「やつは使えるのか?」シーズン前、ミルウォーキー・ブリュワーズの首脳陣の青木宣親への評価は、この程度だったと思われる。一応テストはして動けることはわかったが、体も小さいし、NPB出身選手に対しては割り引いて考えるべきだという考えが一般的になりつつあったからだ。
もし、ライアン・ブラウンが50試合の出場停止処分にならなかったら、青木を獲得することはなかったかもしれない。シーズン前にこの処分が免除されたことで、青木の立場はかなり浮いたものになっていた。
青木の公式戦での戦績。

Norichika-Aoki20120523




4月は、18試合に出場したがフル出場はわずか3度。ほとんどが代打か守備固め。レギュラー選手だった青木にとっては、成績を残していくのは大変だったはずだが、少ないチャンスをものにして4月は3割をキープ。

5月に入って青木の先発出場は19試合で9回とぐっと増える。ナイジャー・モーガン、コリー・ハートなどのライバルを差し置いて、起用されることが多くなったのだ。青木はコンスタントに安打を打つ。波が少ない。
昨日は二塁打、三塁打各1。小柄だがパンチがあることも見せつけた。OPSも.800を超えている。

左打者だが青木は左投手を全く苦にしない(対左.296対右.295)。外野は左翼、右翼、中堅すべてを守って無難にこなしている。

首脳陣はようやく、自分たちが「格好のリードオフマン(イチローほどではないが)」を手にしたことに気がついたのではないか。惜しむらくはまだ盗塁がないが、必要な時にはどんどん塁を奪ってほしい。

シーズン終了時には規定打席に達して3割を打っている、そんな夢も現実味を帯びてきた。


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