6月にブログ奨学生のタイアップ企画で長野県を取り上げる。そのネタ探しで信州に行ってきた。特集は6月15日から掲載するが、以下は試合観戦記。
我々関西人から見た長野県民の印象は“自分たちよりやかましくない”“余計なことはしない”“賢そう”というところだ。ただ“面白くない”かもしれないと思う。



一昨日の長野オリンピックスタジアム=オリスタでの信濃グランセローズ対新潟アルビレックスの試合。チケット売り場に立つと1000円札と交換でチケットを渡され、スタンド入り口でも黙って誘導されて気がつくと信濃の応援団のど真ん中にいた。もう少しお金を出せばバックネット裏の席もあったし、三塁側にも行けたはずだが案内がなかった。長野の試合によそ者、ましてや関西人が来るなどとは想像もしていないという感じだった。

それにしても噂以上のものすごいスタジアムだ。左翼奥には聖火台も立っている。1998年にここで長野五輪の開幕式、閉幕式が行われたのだ。まるで“民族の祭典”でも始まりそうな大コロシアム。

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ここで、独立リーグの野球が行われるのだ。環境だけはNPBより上だ。

信濃の監督は懐かしや、東映、南海、広島でしぶとい打者として鳴らした佐野嘉幸、68歳になる。新潟は高津臣悟。

入場者数は587人。例によってラッパ、鳴りもの入りの応援があるが、三塁側、新潟サイドは応援団はゼロ。四国アイランドリーグもそうだが、平日の試合の応援席は、ほぼ完全にワンサイドになる。地域密着だけに仕方がないところだ。

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やじがえげつなくないのも長野県ならでは。
「ホームラン打て―」「ダブルプレーだ」そのまんまやん!

試合は活発な打ち合いになった。1回、新潟先発羽豆から、信濃大谷が左翼に本塁打。以後も加点、中盤には新潟も信濃の先発杉山から点を奪った。

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両チームの先発は135km/h程度(球速表示もある!)。投手は四国よりもやや弱体だ。しかし打線は実に活発。振りまわしてくる打撃は気持ち良い。

走塁も積極的だ。

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ひときわ元気だったのが辻竜太郎。オリックスで一時期外野のレギュラーに手が届きそうだった選手だが、BCリーグ創設の翌年に信濃に入り、今やリーグの顔である。彼は大阪から松商学園に野球留学している。

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NPBとBCでのキャリアSTATS

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35歳。守備、走塁はだめだったが、打撃はトップクラスと言われた。その本領発揮だ。四死球を毎年40個前後も得ているのもすごい。今からNPB復活を目指すのは無理だろうと思うが、彼のモチベーションを支えているものは何なのか。

独立リーグとNPBの交流は年々深くなっている。NPBに行く選手も多いが、NPBから流れてくる選手、出戻ってくる選手も多い。

もし独立リーグがNPBの下部組織になったら、NPBへの昇格のチャンスは年1回のドラフト指名ではなく、シーズンを通してあるようになる。竜太郎のような選手も、絶好調なら上に引き上げられ、NPBの打席に立つ機会もあるかもしれない。また有名選手も調子を落とせばリハビリを兼ねて独立リーグの試合に出るかもしれない。そういう流動性は、野球を活性化すると思うのだが。

この日は5月後半とは思えないほど寒かった。選手も温まっていなかったのかもしれないが、中盤からエラーが続出した。また新潟のリリーフ投手はストライクが入らず、たまりかねて高津監督がマウンドに行った(投げればいいのに)。

試合としてもやや寒い内容だったが、四国でも北陸甲信越でも、独立リーグは確かに定着している。四国では選手がグランド整備をしていたが、BCではスタッフが行っていた。

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NPBは、地元の地道な努力に手を差し伸べるべきだ。それは独立リーグを救済するだけでなく、選手層を厚くし、地域密着型のマーケティングにつながるはずだ。

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