いつも示唆に富んだコメントをいただくduplesさんが「奪三振が多いチームの外野手のRF(レンジファクター、守備範囲の広さを示す数値)は低くなるのではないか」という仮説を提示された。確かめてみることにした。
IPは投球回数、AVGは昨日時点でのMLBの各球団の被打率、SO/Oは総アウト数に占める三振比率、そしてRF。
RFは、外野手の刺殺、補殺、エラーの総数をイニング数で割り9倍したもの。1人の外野手が1試合で守備にかかわる数であり、大きければ守備範囲が広いとされる。
まずアリーグ。被打率についても関連性があるか確かめたかったので加えた。



見事なまでに三振比率とRFは反比例している。バーランダーがいるデトロイト・タイガース=DET、サバシアのいるニューヨーク・ヤンキース=NYY、シールズのいるタンパベイ・レイズ=TBなど、三振比率の高いチームでは、RFの数値は低い。三振が多いチームでは外野手はひまなのだ。
ただダルビッシュのいるテキサス・レンジャーズ=TEXは、三振比率も高いがRFも高い。これは、本拠のレンジャーズ・ボールパーク・アーリントンとの関連性があるのかもしれない。
ミネソタ・ツインズは、最も奪三振が多いカール・パヴァーノでもダルビッシュ(63奪三振)の半分以下の29。打たせて取ることが多いので、外野手も忙しくなる。
こうしてみると、奪三振とRFには有意の相関性があると言えそうだが。
次にナリーグを見てみよう。

アリーグほどはっきりとした相関性は見られない。ジオ・ゴンザレス、スティーブン・ストラスバーグを擁し、奪三振率トップのワシントン・ナショナルズ=WASは、RFは8位。二人ともにGO/AO(ゴロアウトとフライアウトの比率)が1.05前後。かなりのフライボーラー(フライでアウトを取る投手)であることも影響しているかもしれない。
SO/Oが7位なのにRFが1位のシンシナティ・レッズ=CINの本拠地、グレート・アメリカン・ボール・パークも被本塁打が多い球場。打者がフライを打とうとするのだろうか。
両リーグとも被打率との関連性は見えなかった。
はっきりした結論が出せずに恐縮だが、奪三振率とRFにはある程度の関連性はありそうだ。
もう少し調べを進めたいと思う。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
↓
RFは、外野手の刺殺、補殺、エラーの総数をイニング数で割り9倍したもの。1人の外野手が1試合で守備にかかわる数であり、大きければ守備範囲が広いとされる。
まずアリーグ。被打率についても関連性があるか確かめたかったので加えた。

見事なまでに三振比率とRFは反比例している。バーランダーがいるデトロイト・タイガース=DET、サバシアのいるニューヨーク・ヤンキース=NYY、シールズのいるタンパベイ・レイズ=TBなど、三振比率の高いチームでは、RFの数値は低い。三振が多いチームでは外野手はひまなのだ。
ただダルビッシュのいるテキサス・レンジャーズ=TEXは、三振比率も高いがRFも高い。これは、本拠のレンジャーズ・ボールパーク・アーリントンとの関連性があるのかもしれない。
ミネソタ・ツインズは、最も奪三振が多いカール・パヴァーノでもダルビッシュ(63奪三振)の半分以下の29。打たせて取ることが多いので、外野手も忙しくなる。
こうしてみると、奪三振とRFには有意の相関性があると言えそうだが。
次にナリーグを見てみよう。

