思うのですが。通りすがりと書いておられるのは、ちゃんと議論する気はないということでしょうか。
とありましたが、広尾さんは自らに反するような意見にはこういう印象をもたれるのでしょうか?私は通りすがりの野球好きさんのコメントが上からだとはまったく感じなかったので、余計なお世話かと思いましたがコメントさせていただきました。
しかし、反論をするうえで
久しぶりに時代錯誤で的外れな低レベルの野球コラムを読んで頭が痛くなりました。
この意味理解できますよね。
等々の文言は、書いたものを不愉快にさせる以外の効果はないと思います。不要だと思います。
さらに言えば「通りすがり」でこうした意見を言うこと自体、失礼だと感じた次第です。
私はマスコミや機構など、社会的責任のある対象に対して歯に衣着せぬ論調で書くことを基本としていますが、コメントや意見交換でこのような修辞はしません。残念で不愉快でしたので反論した次第です。
「通りすがりの野球好き」さんの言われる事は論理的で説得力あると思いますが。
広尾さん個人がが感じる「書き方」や「目線」なんて抽象的なことはどうでもいいので内容に反論されたらいかがですか?
> 「通りすがりの野球好き」さんの言われる事は論理的で説得力あると思いますが。
> 広尾さん個人がが感じる「書き方」や「目線」なんて抽象的なことはどうでもいいので内容に反論されたらいかがですか?
スタイルをどうでもいいとは思いません。不快な思いをし、ストレスを感じてきたからです。さらに言えば、それほど論理的とも思えません。明日、私はあらためてこのテーマで書くつもりです。
なのに、言葉尻で感情的になっているコメントがちらほらして、やや残念です。
1.「まともな勝負」とはどういう投球のことか?
(球種/ストライクゾーン/チームと個人)
この言葉を「直球勝負」と捉えた方もいるようですが、僕は「ストライクゾーンで勝負する投球」と取りました。例えば、”歩かせてもいいから臭いところを突いて打者が振ってくれればもうけもの”、という投球は、チームの勝負としては有効ですが、投手対打者個人の勝負としては不成立だと思います。
野球は、団体競技でありながら個人競技の要素が強いという特徴をもつ球技です。基本的には、局面局面での個人レベルの勝負に多く勝った方が試合に勝つようにできています。
なのに、個人レベルでの敗北を認め勝負を避け団体レベルでの勝負を優先する戦術が存在する点が、ややこしくもあり面白い所です。”敬遠”しかり、”犠牲バント”しかり、”山井→岩瀬”しかりです。この種の戦術はその有用性の検証も大事ですが、ロマンというか好き嫌いのようなものの個人差が大きいように思います。
日本の野球、という言葉自体が国際試合の存在なしには語れないものです。しかし、この議論の前提となる、近年の国際的な成績をどう捉えるかの議論も大事だと思います。
・チーム戦:国際試合の結果をどう認識するか(WBC、五輪、アジアシリーズ、日米オープン戦、大学選抜国際戦、高校選抜国際戦)
直近では確かにWBCでは2連覇した。個人的にはNPBの野球は短期決戦やトーナメント向きで、長期戦ではアメリカやカリブ海の国々に及ばないのではないかと思う。しかし、同様の短期戦せある五輪では金を取れなかった訳だし、シーズン戦・長期戦での優劣は未検証だ。
・個人戦:MLB日本人選手の成績をどう捉えるか
・個人戦:NPB外国人選手の成績をどう捉えるか
アメリカへ渡ってNPB時代以上の成績を上げた日本人選手はいないが、逆は存在する。これをもって「NPBはAAA相当」としてよいのか、NPBとMLBは環境が違いすぎて別競技に近いのか、サンプル数が足りずまだよく分からない。個人的には、村上・柏田・岡島・斎藤らの存在がヒントになりそうな気がするが、彼らは主力級(いわゆるエースと4番)ではない。
(長文失礼しました)
考察ありがとうございます。私も今日、このことについて考えています。趣旨もだいたい同じ方向かと思います。ご一読ください。