書き忘れていた。ご指摘いただいたように、今、独立リーグにはMLBが関心を抱いている。MLBは、独立リーグに選手を送り込みたいという意向を、四国アイランドリーグplusやBCリーグに伝えてきているのだ。
MLBでは、選手の育成とリーグ運営はワンセットである。彼らは、野球選手は試合に出て上達すると考えている。菅野智也のように、試合に出ずにトレーニングだけをして実力を維持するのは考えられないのだ。

世界で選手を見出して養成するためには、そして影響力を及ぼすためには、各国にリーグを創設し、そこで選手に試合をさせなければならない。オーストラリアにリーグを作り、中国やヨーロッパでも息のかかったリーグを創設しているのは、まさにそのためだ。しかし中国などは、主催者が勝手にリーグ戦をとりやめたりしている。運営は必ずしも順調とはいえない。

そんな中、日本にはNPBとは別に数年にわたってリーグを運営している独立リーグがある。それなりに組織はしっかりしているし、選手のレベルも低くない。ここに選手を送り込み、経済的支援をすれば、MLB的に見れば、安いコストで日本に橋頭保を築くことができる。

さすがにNPBも重い腰をあげて、独立リーグに選手を派遣するなど対応策を打ちはしたが、例によって足並みが乱れている上に、邪魔くさいことはしたくないという官僚体質で、早くも骨抜きになりつつある。

NPBとアマチュア球界には利権が存在する。人買いのようにアマチュア選手をプロに送り込んで飯を食っている人間にとっては、自分たちの息のかからない独立リーグからプロ入りする選手が増えるのは、喜ばしいことではないのだ。NPBが独立リーグの支援に消極的な裏にはこうした事情もあると推測できる。

四国アイランドリーグPlusの今年のパンフレットで、二宮清純氏はMLBが四国にオファーしている状況を説明し「(MLBをとるかNPBをとるかの)選択権は独立リーグ側にある」と書いている。いっそのこと、独立リーグがMLB傘下になればNPBは目が覚めるかもしれない。
田澤純一のMLB挑戦のときにやったような、姑息な防衛策を取る可能性もあるだろうが、少なくとも独立リーグとNPBの関係を見直す契機にはなるだろう。

独立リーグ側は、MLBと本格的な交渉の場を設けてはどうだろうか。



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