アリーグほどはっきりとした相関性は見られない。ジオ・ゴンザレス、スティーブン・ストラスバーグを擁し、奪三振率トップのワシントン・ナショナルズ=WASは、RFは8位。二人ともにGO/AO(ゴロアウトとフライアウトの比率)が1.05前後。かなりのフライボーラー(フライでアウトを取る投手)であることも影響しているかもしれない。
SO/Oが7位なのにRFが1位のシンシナティ・レッズ=CINの本拠地、グレート・アメリカン・ボール・パークも被本塁打が多い球場。打者がフライを打とうとするのだろうか。
両リーグとも被打率との関連性は見えなかった。
はっきりした結論が出せずに恐縮だが、奪三振率とRFにはある程度の関連性はありそうだ。
もう少し調べを進めたいと思う。
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コメント
コメント一覧
「スタンドに放り込まれりゃ外野手も手の出しようがないだろう」ということで、チーム被本塁打数でソートしてみました。すこしは関連がありそうです。
●AL
RK Team 被HR▼
1 MIN 66
2 NYY 57
3 TOR 51
4 BAL 50
4 SEA 50
6 BOS 49
7 CWS 48
7 TB 48
9 DET 46
9 TEX 46
11 LAA 39
12 KC 38
13 OAK 35
14 CLE 32
●NL
RK Team 被HR▼
1 ARI 48
1 PHI 48
3 ATL 47
3 COL 47
3 NYM 47
6 CIN 46
6 HOU 46
8 CHC 38
8 SD 38
10 MIL 37
11 PIT 35
12 LAD 34
13 STL 33
14 SF 30
15 WAS 28
16 MIA 26
(MLB.comより)
これ、密かに私も疑問を持っておりました。
中日の投手陣は、実は奪三振率が低いんですね。特に先発には制球重視の打たせてアウトを獲るタイプの投手が並んでいるので、そのぶんRFは高い数値で出るのではないかと思っておりました。
例えば、2010年にMVPをとったときの和田などは、とても30代後半の選手とは思えないほどにいい数値が出ていたので、何だ、守備もまだまだいけるじゃないかと思ったものです。
内野、特に二塁手、遊撃手もRFが重視されるポジションですが、ゴロアウトが多い投手がチームに多くいた場合には、やはり彼らのRFは高めに出るんじゃないかと考えたことがあります。
続編を期待したいと思います。
というのは、昨年ゴールデングラブを受賞したロッテの岡田です。
昨年、パリーグの主な中堅手のRFを調査しました。NPBは守備イニングを公開していないため、ボックススコア等をひっくり返し守備イニングも調べて算出したところ、下記のように。
岡田幸文(M)2.58
糸井嘉男(F)2.24
秋山翔吾(L)2.24
聖澤諒(E)2.14
坂口智隆(Bs)2.09
栗山巧(L)1.99
一方、今春上梓された『プロ野球を統計学と客観分析で考えるセイバーメトリクスリポート1』では、RFに奪三振率やゴロ/フライ傾向、投手の左右割合、チーム全体の守備力等の偏りに補正を加えたRRFをもとにした中堅守備での利得収支が掲載されてます。下記のようになっていました。
ソフトバンク+34.5
日本ハム+6.8
ロッテ-3.8
楽天-7.7
オリックス-14.7
西武-15.5
岡田の守備範囲の広さやファインプレーの数々を目の当たりにしてきた身としては、ゴールデングラブは妥当でRFの値もそうだろうと思っているのですが、補正を加えたRRFだと違った結果に。
確かに昨年ロッテの投手陣は奪三振が少なかったんですよね。にわかには信じがたいですが、やはり自分の記憶にバイアスがかかっていたのかな?、目下、悩みどころの1つになっています。
パリーグの守備に就いて、そこまで詳細にしらべておられること、本当に恐れ入ります。守備の客観的なデータは、本当に難しいですね。RFは簡便に算出できるので重宝しますが、信頼性は低いですね。
それぞれリーグ平均と比べてみると
AL SO/O 0.268 OF-RF 2.17
NL SO/O 0.282 OF-RF 2.10
反比例していますね。
SO/OとRFには関連性があると言えると思います。
フライボーラーの比率だけでなく、ナ・リーグは打てる先発投手が居るかどうかも影響すると思うので、ア・リーグほど相関性が見られなかったのではないかと思います。
やはり守備の分析は難しいですね。投手の奪三振、被本塁打、与四球に加えて、フライボーラーかどうかの要素も関わる(TEXは上原1人でかなり外野手を忙しくしている(笑)。球場特性とも関係があるので、純粋に外野手の能力だけを抽出するのはなかなか大変です。
チーム内でも、たとえば中堅手の守備範囲が広ければ、右翼と左翼はそれだけ捕球機会が減りますし。
とりあえずRFは参考記録程度に考えておいた方がいいだろう、とは思いました。
TVで見るかぎりあまり上手とは思えない秋信守が、RFでいい数値を出している理由が分かったのは収穫でした。彼が頭角を現した時期にちょうどサバシアとクリフ・リーが抜けており、CLE先発陣はマスターソンが1人エースという貧弱な状態が数年続いた。これならRFを稼げるわけです。
>shibakawaさん
とても興味深い分析です。日本でももっと守備データが幅広く公開されてばよいのですが。『プロ野球を〜』買っていなかったので、さっそく注文しました。