独立リーグは、早晩立ちいかなくなると思われる。その根拠としては、第一に経済的な理由が挙げられる。
独立リーグの各球団は年間60試合前後の試合を行っている。仮に1球団が30試合を主催するとし、入場料1000円で、1000人平均の観客動員があるとする。場内でのパンフレットや飲食物の販売が平均300円、とすると、入場料関連の年間の売上高は、3900万円。

これに対し、選手一人への平均報酬額を月額20万円の10か月、200万円とする。保有選手数を30人とすると6000万円。監督、コーチ、職員の給与が合計2000万円。球場使用料が1試合10万円として300万円。ボールなど用具代を1試合5万円として150万円。遠征費用が一回100万円の10回で1000万円。その他経費を500万円とすると、約9950万円。

その差額の6000万円をスポンサーフィーで補う形となる。

以下、収支計算のモデル。

dokuritsu-Model




スポンサーがいなければ、全く立ちいかないことが解る。一口100万、200万の大口は少数だろうから、10万、20万の小口も含めて100件以上のスポンサード企業を探してくることになるだろう。

不景気で、特に地方企業や下請け企業などは経費削減の嵐に苛まれている。こうした企業から少額とはいえ、スポンサーフィーを獲得し続ける大変厳しいと思われる。

建前上、スポンサードした企業は球場などでの露出があり、広告、宣伝効果があるとされるが、1000人未満しか来場せず、注目度の低い独立リーグでは、とても元は取れない。スポンサー企業についてはカンパ同然の出費になっている。

それにしても、こうした懐事情の中で、四国アイランドリーグを起した石毛宏典はコミッショナーの報酬として1億円を取っていたと言われる。理念は素晴らしいが、およそ現実は目に入っていなかったのだろう。

各球団は毎年のように数千万円単位の赤字を出している。債務超過ぎりぎりでの運営が続いている。

私は見落としていたのだが、今年3月28日に四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスの運営会社が破産手続きに入っている。運営会社の破たんはこれで2回目である。チームの運営は、新会社に引き継がれた。
四国の4球団から1つが欠けることは、おそらくリーグ全体の破滅に直結する。何としても存続を、という関係者の強い決意が見えるが、率直に言って状況はいかんともしがたい。

同じ四国の愛媛マンダリンパイレーツと、BCリーグの信濃グランセローズは、それぞれ愛媛県民球団株式会社、株式会社長野県民球団が運営している。両球団ともに独立採算制ではあるが、自治体、地元経済界の出資やバックアップで存続している。しかし、自治体の財政状況が厳しくなる中、特定企業への偏った支援は、難しくなってきているのが現状だ。

経済的な状況だけを見ても、独立リーグは存続が危ぶまれる。今年中にも四国アイランドリーグplus、BCリーグの中で、存続できなくなる球団が出てこよう。
広く世間のコンセンサスを得るとともに、NPBの包括的な支援が切望されるところだ。

しかし、独立リーグが存亡の危機にあるのは、経済的な理由だけではない。以下、稿を改める。

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!