とびとびになってしまったが、独立リーグはどうあるべきか、この時点での結論を出しておきたい。
これまでの連載

指導者たちはなぜ頑張るのか?-独立リーグを考える1|独立リーグ

客は見に来ているのか?-独立リーグを考える2|独立リーグ

限界が近い!独立リーグを考える3|独立リーグ

絶望と、希望と。独立リーグを考える4|独立リーグ

積み重なるSTATSの尊さと空しさ 独立リーグを考える5|独立リーグ

残された時間は少ない 独立リーグを考える6|独立リーグ

独立リーグからNPBに行った選手たち 独立リーグを考える7|独立リーグ


独立リーグの現在のビジネスモデルは、

1) ペナントレースを盛り上げて、地域球団として支持を得る
2) 優秀な選手をNPBに送り込む
の2点に絞られると思う。

しかし、この2つの目標は、利益相反している。地域に密着して頑張ろうと思えば、良い選手が必要だが、良い選手が出れば、NPBに出て行ってしまう。地域の人々は、NPBでの選手の活躍を応援すればよい、ということだが、喜んで送り出すことが出来るファンばかりではないだろう。地域のファンの中には、NPBと地方の格差を感じてしまう人も多いだろう。

こうしたビジネスモデルは、サッカーの世界を想起させる。南米では優秀なサッカー選手を育成して、欧州に“売る”ビジネスが定着している。

しかし、両者は似て非なるものだ。南米のチームは莫大な移籍金を得ることが出来る。
日本の独立リーグへの見返りは何もない。独立リーグでは、選手が抜ければ、自前で補強をせざるを得ないのだ。

独立リーグのビジネスモデルは、一から考え直されるべきである。

一方で、NPBの選手育成のシステムも問題を抱えている。
NPBの2軍には、ろくに試合にも出ないままに消えていく選手がたくさんいる。練習の段階で指導者から見切られた選手たちだ。

選手たちは試合で数字を残すなど、客観的な評価で1軍に昇格するというよりは、コーチ、2軍監督の主観でピックアップされている。

NPBの2軍選手は32人。これに育成枠選手を加えた顔ぶれで、110試合前後を戦っている。選手の数が多すぎるということもあって、2軍戦は十分に機能しているとは言えない。



選手により多くの機会を与えるとともに、客観的な評価システムを作るためにも、NPBのファームは再編されるべきである。

doku-20120605


NPBは傘下にNPMB(日本マイナー野球連盟)を結成し、ここにNPB12球団のファームと、四国、BCリーグの球団が加盟する。四国、BCリーグの球団はNPBの3軍となって、NPB各球団と資本関係を結ぶ。

さらに、NPBMは3軍チームを増やして、北海道東北、関東中部、北陸近畿、四国九州エリアで3軍のリーグ戦が行えるようにする。それぞれ4球団の16球団程度か。MLBでもあるように、余裕のある球団は3軍を2チーム持てばよいのだ。

3軍チームは、地域の企業、有志とNPB球団が共同出資する。独立採算が基本だが、赤字が出た場合は親会社が負担する。

同時に2軍チームも独立採算の子会社とする。場合によっては地域企業が出資することも可。

2軍、3軍チームには、スポーツマネジメントを学んだ若手経営者が派遣される。観客動員や収益性の向上など、彼らは手腕を発揮すれば上のチームに引き上げられる。

指導者も同様だ。私はこの際、サッカーのようにプロ野球の指導者にも資格を設けるべきだと思う。野球知識、トレーニング、健康管理、メンタル面などの試験に合格した人材が、指導者として各チームに派遣される。プロ野球経験がない太友さんみたいな人もOKにすればよい。彼らも成績を上げることで、上の球団に引き上げられる。

選手はすべて、NPBと一括契約となる。1軍25人、2軍25人、3軍1球団25人~2球団50人。契約する選手の数は75人から100人と増加するが、マイナーリーグの選手は年俸240万円程度とすることで、負担はそれほど大きくないはずだ。

一括契約だから、選手は1軍から3軍までを自由に行き来できる。3軍で調子が良かった選手は1軍に抜擢されることもある。1軍で不調だった選手が3軍で調整をすることもある。

地域のファンは、自分たちが見ている野球がNPBの野球と直結していることを感じるだろう。

理想論を述べた。NPBが地域に根差して活動することは、野球のすそ野を広げる柄でも意義がある。
アマチュア球界との利害調整など、課題は多いだろうが、独立リーグがまだ体をなしているうちに、取り組みを開始すべきだと思う。

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!