昨年、トロント・ブルージェイズ=TORのホセ・バウティスタと並び称される大ブレークをしたカルロス・ゴンザレスをはじめ、若い力の台頭が目立ったコロラド・ロッキーズ=COL。しかし今年はベテランが踏ん張ったのだ。
2011年MLBレビュー
水位が上がった サンディエゴ・パドレス2011年投手|2011年MLBレビュー
投手陣が売り物のサンディエゴ・パドレス=SD。昨年はそれでポストシーズン直前までいった。投手陣の数値はほぼ現状維持だったが、今年はそうはならなかった。
君去りてのち…サンディエゴ・パドレス2011年打撃|2011年MLBレビュー
柱と恃む強打者エイドリアン・ゴンザレスがFAでボストン・レッドソックスに去ったサンディエゴ・パドレス=SDは、どんな補強をするか。ちょっとした見ものだったのだが、エイドリアンの穴は見事にあいたままだった。
バットに翼が生えた!ミルウォーキー・ブリュワーズ2011年投手|2011年MLBレビュー
これほどまでにトレードが成功した例も珍しいのではないか。打撃王国ミルウォーキー・ブリュワーズ=MILは、投手力という翼をもって、ペナントレースを制したのだ。
フィルダーは痩せたか? ミルウォーキー・ブリュワーズ2011年打撃|2011年MLBレビュー
プリンス・フィルダー、ライアン・ブラウンという大砲2門を擁し、リーグ屈指の強打のチーム、ミルウォーキー・ブリュワーズ=MIL。しかし、今季は周りを固める打者たちがのきなみ不振だったために、戦力はややダウンした。
ウェインライトの穴 セントルイス・カーディナルス2011年投手|2011年MLBレビュー
20勝を挙げたアダム・ウェインライトが、右肘靭帯の修復手術を決めたのは、プホルズとの契約交渉が決裂してから10日後の2月25日。セントルイス・カーディナルスの暗雲はさらに濃くなった。
錆びを落として セントルイス・カーディナルス2011年打撃|2011年MLBレビュー
2月、契約最終年の大打者、アルバート・プホルズのFA交渉が妥結せず、今季限りでの離脱が濃厚になった時点で、セントルイス・カーディナルス=STLの将来には暗雲が立ち込めたように思われた。しかし、今年のSTLの打撃陣は、かなりよくやったといえよう。
昨年はフロック? シンシナティ・レッズ2011年投手|2011年MLBレビュー
投手陣もほとんど顔ぶれが変わらなかったが、数字的には下落した。チームは、適切な手を打たなかったきらいがある。
現状維持は後退 シンシナティ・レッズ2011年打撃|2011年MLBレビュー
昨年、地区優勝を果たしたシンシナティ・レッズ=CIN。MVPのジョーイ・ヴォットを中心に若手が台頭し、今季も有力と思われたのだが、7月末まで首位と4ゲームの4位だったが、1ヶ月後には13.5ゲームも離され、シーズンを諦めた。
悪いなりにまとまっていた。ピッツバーグ・パイレーツ2011年投手|2011年MLBレビュー
チーム防御率は5.00から4.04に、大幅に上昇したのだが、投手成績を表すデータのリーグ順位は、ほとんど変わっていない。なぜなら、リーグ防御率も4.02から3.87と上昇しているからだ。ただ、昨年よりはまだ形になっていたピッツバーグ・パイレーツ=PITの投手陣である。
ぬかよろこびの後…ピッツバーグ・パイレーツ2011年打撃|2011年MLBレビュー
ピッツバーグ・パイレーツ=PITといえば、MLB最弱チームの一つ。18シーズン負け越しというMLB記録を更新中だ。今季も大きな期待はされていなかったが、何と、7月31日の段階では、54勝52敗、首位から4ゲーム差の3位だった。通年なら、とっくにシーズンを諦めて、選手のたたき
先発崩壊…シカゴ・カブス2011年投手|2011年MLBレビュー
シカゴ・カブス=CHCの名物投手といえば、強打のザンブラーノ。今季も.318、2本塁打しているが、肝心の投が下降線を描いた。8月12日のアトランタ・ブレーブス=ATL戦は大乱調で、2回、3回、4回と被本塁打した後、5回には2本塁打され、揚句にチッパー・ジョーンズに危険球を投
足枷をひきずって…シカゴ・カブス2011年打撃|2011年MLBレビュー
7人もの1000万ドルプレイヤーがいて、その大半が年俸に見合った働きをしていなかったシカゴ・カブス=CHC。チーム補強ができない最大の要因だったが、野手陣については少しずつ改善されつつあるように思える。
人材払底!ヒューストン・アストロズ2011年投手|2011年MLBレビュー
昨年、投げても投げても黒星続きのロイ・オズワルトが「勝てるチームに出してくれ!」とチームに直訴したのは記憶に新しい。オズワルトは、フラッグシップディールのタイミングで、フィラデルフィア・フィリーズ=PHIに移籍した。しかし代わりに来たJAハップ、ネルソン・フィ
支離滅裂!ヒューストン・アストロズ2011年打撃|2011年MLBレビュー
今日からナショナル・リーグ。 打撃力は一応向上したが、チームの希望ともいうべき打者を気前よく放出した。相変わらずの商売下手のヒューストン・アストロズ=HOUである。
マトリックスで見る今季のアリーグ|2011年MLBレビュー
明日からナリーグチームの2011年レビューをする予定だが、その前にアリーグの戦力推移を、恒例のマトリックスで見ておきたい。
かっこ良すぎる名監督の引退|2011年MLBペナントレース
今年のMLBワールドシリーズは面白かった。テキサス・レンジャーズ=TEXはシーズン終盤から圧倒的な打力でのし上がったが、一方のセントルイス・カーディナルス=STLは、90勝72敗とナリーグのポストシーズン進出チームでは最低勝率であり、アトランタ・ブレーブス=ATLの減速
アリーグペナントレースを戦力から見る|2011年MLBレビュー
今年のプロ野球はNPBもMLBもドラマチックだった。終盤に大いに盛り上がったが、これを数字で表現できないかと考え、こんな表を作った。
試しながら勝つ! ニューヨーク・ヤンキース2011年投手|2011年MLBレビュー
すべてはMLBを代表する左腕、クリフ・リーに袖にされたことから始まった。ほしいものはより取り見取りだったはずのニューヨーク・ヤンキースにとっては予想外のことだった。前年引退したアンディ・ぺティットを恨めしく思った関係者もいただろう。
手だれの采配だ ニューヨーク・ヤンキース2011年打撃|2011年MLBレビュー
長くニューヨーク・ヤンキース=NYYの栄光を支えてきたデレク・ジーター、ホルヘ・ポサダ、アレックス・ロドリゲスの衰えがはっきりしだしたのは、昨年のことだ。ジーター、A-RODの二人は、MLBを代表するスターでもある。NYYは、大物の処遇に配慮しながらも、徐々に世代交代