現役投手の完投(CG)数のランキングは以下のとおりである。 現役と言っても、先日引退を表明したランディ・ジョンソンをはじめ現在のロースターに乗っていない大物投手が多い。ベスト10の投手で今も第一線で投げている先発投手はハラデーだけである。11位以下にカーペン
2009年の注目選手
リンスカム、連続サイ・ヤング賞の秘密|2009年の注目選手-12
身長180cm、77kg。C.Cサバシアなど、巨人のような投手が投げる同じマウンドに立って、細身、長髪の投手が2年連続サイ・ヤング賞である。2009年は15勝での受賞。大いに議論を呼んだが、その受賞の理由を、STATSから探ってみたい。 リンスカムは2006年SFに1順目(全体10位)
C.Cサバシアが得たもの|2009年の注目選手-11
C.Cサバシアについては2009年シーズン前、ここ3年、投球数が2910球、3581球、3814球と増えていることを取り上げ、NYYでの1年目が心配だと述べたことがある。それは杞憂に終わって2009年も3586球を投げた。34回の先発登板、シーズン通して働き続けたのだ。 ただし、STAT
ライアン・ブラウン プホルズに立ち向かう打者|2009年の注目選手-10
ライアン・ブラウンは最新のスラッガーである。NCAAきっての名門大、マイアミ大学で3年連続OPS1.000オーバーを記録。1年生の時にKcから6順目で指名されていたが、3年後にはMILから1順目(全体5位)へと評価が上がった。そしてMLB機構入りしてから足掛け3年、199試合でMLBに駆
プリンス・フィルダー、いびつな卵|2009年の注目選手-09
日本人は、プリンス・フィルダーを、あのセシルの息子と言うことで記憶している。阪神で大きいのをスタンドに運んでいたが、自分で折ったバットが手に当たって骨折し、シーズンを全うできなかった。とにかく荒い打者で、日本に来るまではMLBでは大した実績は残していなかった
エイドリアン・ゴンザレス、2010年代の主役|2009年の注目選手-08
今、MLBでは1Bを守る強打者がどんどん充実している。Tヘルトン、Dリー、タシェアラ、プホルズらに続いて、モルノー、ミゲル・カブレラ、Pフィルダー、ボトー、カントゥら20代のスラッガーが次々と出現している。その中でもメキシコ出身のエイドリアン・ゴンザレスは中心的な
ジョーイ・ボトー、カナダの新星|2009年の注目選手-07
カナダはMTLが消滅するなど野球人気は退潮気味な感じがするが、相変わらずいい選手は出てくる。ボトーは、2008年の新人王投票2位だったが、今季は弱小CINにあって主軸に躍り出た。 チームの首位打者、本塁打王。打点はフィリップスについで2位。5月から6月にかけて、故障
パブロ・サンドバル、こんなキャラでこんなSTATS|2009年の注目選手-06
MLBは広い世界だと思う。こういうキャラクターですごいSTATSを上げる選手が出てくるからだ。183cmで110kg。つまり中村剛也(172cm102kg)をふた回りほど大きくした体形で、同じ三塁を守るパブロ・サンドバル。SFからボンズ以来久々に生まれたスターだと言えよう。 この
ハンリー・ラミレス、最強打者への道|2009年の注目選手-05
SSに強打者が生まれるのはMLBの伝統だ。近くはアレックス・ロドリゲス、古くはカル・リプケンJr、アーニー・バンクス。ハンリー・ラミレスはそこに一歩近づいたのではないかと思う。 首位打者と言うタイトルもさることながら、本塁打数が減っているのにもかかわらず40も
カート・スズキはどこが良いのか?|2009年の注目選手-04
ハワイ出身のスズキは、カリフォルニア州立大フラートン校での3年目に好成績を上げて、OAKの2順目で2004年に入団している。55万ドルのボーナス付きだった。彼はキヨシという日本名も持っている。 セイバーメトリクスの権化ともいうべきOAKが彼を高く評価したのは、何よりUCLA
チュ・シンス(秋信守)の進境|2009年の注目選手-03
今年、WBCで見たチュ・シンスは、あまりぱっとしない印象だった。もう少しでレギュラーの座を獲得するところだったが、チームから守備につかせないよう圧力がかかっていたので、DH専門。打棒の片鱗は見せたが、金泰均らにくらべると迫力に欠けていた。 しかし、MLBが開幕す
ジョー・マウアーの課題|2009年の注目選手-02
ナリーグの三冠王候補は、プホルス。これは衆目の一致するところだ。ではアリーグはだれか?少し前ならA-RODが本命だっただろうが、今年の衰えにやや不安を感じる。思い切った見方かもしれないが、マウアーがその筆頭候補ではないかと思っている。 大物打ちで本塁打、打点を
プホルス、三冠王の可能性|2009年の注目選手-01
2009年ナリーグのMVPは、満票でアルバート・プホルスが獲得した。その圧倒的なSTATSを見れば、当然のことだと思える。プホルスについては今夏にもいろいろ調べたので、今回は三冠王の可能性について考える。 MLBではカール・ヤストレムスキー以来三冠王は出ていない。三