いつも示唆に富んだコメントをいただくduplesさんが「奪三振が多いチームの外野手のRF(レンジファクター、守備範囲の広さを示す数値)は低くなるのではないか」という仮説を提示された。確かめてみることにした。
IPは投球回数、AVGは昨日時点でのMLBの各球団の被打率、SO/Oは総アウト数に占める三振比率、そしてRF。

RFは、外野手の刺殺、補殺、エラーの総数をイニング数で割り9倍したもの。1人の外野手が1試合で守備にかかわる数であり、大きければ守備範囲が広いとされる。

まずアリーグ。被打率についても関連性があるか確かめたかったので加えた。

RF-SO-20120525-AL




見事なまでに三振比率とRFは反比例している。バーランダーがいるデトロイト・タイガース=DET、サバシアのいるニューヨーク・ヤンキース=NYY、シールズのいるタンパベイ・レイズ=TBなど、三振比率の高いチームでは、RFの数値は低い。三振が多いチームでは外野手はひまなのだ。

ただダルビッシュのいるテキサス・レンジャーズ=TEXは、三振比率も高いがRFも高い。これは、本拠のレンジャーズ・ボールパーク・アーリントンとの関連性があるのかもしれない。

ミネソタ・ツインズは、最も奪三振が多いカール・パヴァーノでもダルビッシュ(63奪三振)の半分以下の29。打たせて取ることが多いので、外野手も忙しくなる。

こうしてみると、奪三振とRFには有意の相関性があると言えそうだが。
次にナリーグを見てみよう。

RF-SO-20120525-NL


アリーグほどはっきりとした相関性は見られない。ジオ・ゴンザレス、スティーブン・ストラスバーグを擁し、奪三振率トップのワシントン・ナショナルズ=WASは、RFは8位。二人ともにGO/AO(ゴロアウトとフライアウトの比率)が1.05前後。かなりのフライボーラー(フライでアウトを取る投手)であることも影響しているかもしれない。

SO/Oが7位なのにRFが1位のシンシナティ・レッズ=CINの本拠地、グレート・アメリカン・ボール・パークも被本塁打が多い球場。打者がフライを打とうとするのだろうか。

両リーグとも被打率との関連性は見えなかった。

はっきりした結論が出せずに恐縮だが、奪三振率とRFにはある程度の関連性はありそうだ。
もう少し調べを進めたいと思う。

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