独立リーグからNPBに移籍した選手たち。私が調べたところでは47人である。



2005~11の7年間で47人は少ないとはいえないと思う。しかし、レギュラーを獲得できたのは今年売り出し中の角中勝也と内村賢介だけである。投手では金無英がセットアッパーとして活躍している。星野真澄も売り出し中。
一握りの選手しか、NPBで成功していない。しかしそれは独立リーグ出身者だけではなく、一般のドラフトで入団した選手でも同様だ。ことさら厳しいとはいえないだろう。
独立リーグ出身選手を一度も獲得していない球団は中日と西武。1人だけなのが日本ハム。
これは育成選手制度と関連があるように思われる。日本ハムは育成選手をとっていない。中日も西武も非常に少ない。なるべく育成枠の選手を取らない方針のように思われる。独立リーグの選手の大部分は、育成枠で指名されるので、この3球団は獲得しないのだろう。
また、四国アイランドリーグplusは読売新聞大阪本社がオフィシャル・メディア・パートナーになっている。BCリーグは中日新聞と激しく覇権を争っている地方紙6社がメディア・パートナーだ。中日としてはこれが気に入らないのではないか。
四国はNPBに選手を送り出すことを第一義としており、NPBに行った選手は33人と最も多い。NPB入りとともに地元での野球の発展も志向するBCリーグは12人。そして関西独立リーグからは2人。
しかしながら、最近は独立リーグから選手をとらなくなったチームもある。ロッテは2008年、オリックス、楽天は2009年を最後に選手を指名しなくなった。独立リーグにたいするNPBの期待度もやや冷めてきた傾向がある。また、NPBで通用せずに再び独立リーグに戻ってきた選手は多い。
独立リーグがNPBの安定した選手サプライヤーになるためには、いくつかの問題がある。
まず、アマチュア野球との関係。
公然ではないが、アマには、プロに行けそうな実力の選手を養成してNPBに送り込むことで、何らかのリターンを得ている人、組織が存在する。彼らにとって、独立リーグの選手たちは利権を主張できないのでうまみがない。また、スカウトなどのNPB側の人間もアマと癒着している場合が多いので、独立リーグに冷淡な人間も多い。
さらには、独立リーグにとって、NPBに選手を送り込むことが、本当に最終の目的なのか、という問題がある。
シーズンを通して大活躍した選手、地域のファンも応援した選手がNPBへと巣立っていく。それは喜ばしいことではあるが、地域ファンにしてみればせっかく応援した選手が、手の届かないところへ行ってしまうことでもある。それはそれで満足と言う人もいるだろうが、「地域に根差した野球」という考え方とは相反しているとも言えなくない。
NPBのトップクラスの選手がMLBに行くことに対しても、日本のファンの間では意見が対立している。同じ状況がはるかに小さいスケールで存在しているのだ。
NPBよりもはるかに弱小の独立リーグにとって、それが宿命と言えばそれまでだが、独立リーグの本当の存在意義、選手が頑張り、ファンが応援する「目的」をしっかり固めないと、応援する企業も含め、地元の応援者たちのモチベーションは維持できないと思うのだ。
そうなると、どうしてもNPBの下部組織化、という問題が出てくると思う。以下、最終回に続く。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
↓

2005~11の7年間で47人は少ないとはいえないと思う。しかし、レギュラーを獲得できたのは今年売り出し中の角中勝也と内村賢介だけである。投手では金無英がセットアッパーとして活躍している。星野真澄も売り出し中。
一握りの選手しか、NPBで成功していない。しかしそれは独立リーグ出身者だけではなく、一般のドラフトで入団した選手でも同様だ。ことさら厳しいとはいえないだろう。
独立リーグ出身選手を一度も獲得していない球団は中日と西武。1人だけなのが日本ハム。
これは育成選手制度と関連があるように思われる。日本ハムは育成選手をとっていない。中日も西武も非常に少ない。なるべく育成枠の選手を取らない方針のように思われる。独立リーグの選手の大部分は、育成枠で指名されるので、この3球団は獲得しないのだろう。
また、四国アイランドリーグplusは読売新聞大阪本社がオフィシャル・メディア・パートナーになっている。BCリーグは中日新聞と激しく覇権を争っている地方紙6社がメディア・パートナーだ。中日としてはこれが気に入らないのではないか。
四国はNPBに選手を送り出すことを第一義としており、NPBに行った選手は33人と最も多い。NPB入りとともに地元での野球の発展も志向するBCリーグは12人。そして関西独立リーグからは2人。
しかしながら、最近は独立リーグから選手をとらなくなったチームもある。ロッテは2008年、オリックス、楽天は2009年を最後に選手を指名しなくなった。独立リーグにたいするNPBの期待度もやや冷めてきた傾向がある。また、NPBで通用せずに再び独立リーグに戻ってきた選手は多い。
独立リーグがNPBの安定した選手サプライヤーになるためには、いくつかの問題がある。
まず、アマチュア野球との関係。
公然ではないが、アマには、プロに行けそうな実力の選手を養成してNPBに送り込むことで、何らかのリターンを得ている人、組織が存在する。彼らにとって、独立リーグの選手たちは利権を主張できないのでうまみがない。また、スカウトなどのNPB側の人間もアマと癒着している場合が多いので、独立リーグに冷淡な人間も多い。
さらには、独立リーグにとって、NPBに選手を送り込むことが、本当に最終の目的なのか、という問題がある。
シーズンを通して大活躍した選手、地域のファンも応援した選手がNPBへと巣立っていく。それは喜ばしいことではあるが、地域ファンにしてみればせっかく応援した選手が、手の届かないところへ行ってしまうことでもある。それはそれで満足と言う人もいるだろうが、「地域に根差した野球」という考え方とは相反しているとも言えなくない。
NPBのトップクラスの選手がMLBに行くことに対しても、日本のファンの間では意見が対立している。同じ状況がはるかに小さいスケールで存在しているのだ。
NPBよりもはるかに弱小の独立リーグにとって、それが宿命と言えばそれまでだが、独立リーグの本当の存在意義、選手が頑張り、ファンが応援する「目的」をしっかり固めないと、応援する企業も含め、地元の応援者たちのモチベーションは維持できないと思うのだ。
そうなると、どうしてもNPBの下部組織化、という問題が出てくると思う。以下、最終回に続く。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
↓
コメント
コメント一覧
ルーキーイヤーに左の中継ぎとして防御率3点台と活躍。
昨年は調子を激しく落しましたが、今年は開幕から一軍帯同で防御率1点台で先日初勝利をマークしてます。
といいますか信濃でプレイした選手で唯一NPBで通用してるんで忘れないでください(泣)。
と言っても、確かに現役で活躍してるのは星野を加えても4人くらいなんですよね。
カラバイヨ(高知→群馬→オリックス、2010年は36試合で.257 7本 18点)を計算に入れても5人。
育成の場として確かに低く見られてるのは致し方ないのはわかります。
星野見落としていました。結構露出があったのに。修正しました。ありがとうございました。
最後はジリ貧になってしまったとはいえ、一時期のあの業界は各弱小団体もそれなりの活動とファンを保有していました。
プロレスと野球の大きな違いは、競技という大義と興行とのバランス感の自由度でしょう。いくら独立系といっても、野球では「有刺鉄線地雷デスマッチ」なんてできませんし(笑)
ただ、ゴールデンゴールズでなんらかのヒントがあったように、興行寄りの演出やルールを取り入れることも可能なのではないでしょうか。
NPBとは別の要素をもったエキサイティングなプロ球技。野球というベーシックな共通点を軸にNPB2軍との合同興行だって可能かもしれない。
個人的にはアストロ球団みたいな流浪のジプシー球団が自由自在に興行対戦を行う、なんてのも夢みたりします(笑)
重要なことは、NPBとの位置関係。そこに選手を送り込むこと、すなわち名実ともの下部組織を目標とするのではなく、数少ないチャンスの中でNPBチームを打倒してみせることを目標にできる。そんな関係性が必要だと思うのです。サッカーの天皇杯のようなオープントーナメントでもいい。独立リーグ覇者同志の挑戦権奪取シリーズを経てNPB代表チームと戦うのでもいい。
なにかそういった夢物語が求められているのではないでしょうか。
同感です。ほしいのは「ストーリー」ですね。
他の記事でどなたかが言っていましたが、独立リーグでプレーする選手たちは、悪い言い方で言えば「売れ残り品」です。大学や社会人の名門チームに入れなかった選手たちが集う場ですから、当然、NPBで活躍するとなるとハードルが高いでしょう。
私は、独立リーグの存在を、一種の敗者復活リーグ、年間をかけて争うトライアウトのようなものだと思っております。
1軍の戦力になってきた選手はほんの数人ですが、彼らは彼らなりによくやっていると思います。
また、かつては独立リーグから選手を獲っていながら、ある時期を境に獲得しなくなったチームもいくつか存在するとのことですが、おそらく監督交代と関係しているのでしょう。日本では監督が大きく選手の補強に関わる権限を持っていますからね。
特にロッテでは顕著です。前任のバレンタインは、MLB流の広い裾野を形成することで多用な人材を集めようとしたのでしょう。彼が四国ILのチームを買収する構想を持っていたことも広く知られていますし、その構想が実現した時には大量に獲得した育成選手をプレーさせるつもりだったのだと思います。現在の西村監督の就任が2009年のオフであり、バレンタイン退任はそれよりも前に発表されていましたから、2009年のドラフトでは西村監督の意向で獲らなかったものと思われます。
オリックスも、岡田監督の就任が2009年オフですから、同監督の意向が反映された翌2010年ドラフトからは独立リーグの選手は指名しなくなったのかもしれません。楽天については、2010年オフにも指名実績がありますが、やはり星野監督の意向が働いたのでしょう。